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自衛隊ニュース   921号 (2015年12月15日発行)
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国防大臣が初来日
日ーチェコ防衛相会談
 中谷元防衛大臣は12月4日、東ヨーロッパのチェコ共和国・ストロプニスキー国防大臣の訪問を受け会談とワーキングランチを行った。同大臣は東京・カトリック府中墓地に眠るチェコスロバキア軍団兵士(※)慰霊碑の除幕式に出席するため来日した。同国国防大臣の来日は初めて。会談冒頭、「日本の自衛隊との協力の可能性がかなり広がったと聞きました。チェコの国防関係者からも"今まさに日本を訪問しなければならない"との助言があった」と訪日の意義を語った。中谷大臣から平和安全法制と防衛装備移転三原則についての説明があり、ストロプニスキー大臣はこれらの取り組みを支持。両国は今後、防衛交流の進展に向けて機会をとらえ意見交換を行い、双方の関心事項を共有していく。
※チェコ人、スロバキア人捕虜から成るロシア帝国軍チェコスロバキア軍団はロシア革命後にソビエトと対立。シベリアから日本やアメリカ等を経由してチェコスロバキアに帰国した。府中墓地には、傷病のため日本滞在中に没した同軍団の兵士5名が眠る。

杉山良行・航空幕僚長が着任
先頭に立ち全身全霊、全力を尽くす
更なる高見を目指して
 12月1日、防衛省で第34代航空幕僚長・杉山良行空将の着任式が行われた。杉山新空幕長は木々が赤や黄に色づいた儀仗広場で、栄誉礼・儀じょうを受けた後、A棟講堂での着任式に臨んだ。
 杉山空幕長は講堂に集まった空幕幹部らを前にして訓示を行い、「第9航空団の進展、第5世代戦闘機の導入をはじめとした防衛力整備を清々と推進することはもちろんのこと、各部隊指揮官を核心とした強い団結力と優れたチームワーク、そして自由闊達な気風を有する組織として更なる高みを目指してもらいたい。これらを各部隊指揮官の固い決意、全隊員の強い使命感によって成し遂げられるということを、肝銘せよ」と要望した。自身も「常に諸官の先頭に立って全身全霊、全力を尽くしていく」と固い決意を述べた。
 杉山空幕長は、昭和55年防大24期を卒業後、航空自衛隊に入隊。平成24年1月に空将に昇任、同24年に南西航空混成団司令、同26年航空総隊司令官等を歴任し、今年12月から現職。

福江広明・航空総隊司令官が着任
全隊一丸、任務完遂
 12月1日に基地講堂において第45代航空総隊司令官の福江広明空将の着任式が行われた。着任式には、在横田部隊(航空総隊司令部、航空戦術教導団司令部、作戦情報隊、作戦システム運用隊)から180名の隊員が参加した。
 新司令官に対する栄誉礼の後、福江新司令官は「航空総隊は、たゆまぬ努力によって幾多の困難を乗り越え対領空侵犯措置をはじめとする多種多様な任務を遂行してきた。予断を許さない現下の情勢においてはもとより、将来にわたり保有する機能を遺憾なく発揮する揺るぎない態勢を堅持し、国民の期待と信頼に応え得る組織であり続けることが肝要である。『全隊一丸、任務完遂』を隊務の指針としてかかげ、諸官には明るく、厳しく、爽やかな集団の気風を維持しつつ、いとおしむ心を持つ碧(あお)き大空の強者(つわもの)であることを要望し、自ら陣頭に立って職務に尽力する所存である」と着任の辞を述べた。

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