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   2005年3月1日号
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オホーツク方面で海氷観測 2空群
昭和35年以来、気象庁に協力続ける
知床半島沖で海氷の状態を細かく観測するP-3C
 市ヶ谷記者クラブの部隊研修が2月10日、海上自衛隊八戸基地で行われた。これは、海自第2航空群(司令・畑中裕生海将補)が昭和35年以来毎年約25回、気象庁に対して協力しているオホーツク海方面での海氷観測などを体験するもので、記者17名が参加した。
 午前9時すぎ、雪の舞う八戸基地に集合した記者一行を前に、畑中群司令が「充実した体験搭乗を」と激励の挨拶。引き続き、スライドを使いながら幹部から基地の概要説明や飛行前ブリーフィングを受けたあと、格納庫に移動、搭乗するP-3Cをバックに全員で記念撮影した。
 次いで、ソノブイ装填、列線整備作業を見学した記者一行は、P-3C2機にそれぞれ分乗、基地隊員の見送りを受け、雪の降り続く基地滑走路を離陸した。
 下北半島上空から天候が回復、概ね晴天の中、函館市、札幌市上空を経て稚内市手前からオホーツク海方面に右旋回すると、眼下には、白い亀の甲羅を敷き詰めたような広大な海氷群が目に入ってきた。その海氷の一つ一つの色は、全て白一色ではなく、青や灰色などに次々と変化し、今生の世界とは思えない自然の造形美に見入ってしまうほどだった。
 引き続き、P-3C2機は低空飛行を繰り返し、海氷の状態を細かく観察しながらオホーツク海を東南の方向へ向け飛行を続けた。すると間もなく、知床半島沖に到着。雪に覆われた知床の山々やそそり立つ断崖絶壁と、そこに押し寄せる海氷群とのパノラマは正に圧巻で、大自然の驚異を眼のあたりにして記者一同から感動の声があがっていた。
 この日、オホーツク海方面の気象が安定していたお蔭で機体の揺れが少なく、しかも晴天にも恵まれるという好条件のそろったフライトは約4時間余りで終了、P-3C2機は無事、八戸基地に帰隊した。(金澤修治)

「十和田湖冬物語2005」
雪像製作に協力
<八戸>
 八戸駐屯地(司令・阿部知己1陸佐)は、1月11日から2月28日までの間、十和田湖畔で開催された「十和田湖冬物語2005」の雪像製作に協力した。
 これは、十和田湖冬物語実行委員会が実施する「十和田湖冬物語2005」に協力し、十和田湖畔休屋特設イベント会場で雪像製作を通じて地域住民との交流を図るとともに、自衛隊に対する理解と信頼を醸成することを目的に行われた。
 第5高射特科群(群長・山川純次1陸佐)が協力担任となり、第4地対艦ミサイル連隊、第5高射特科群、第9施設大隊の隊員計33名が現地で49日間にわたり雪像製作及びその維持管理などに協力、十和田湖冬物語のシンボルであるメイン雪像「妖精の迷宮」の製作にあたった。
 2月4日、オープニングセレモニーが行われ、三村申吾・青森県知事らとともに阿部司令、山川群長が点灯式を行った。
 ライトアップされた雪像は、暗闇に浮かび上がりロマンチックな雰囲気をかもしだし「十和田湖冬物語2005」のメイン雪像として訪れた人共を楽しませた。

25普連が紋別流氷祭りで氷像作成
紋別流氷祭り支援開始式に参加する25普連隊員(1月17日)
 第25普通科連隊(遠軽)は1月17日、紋別市元紋別ガリヤ地区で行われた「第43回紋別流氷祭り支援開始式」に参加した。
 最初に流氷祭り実行委員長で紋別観光協会会長(畑中正義氏)から「1月から3月まではオホーツクDOいなか博の冬のステージ開催時期で、近年、中国からの観光客、水産加工場には中国の研修生と多くの中国の人々が紋別に来ています」と、メイン氷像が中国の紫禁城にある故宮博物院に決定した経緯説明と激励があり、続いて紋別市長(赤井邦男氏)が「自衛隊の皆様にはDOいなか博に多くの支援を頂きありがとうございます。寒さが厳しくなりますが、体に気をつけて怪我の無いように素晴らしい氷像を作成して頂きたい」と感謝とお礼の言葉を述べた。
 両氏の言葉を受けて作業隊長(本部管理中隊作業小隊長・平松2尉)は「必ず皆様のご期待に応えられる氷像を作成します」と力強く決意表明した。式終了後に安全祈願を行い、作業間の無事故を祈った。
 3月10日の引き渡し式に向け、作業隊員30名は25日間の氷との戦いに挑んでいる。

名寄駐24隊員も雪像づくり支援
 名寄駐屯地の第2特科連隊第2大隊(大隊長・中山純雄2佐)の隊員24名は、1月11日から「'05スノーフェスティバルinサフォークランド士別」に対する協力を実施した。
 雪像作成作業も大詰めを迎えた2月3日、市や商工会議所、観光協会、士別市自衛隊後援会、自衛隊父兄会士別支部、海陸友の会など6団体の代表による慰問を受けた。田苅子進市長は「雪像は市民が楽しみにしています。皆さんのご苦労を市民に伝えたい」と激励。代表6名が隊員に飲み物などの慰問品を手渡した。
 フェスティバルは2月12、13日の両日、あすなろ公園周辺で開催された。

富士学校音楽隊演奏会のお知らせ
 陸上自衛隊富士学校音楽隊が第27回定期演奏会を開催します。日時、場所などは次のとおりです。
 〈日時〉3月12日(土)▽14時〜16時(招待公演)▽18時〜20時(一般公演)
 〈場所〉御殿場市民会館大ホール
 〈入場整理券〉2月19日(土)から▽御殿場市民会館昼0550・83・8000▽小山町総合文化会館電話0550・76・5700▽裾野市民文化センター電話055・993・9300で配布しています。入場整理券を郵送希望の方は、80円切手同封の上、必要事項(住所、氏名、連絡先、希望枚数)を記入して、〒410-1432静岡県駿東郡小山町須走481の27富士学校広報班あてにお送り下さい。
 〈お問い合わせ先〉富土学校広報班電話0550・75・2311(内線2211)

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