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自衛隊ニュース   900号 (2015年2月1日発行)
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地震対策オペレーション2015に参加
〈静岡地本〉
県庁で関係機関と連携強化
 静岡地本(本部長・佐藤一郎1空佐)は、1月16日、静岡県庁別館危機管理センターで実施された、「地震対策オペレーション2015(大規模図上訓練)」に参加した。同訓練は、南海トラフ巨大地震発生を想定した図上訓練を実施し、災害応急対策の検証・習熟を図るとともに、防災関係機関との連携強化を目的としたもの。被害状況が判明し始める地震発生から数時間の人命救助対策及び浜岡原子力発電所の原子力緊急事態に対応した住民避難等の応急対策を検証した。
 また、訓練当日は、阪神大震災から丸20年であり、また、昨年発生した広島県の土砂災害や長野県の御嶽山噴火による犠牲者に対して、黙祷も捧げられた。
 地本は、南海トラフ巨大地震等の大規模震災が発生した際、県庁等へ速やかに連絡要員を派遣し、連絡・調整を行う任務を有しており、本訓練に参加した地本部員は、本番さながらの状況下において、関係機関との連携要領の向上・習熟を図った。静岡地本は、「今後も様々な機会を捉え、関係機関との連携強化を図っていく」としている。

頑張っています 新しい職場
活躍するOBシリーズ
水戸土建工業株式会社 吉岡 昭彦〈予備2陸佐〉
吉岡氏は平成25年1月、茨城地方協力本部を2陸佐で定年退職。56歳
みなさん、「元気ですか!」
 私は、現職自衛官をリタイヤして早1年半、 水戸土建工業株式会社という建設会社に就職し、現場代理人として、時には大工として、元気に楽しく勤務しています。つたない経験ですが私の感じたことを皆様に紹介したいと思います。
○本会社に就職したきっかけ
 私が水戸土建工業株式会社に就職したきっかけは、自衛隊茨城地方協力本部募集課長として勤務していた時、水戸市自衛隊協力会会長であった社長と出会い、社長の人柄に触れ、就職を希望したというのが真実であります。「出会い」を大切にしたことと当時の上司、同僚たちに恵まれたことが就職できた要因だと考えます。
○官から民への戸惑い
 私には、特にこの業界へ就職したいという強いこだわりはありませんでした。私自身どんな職業でも一生懸命に働くつもりでおりましたし、就職した今もその気持ちに変わりはありません。ただ、就職後に戸惑ったことが2つありました。それは「利益」と「自分力」です。
 まずは、「利益」。建設業における現場代理人は、常に「自分の給料」と「会社の利益」をいかに稼ぎ出すかを考え、なおかつ、正当な価格でお客様が喜ぶ結果を出す必要があります。これは、結構なプレッシャーとなります。就職したばかりの頃は、自衛隊にはない用語が多数あったため、言葉アレルギーになるほどでしたが、今では、言葉にも慣れこのプレッシャーを楽しめるようになったと思います。
 次は、「自分力」。建設業の現場代理人は、注文を受け見積・契約から完成引渡しまで、自分一人で業務していきます。スキルのない私にとって厳しいものがあります。自衛隊では上司・同僚・部下という頼もしい仲間がいました。組織力で任務遂行してきた私にとって、自分力のみで仕事をして行くのは、今後もプレッシャーとなるでしょう。それをストレスにすることなく、常に前向に仕事していこうと思います。
○定年退職間近な同朋へ
 再就職はやはり、かなりのエネルギーが必要なことは事実です。これは、収入が多いから、少ないからは関係ありません。ご家族を含めエネルギーを消耗しますのでご家族を大切にして下さい。
 最後に、「定年後は身の丈以下で生活していこう」とは絶対思わないでください。我々がお金を稼ぐためには常に、プレッシャーと戦います。プレッシャーを友達にし、ストレスにしない方策を探すことが定年までの課題かもしれません。

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