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2010年5月1日号 |
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スポーツよもやま話 |
根岸直樹 |
6月・南アフリカW杯開幕 |
「目標はベスト4」 |
岡田・ジャパンに期待 |
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6月の南アフリカW杯まであと1カ月ちょっと(日本は6月14日、対カメルーンと第1戦)。岡田武史監督(53)率いる日本代表“サムライ・ブルー"の最終メンバー発表は「5月中旬」だそうだが、いまだに“雑音"が消えない。「ベスト4進出など夢のまた夢」というのが、多くの関係者、サポーターの偽らざる心境のようだ。
事の起こりは2月の東アジア選手権。中国、韓国、香港を相手に、日本は惨敗してしまった。これまでの3回はいずれも2位に踏み止まってきたのに、今回はずっと格下の香港にやっと勝てた(3―0)だけ。担当記者の間では「W杯で通用しそうな場面は皆無に等しかった。動きがにぶすぎる」という声が高かった。
岡田監督は「戦」と「闘」の2文字を好んで使う。「ただ戦術的、肉体的に戦うというのではなく、心を込めて闘う、という意味。シュートへの意欲、例えばペナルティエリアからのシュートなど、果敢な姿勢を期待しているのだが…。しかしいつも、いつもクソミソにいわれているので、気にはしていない」と“雑音"には耳を貸さない。「最終メンバーに海外組が加われば」と強気なのだが「本当は夜も眠れないほど苦しんでいるのでは…」と、親しい関係者は精神的な面での挫折を危惧している。
本人も「はっきりいっていまが一番苦しいとき。過去のW杯の映像を何回も何回も見返して、どういう戦いをすればいいのかを考えている。絶対に勝てる方法があればいいのだが、考えれば考えるほど怖くなる。試合や合宿をしているときの方がよっぽど楽。夜中に目が覚めてメモを取ったり、肉体的にも精神的にも、いまが一番きつい」と、本心の一端を口にしていた。
W杯はEグループでオランダ(世界ランク3位)デンマーク(同33位)カルメーン(同20位)と闘う。日本はランク46位。過去の最高成績を見てもオランダは準V、デンマーク、カメルーンは8強だが、日本は16強が最高。1次リーグで2位までに入れば決勝トーナメントに進めるのだが、さて?
「とにかく初戦が大事」と岡田監督。どんな勝負事でも「初戦に勝つと波に乗れる」可能性が高い。過去のW杯優勝国の初戦の成績は、何と16勝2分け。黒星スタートでのVは、72カ国中8カ国というデータが残っている。「精神的余裕」がいかに大切かがわかるだろう。
「目標はあくまでもベスト4。これはチャレンジだ。これからは目前の1試合、1試合を勝つためにベストを尽くしていく。私自身、半端な覚悟でこの仕事を引き受けていない。全てをかけて闘うしかない。5月の直前合宿のメニューも、しっかりできている。最高の準備をして、選手が緊張したり、びびったり、恐れたりすることなく、力を出し切れるよう、それだけを考えている」
最終メンバー発表後、5月24日にキリン杯の韓国戦を消化。26日には合宿のためスイスへ。イングランド(5月30日=オーストラリア)コートジボアール(6月4日=スイス)との強化試合を終えると、いよいよ1次リーグへ。
約40万円かかるという0泊4日の“弾丸ツアー"参加サポーターも「われわれも頑張るから、とにかく全力疾走で頑張れ、としかいいようがない」と気合が入ってきた。岡田・ジャパンの大暴れを、心から祈ってやまない。 |
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HOME's English Class(防衛ホーム英語教室) |
That's money time! |
ザッツ マニー タイム |
稼ぎ時だよ! |
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一日ごとに寒暖の差が10度以上もある日が続いていますね。いかがお過ごしでしょうか?春の花々も厳しい環境の中で、朝に夕に目を楽しませてくれています。花のつぼみには、膨らんですぐに開花するものや、桜のように数ヶ月かけて開花するものがありますね。「花を咲かせる」、という現象に人生をかさねてみると共通項がたくさんあるかもしれません。すべての事象が必然であり、意味があることなんですね。
今回の表現は、“That's money time!"「稼ぎ時だよ。」です。テレビのニュースでプロ野球外人選手が発言したフレーズです。その対訳が「稼ぎ時だからね。」でした。うまい訳ですね。timeは、「金、通貨、富、収入」といった意味がありますね。そのほかに「賞金」という意味もあります。英語には、簡単な単語を組み合わせて、面白い表現をつくることが多くあります。そういう視点で英語を見聞きしていくと、英会話の勉強も楽しめますね。「おお、そんな表現があるのか!」といった感激やおどろきも、楽しみの一つです。(笑)
「お金を稼ぐ、儲ける」は、make moneyですが、「時間を稼ぐ」は、make timeとは言いません。gain time(時間を獲得する)あるいはbuy time(時間を買う)と表現します。英語圏の時間に対する考え方が分かりますね。ひとつ物騒な表現を紹介しましょう。Your money or your life!「金をだせ(命が惜しければ、金をだせ)」という表現です。有名なフレーズですね。路上で強盗にあったときは、いくら出せば、命が助かるのか?目安ですが、20ドルといわれています。20ドル札は、いつもポケットにいれておき、地面に投げ捨て、逃げ出しましょう。これも必要な知識です。
さて、今年の5月の連休は、旅行などの予定がおありでしょうか?楽しい連休になるといいですね。天候不順で、まだまだ、寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。ストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。〈スワタケル〉 |
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防衛ホーム 俳句コーナー |
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祭髪結ひ船宿に働ける 並木桂子
田掻馬も軍馬も知らぬ世に生きて 鮎瀬 汀
曲水の羽觴ゆるゆる流れ来し 山崎明子
車庫前に玩具散らばり明易し 友国博子
菖蒲湯に孫の小さき背を洗ふ 晴山雅之
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武蔵野の蔵のサロンに朧月 鶴間俊子
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夏草や力まず跳ばす子のゆばり 東 秀文
選 者 吟
芬々と香を零しつつ薔薇を摘む 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供) |
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