防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   900号 (2015年2月1日発行)
-
1面 2面 3面 5面 6-7面(PDF) 8面 9面 10面 12面

スポーツよもやま話
根岸直樹
3年目の一大飛躍に注目!!
20歳の若侍は今年も二刀流
大谷翔平(北海道日本ハム)
「いやあ、驚いた。あれがプロ3年目の打者とは思えない技術だ」と、正月明けに千葉・鎌ケ谷の日本ハム寮の隣りにある2軍室内練習場で大谷翔平選手(20)のマシン打撃を見た記者のひとりが目を見張っていた。前年まで巨人の担当をしていたということもあって「10年もプロでやってきた打者だって、あれだけの技術を身につけているのは、巨人では阿部(捕手)くらいのもの。打球が意識した方向へ飛んでいく」と驚いていた。
 この話を本人にぶつけてみると「生きたタマじゃないですからね。これから本番に入れば厳しいタマが来る。失敗が増えてきますよ」と、事もなげにいってのけた。それにしても、暮れはギリギリまで寮に残って自主トレをこなし、新年の初日に岩手・奥州市の成人式に出るとすぐ帰寮、練習づけに明け暮れる大谷こその技術。2年目の昨季は投手として11勝(24登板、4敗、防御率2・61)打っては10本塁打(212打数、打率2.74)。1918年にベーブ・ルースがした2ケタ勝利、2ケタ本塁打の記録をあっさりぬり変えてしまった技術は3年目、さらにみがきがかかってくるだろう。
 世間では投・打「2刀流」について、「中途半端」「潰れたら誰が責任を取るんだ」といった声が上がっている。それどころか、今度公認野球規則の一部が改正され、投手として投げながら「代走」も認められるとなると「3刀流」の可能性さえも出てきた。しかし本人は「何とも思っていない」と平気な顔でいってのける。「深刻に考えたことないですね。いけない、できないといわれると、それじゃやってやるという気になってしまう。ことし1年やってみた結果を見て下さい。ファンが、やるじゃないかと受け止めてくれたら嬉しい」と。
 栗山監督も「どちらかに決めれば本人も楽なのだろうが、自分ではやる気でいる。いつか長嶋さん(巨人軍生涯監督・茂雄)に聞いてみたら"あんな選手は100年にひとり出るかだ。大事に育て上げてよ"といわれました。できないと思ったらおしまいですからね。投手としてはノーラン・ライアン、打者なら松井秀喜。本塁打は30本は打てる。責任は大きいが、楽しみも大きいですね」と話している。
 とにかく練習好きな選手で「あいつの生活はナゾが多い。いないと思うと練習場で汗を流している。オレ達も見習わないといけない面がいっぱいある」というのは、1年先輩の上沢直之投手。その大谷の夢は「最後はメジャーでやりたい」だ。「小学校のときからそう考えていた。でも、まだまだ体力も技術も遠く及びません。向うへ行っても、やることは同じ。日本で頑張って、まず力を出して、呼んでもらえたら、絶対に行きたい」と話した。
 岩手・花巻東高校の佐々木洋監督が、入学当時の新人に「自分の目標を書け」と宿題を出したところ「大学へ行って22歳でプロ入りし、28歳で大リーグに移籍。40歳で日本に帰ってコーチ、監督を務める。85歳になったら、やることがなくなるから、死ぬと書いた」といって笑っていた。メジャーの大先輩・野茂英雄投手(メジャーで新人王。奪三振王、ノーヒットノーラン2回達成)は「誰にもできなかったことに挑戦することは大賛成。ファンに夢を与えてほしい」と話している。
 大谷翔平、20歳。「ことしは、去年よりも1歩でも半歩でも前進したい。羊(未・ひつじ)年に羽をつけて飛びたつ。ボクの名前です」といって笑っていた。プロ野球12球団は1日、一斉キャンプイン。3年目の大谷の一大飛躍に注目!

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
Could you send me that by e-mail?
クジュー センド ミ ザット バイ イーメイル
その件をメールにしてくれる?

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。少しづつ暖かい日が増えてきました。桜の花芽も成長してきています。春に向けて植物の準備が始まっています。一年の計は元旦にありとは、最近はあまり聞かれなくなってきました。ビジネス・コンサルタントの世界では、計画を立てることが最重要だと言われていますので、お正月は願掛けをするだけでなく、具体的な計画を立てなさいといったブログの記事がインターネットでたくさん見かけます。月は如月とあらたまりました。皆様は一年の計画どおりに進んでいますか?

 さて、今回の表現は、"Could you send me that by e-mail?"「その件をメールしてくれる?」です。E-mailは、インターネットのメールのことですが、世界的にインターネットが普及した今、携帯メールを含めて、電子メールは大切なビジネスツールと個人のコミュニケーションの道具になりましたね。米国ではe-mailを動詞として使い、e-mail me「メールしてください。」のように表現します。どちらでも可能です。ひとことで言える「イーメイル・ミー」は、気さくにメールを頼む感じがあります。そんな感じで使い分けていただけると良いと思います。

 月日の経つのが早く感じられます。筆者は1月3日、4日と東大大学院の集中講座で一日8時間を高等教育のグローバル化について議論をしていました。年初めから、「飛ばしている」感じです。(笑)一年で一番寒い季節です。ご自愛下さい。一日一日を大切に、充実させていきたいものです。陽気でストレスの少ない生活を楽しんでください。
 それでは、皆さん。See ya!〈スワタケル〉(イラストも)


防衛ホーム 俳句コーナー
何時の間に手の皺の増え年の豆 信田重昭
遠くまで豆撒く祢宜の襷掛け 高橋のぶ子
雪止みて朝の冷気に触るるかな 西田真由美
はからずも孫より貰ふお年玉 原つたえ
リフォームを終へて厨の日脚伸ぶ 藤原あい
新田は昔のあざな梅の花 山口寛子
凍路を避け通院の道探る 大門由利子
白子干す路地を曲れば浜の風 門田美佐子
雪折れの水仙の早や首擡げ 並木すみ子
母の忌や靄霽れやらぬ寒の海 宮崎 薫
梅凜と固き蕾に目を集め 井出かへい
修復のなりし蛇籠や川涸れし 井戸田盛男
ふと目覚め成人の日の夢育て 江口景舟
雪の落つひびきのあとの窓明り 越後小吹
雪解水引き湧水の潤へる 亀井桂泉
振り切つて別れし母の悴む手 川端初枝
神馬の目きらりとひかり春隣 栗原 勝
   選 者 吟
覚めきれぬ顔してふふむ福寿草 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2015 Boueihome Shinbun Inc