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自衛隊ニュース   900号 (2015年2月1日発行)
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在日米軍憲兵司令官市ヶ谷来訪
航空警務隊
 1月23日、市ヶ谷基地航空警務隊本部に在日米軍憲兵司令官兼第5空軍憲兵司令官、ファンC."カルロス"リベラ空軍中佐が訪れ、航空警務隊司令・井出方明1空佐を表敬した。
 リベラ司令官は昨年11月に現職に着任し、日本での勤務は初めて。
 井出隊司令はリベラ司令官の着任にあたり「着任おめでとうございます。日米同盟の強化は、アジア太平洋地域の安全の確保になくてはならず、航空警務隊と在日米軍憲兵隊との絆も、今後より一層強固なものにしたい」と歓迎の意を述べた。リベラ司令官は「日本人は本当に優しくて素晴らしく、赴任中は日本の事をたくさん知りたい。日米同盟の発展の一助となる様、航空自衛隊と航空警務隊の方々とともに仕事をしたい」と述べた。今後の協力と友情の深化を約束した。

節目の150期が入校
7年ぶりに女性隊員も
航空安全管理隊
 1月16日、航空安全管理隊(司令・橋本進空将補=東立川)で第150期飛行安全幹部課程の入校式が行われた。春を思わせる心地よい天気が11人の入校生を歓迎した。
 飛行安全幹部課程は飛行運用幹部や操縦幹部等として飛行安全及び航空事故調査に必要な知識技能の修得を目的に昭和34年第1航空団(浜松)に新設、昭和57年に航安隊創隊に伴い当隊に移管、今回で節目の150期目を迎えた。過去、約2000人の学生を受入れ、平成8年以降は韓国空軍から約20人の留学生も受け容れて交流を深めている。
 今回は7年振りの女性隊員2人(過去4人、複数人同時入校は初めて)を含む空自8人、陸自2人、海自1人の計11人。
 内訳は操縦士8人、要撃管制要員2人、警務要員1人だ。入校式で橋本司令は「陸海空、男女、特技の違う学生が認識を合わせる事が大変だが、団結してお互い知らぬことを知ってほしい」と要望した。
 学生長の本田浩二3陸佐(教育支援飛行隊=明野)は「3幕の隊員が絆を深めて2カ月間がんばりたい」と抱負を語った。望月寛子1空尉(第1輸送航空隊401飛行隊=小牧)は「「平時において安全に勝るものは無し」を実践すべく知識を身につけたい」と、田中瑞穂1空尉(航空救難団三沢ヘリ空輸隊=三沢)は「少ない女性の後輩のためにもこのような課程に参加して枠を広げたい」とそれぞれ力強く語った。学生は280時間(約7週間)の課程を履修し、帰隊後、その知識・技能を普及させる役を担う。

魁の風
〜中央即応集団〜

CENTRAL READINESS FORCE
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統幕運用部長 現地視察
〈南スーダン派遣施設隊〉
 1月8日から10日までの間、統合幕僚監部運用部長・前原弘昭空将が南スーダン共和国首都ジュバ市のUNトンピン地区内にある日本隊宿営地(派遣施設隊第7次要員、隊長・西村修1陸佐)を視察に訪れた。
 派遣施設隊は、統合幕僚監部運用部長に対し、宿営地において西村隊長による状況報告を実施した後、日本隊宿営地内、UNトンピン地区及びUNハウス地区の各施設活動現場の視察を受けるとともに、第7次要員としては初めてのUN施設外における施設活動現場であるハイガバット地区を案内した。また、運用部長は、滞在間、国連事務総長副司令官(DFC)への表敬、日本大使館及びJICA事務所を訪問するとともに、豪軍LO及び司令部幕僚との懇談を実施した。
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アフリカで盛大に成人式
〈南スーダン派遣施設隊〉
 1月12日、南スーダン共和国の首都ジュバ市内のUNトンピン日本隊宿営地において、南スーダン派遣施設隊の成人式が行われた。
 派遣間に成人を迎える隊員は4人で山形県出身者3人、宮城県出身者1人になる。
 成人式において村上士長は「成人の日をこのアフリカの地で迎えられて光栄です。これからは一社会人として、自衛官として自覚ある行動に努めてまいります」と成人になるに当っての決意を述べた。隊長は「成人者を含め各人は志を持って、それに向かい着実に努力せよ」と、今後の活動に当る隊員に対して訓示した。

