この間、私の息子が実家の祖父に会いに行った時、制服を着て写真を撮ろうという話になりました。それはなぜかというと私の父親は、元海上自衛官であり私が17歳の時に定年退職しました。私は小さい時からよく艦艇に連れて行ってもらっており将来は自衛官とは思っていました。高校卒業時バブル景気絶頂の中、父は大学への進学は?との思いはあったようですが、海上自衛隊への入隊は非常に喜んでいた思いがあります。私は、曹候という当時7つボタンの制服で入隊し外出も制服であったためその印象が強く残っているようです。当時の写真もありません。海曹になってから制服姿を見せることもなく時間が過ぎました。私の息子は30年度に高校を卒業し、海上自衛隊に入隊しました。私の父は私の息子つまり孫の入隊式に参加することもなくセーラー服姿を見る機会もなく息子はこの夏海曹に昇任しました。そこでこの話になったようです。制服を着ての写真撮影は、米寿を迎える父にとっていい思い出になるのと、成長した姿を見せる良い機会だと思っています。
父から子、子から孫へと色々な思いが受け継がれていくと思いますし、私の息子がどのような思いを受け継いだかはわかりません。黙って背中を見てくれていたのかもしれません。当然、お互い海上自衛隊の魅力、仕事内容の説明などを理解しての入隊だと思っています。そのことは、私の息子との会話でも感じています。仕事の魅力を伝える重要性は、隊員募集にとって本当に大切なことだと考えています。私としては、後輩たちに身内は当然のこと入隊を希望する若者に海上自衛隊で勤務することの魅力について丁寧に説明し、安心感を与えることが大事であると伝えていきたいと思っていますし、これによって募集広報にも繋がっていくと感じています。
最後に、海上自衛隊創設70周年、舞鶴地方隊創設70周年の年に防衛ホーム「機略縦横」への寄稿の機会を頂き感謝申し上げます。 |