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自衛隊ニュース              905号 (2015年4月15日発行)
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姫路城修理完成式典
真っ白な白鷺城とコラボ
ブルーインパルス

 空自第4航空団第11飛行隊(隊長・日高大作2空佐=松島)"ブルーインパルス"は3月26日、世界遺産・姫路城大天守保存修理完成記念式典のオープニングを飾る祝賀飛行を行った。
 大修理により、約600年前の創建当時の美しい純白の城壁や瓦の色を蘇らせた"白鷺城"姫路城大天守とブルーインパルスの競演は大きな注目を集め、式典会場及び城周辺は約6万人が押し寄せた。
 当日は晴天に恵まれ、6機が上空で旋回して6つの輪を重ね合わせ花模様を描く「サクラ」や、朝日をイメージした「サンライズ」、平和を願う「バーティカル・キューピッド」などの演目が姫路城上空を約10分間に渡り鮮やかに彩り、詰め掛けた大観衆を魅了した。(関連記事5面)


全長248m、海自最大艦艇就役
ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」
航空機運用中枢艦、洋上拠点

 いずれも晴天に恵まれた3月25日の引渡式・自衛艦旗授与式、翌26日の入港歓迎行事を終え、25日付で第1護衛隊群第1護衛隊(司令部・横須賀)所属のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(DDH183、艦長・吉野敦1海佐)が就役した。「いずも」は「いずも型」1番鑑で全長248m、基準排水量1万9500トンの海自史上最大艦艇。先代DDH「ひゅうが型」より全長約50m増、最大幅約5m増、基準排水量約5500トン増と格段の大型化が図られた。
 ジャパンマリンユナイテッド(株)磯子工場での引渡式・自衛艦旗授与式には中谷元防衛大臣、武居智久海上幕僚長、山内正和装備施設本部長、三島愼次郎JMU社社長をはじめ大勢の隊員・関係者・招待者が出席し、自衛艦旗が艦尾に翻り「いずも」が正式に海上自衛隊の一員となった歴史的瞬間を見届けた。地上50階超の超高層ビル・虎ノ門ヒルズやミッドタウン・タワーの高さとほぼ同じ全長を誇る「いずも」。実際に目の当たりにした迫力は圧巻で、初めて、あるいは一昨年の命名・進水式以来久しぶりに「いずも」を見た招待者などは口々に、「やはり大きいなあ!」と感嘆の声を漏らしていた。
 「ひゅうが型」より大型化した「いずも」の乗員数は約470名(「ひゅうが型」約340名)、航空機運用機数は哨戒機7機、艦上輸送機等2機(「ひゅうが型」は計4機)で、格納庫スペースも拡大。病床数、長期宿泊支援のための人員収容数も「ひゅうが型」の4倍以上。陸自車両などの迅速な積載・大量輸送を実現する車両用の大型ランプ等「ひゅうが型」に無かった機能も備え、海上給油能力も持つ。指揮中枢艦・航空機運用中枢艦、PKO活動や災害派遣活動における洋上拠点として、平時から有事まで多様な活躍が期待されている。


第5移動通信隊 那覇基地に新編
〈航空自衛隊〉

 航空自衛隊は3月27日、航空システム通信隊(司令・堀本章治1空佐=市ヶ谷)隷下部隊として、南西地域の通信インフラの抗たん性を確保し各種作戦における通信態勢を強化するため、第5移動通信隊(隊長・佐野和慶3空佐)を那覇基地に新編した。移動通信隊は移動式のアンテナや通信装置を保有し、固定通信回線の中断など不測の事態に備える部隊。これまで全国に第1移動通信隊(熊谷基地)、第2移動通信隊(春日基地)、第3移動通信隊(千歳基地)、第4移動通信隊(車力分屯基地)が置かれている。
 同日行われた記念行事で堀本隊司令は、「固定通信網の代替通信構成を主任務に、各種事案への対応、大規模災害時の臨時通信回線構成等の任務を迅速かつ的確に遂行して参ります。佐野隊長を核心に部隊が一致団結し、南西地域における航空自衛隊の活動と我が国の安全保障に寄与することを皆様にお誓い申し上げます」などと、同部隊の活躍を力強く約束した。また、佐野隊長は部隊新編に臨み「空自那覇基地の一員並びに沖縄県民として皆様から信頼され愛される部隊として国民のため全力で任務遂行できるよう日々精進して参ります」との抱負を表明した。


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