全自少林寺拳法大会
 1月24日、防衛省厚生棟体育館で第40回全自衛隊少林寺拳法大会(主催=全自衛隊少林寺拳法連盟・大越康弘会長)が北は北海道、南は九州まで全国から20団体約200拳士が参加し、来賓に少林寺拳法グループ・宗由貴総裁、石川博崇・防衛大臣政務官、OB諸氏等を招き盛大に行われた。
 多忙な任務の合間を使い地道な稽古で練り上げた、年齢・性別・練度で全く違う個性ある演武が次々と目の前で披露されたほか、10年ぶり3度目の市ヶ谷開催に際し、初の試みとして横田基地の横田武蔵太鼓の演舞と少林寺の演武によるアトラクションが披露され好評を博した。「時間のない中、皆工夫して一生懸命やってくれた」と笑顔だったのは大会実行委員長の生形良隆・防衛省少林寺拳法部部長。"全自少林寺"は折り目正しい礼節の中にも暖かさが随所に感じられた。特に演武の後の技術講習での和気藹々とした様子がとても楽しげで、普段の稽古の雰囲気がよく伝わってきた。
 各競技種目の最優秀拳士は次の通り。()内は所属。◎単独演武【一般の部】○三段以上の部=市野泰宏三段(航空千歳)○初・二段の部=森大樹初段(浜松南)○1〜3級の部=楠田祥平1級(航空芦屋)○4級〜見習いの部=有村卓朗5級(航空新田原)◎単独演武【学生の部】○有段の部=渡辺大輔初段(防衛大学校)○段外の部=高橋優太郎2級(高等工科学校)◎組演武【一般の部】○三段以上の部=生形良隆四段&小田遥三段(防衛省)○初・二段の部=中俣拓也二段&松村翔也初段(都城自衛隊)○男女有段の部=松本文誌三段&平岡亜耶三段(海自徳教空群)○段外の部=馬場郁也1級&川崎寛朗1級(航空芦屋)◎組演武【学生の部】○有段の部=橋本大季三段&矢花純一三段(防衛大学校)○1〜3級の部=諸岡拓1級&清田将太朗4級(防衛大学校)○4級〜見習いの部=鷹中風冴5級&冨田昌希5級(高等工科学校)○学生男女の部=柴田千里4級&平野拓也4級(防衛大学校)◎団体演武○一般=航空芦屋▽学生=防衛大学校B

スクランブル実施状況
統合幕僚監部が発表
 1月20日、統合幕僚監部は「平成26年度3四半期までの緊急発進実施状況」を公表した。対象期間は平成26年4月1日〜12月31日迄。緊急発進回数は744回で、前年度同期間よりも181回の大幅な増加となり過去5年間では最多だった。対象国・地域別では中国機が371回(前年度同期間比84回増)、次いでロシア機が369回(同123回増)、その他が2回となった(推定を含む)。期間中に領空侵犯の事例は無く、中国機の中では戦闘機、ロシア機の中では情報収集機に対して多く緊急発進を実施した。
 3四半期で中国機は164回で四半期統計を始めた平成17年度以降過去最多となった。またそのうち東シナ海から太平洋に至る長距離飛行を含む13件の事例について特異な飛行として公表した。ロシア機は45回で第1、第2四半期からは減少傾向にあり、そのうち2件の事例を特異な飛行として公表した。方面隊別の緊急発進回数では、北部航空方面隊が213回(前年度同期間比55回増)、中部航空方面隊が87回(同27回増)、西部航空方面隊が65回(同15回増)、南西航空混成団が379回(同84件増)。

優れた資質の生徒を推薦入試
高等工科学校
 陸自高等工科学校(学校長・小和瀬一陸将補=武山)は、1月10、11日、推薦採用試験を実施した。平成22年度に陸上自衛隊初の推薦採用試験を導入してから5度目となる今年度は、229人の中学生等が受験した。
 受験生は、成績優秀者、かつ生徒会活動等で顕著な指導力を発揮し実績がある優れた資質を有する者等で、中学校長または中等教育学校長から推薦された者たち。冷たい風が吹くなか正門をくぐり講堂で受付を済ませ、幾分緊張した面持ちで試験会場に進み、開始直前まで問題集や参考書を開き熱心に勉強していた。試験は作文、筆記の順で行われ全員が合格を目指し真剣に取り組んた。筆記試験では基礎学力を総合的に問う問題の他、数学力を問う問題も出題された。口述試験、身体検査を終えた受験生は1日がかりの推薦採用試験に疲れを見せながらも合格への期待と3ヶ月後に生徒として新たに出発することを夢見て離校した。

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