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自衛隊ニュース   2010年4月15日号
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第15旅団編成完結行事を挙行
9個師団、6個旅団体制が整う
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 3月26日、第1混成団が廃止され、第15旅団(旅団長・反怖謙一陸将補)が新編され、その新たな歴史の第一歩を踏み出した。第15旅団は、第1混成群を廃止して第51普通科連隊を編成し、軽装甲車、高機動車を導入して機動性を向上させるほか、偵察隊、化学防護隊、衛生隊を新編し、作戦基本部隊としての機能を整備する。定員をこれまでの約1800名から約300名増加させ、引き続き沖縄県の防衛・警備、災害派遣などの任務を行う。
 新編行事は3月26日、那覇駐屯地で門標の除幕式、旅団長の編成完結宣言、編成完結報告、防衛大臣からの自衛隊旗授与及び第15旅団新編に伴う観閲式、祝賀会食をもって実施された。
 編成完結宣言に先立ち、反怖旅団長から隊旗が各部隊長に力強く授与された。各部隊長から編成準備完了報告を受けた反怖旅団長は、第15旅団の編成完結を宣言し、次いで訓示の中で「第15旅団として新たなスタートを切るに当たり先ずは、『根を養えば樹は自ずから育つ』を隊務運営のモットーに、旅団一体化のための環境や基盤をしっかりと整える」と当初の方針を述べるとともに、「光輝き栄光に満ちた第15旅団を創造していく」と述べた。
 編成完結報告では、反怖旅団長から編成管理官である西部方面総監に第15旅団の編成完結を報告した。用田総監は、訓辞の中で「早期戦力化」「統合運用における海・空自衛隊との更なる連携強化」「地域との更なる連携強化」を要望した。
 引き続き、隊員約700名、車両152両が参加し、自衛隊旗授与式及び観閲式が実施され、北澤防衛大臣が中西第51普通科連隊長に自衛隊旗(連隊旗)を授与した。北澤防衛大臣は、「南西諸島の地理的特性を踏まえ、ゲリラや特殊部隊による攻撃や島嶼部に対する侵略、大規模災害等の各種事態に実効的に対処することが求められています。これから第15旅団として新たな歴史を築き上げる事を切望します」と訓辞を述べた。

第1混成団廃止式
 第15旅団新編行事前日の3月25日には、第1混成団の廃止式が那覇駐屯地グラウンドで挙行された。
第1混成団隷下各部隊長から「廃止準備完了」の報告が行われた後、部隊の隊旗が返還されると、反怖団長は第1混成団の廃止を宣言した。引き続き、反怖団長は訓示の中で、「私はこの歴史と伝統に輝く第1混成団最後の団長として諸官とともに、その歴史に名を連ねることができたことを大変名誉かつ誇りに思います」と述べた。
 第1混成団は創隊以来、7758件の緊急患者空輸任務、3万1237件の不発弾処理任務を完遂した。これらの功績により、3月16日に西部方面総監から第3級賞状が授与された。


市ヶ谷駐屯地曹友会発足10周年を祝う
市ヶ谷曹友会
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 市ヶ谷駐屯地曹友会(会長・岩瀬満陸曹長)の発足10周年記念祝賀会が4月2日、ホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。
 名誉会長である市ヶ谷駐屯地司令・新村暢宏陸将補をはじめ、顧問や、市ヶ谷に勤務する会員ら、約80名が出席。新村陸将補の祝辞「今後とも『最高司令部がある市ヶ谷の曹友会』という誇りを持って頑張っていただきたい」から始まり、歴代会長が在任当時の思い出等を語り、なごやかな時間がすぎていった。同会は平成12年5月に防衛庁(当時)が檜町から市ヶ谷に移転した際に発足。会員同士の親睦はもちろんのこと、地元住民との交流イベントの企画等、駐屯地運営に寄与する精力的な活動を行っている。
 岩瀬会長は「曹友会は下士官をまとめるため必要不可欠な組織。市ヶ谷曹友会が先頭に立って盛り上げていきたい」と語ってくれた。

新規入省者に辞令交付
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 防衛省で4月1日、平成22年度の1種・2種合同入省式が行われた。今年の新規採用者は124名。入省式は午前10時半に開始、北澤俊美大臣が入省者に対して「諸君が、大きく、かつ重い責任を負っていることを常に意識しながら、職務に精励し、大いに活躍されることを祈念する」と訓示を述べた。次いで、池田有紀美事務官が入省者代表として中江公人事務次官から辞令交付を受けるとともに、宣誓書を読み上げた。入省者の一人、川西貴史事務官は「日本の歴史の発展に貢献することで、今までお世話になった方々に恩返しをしていきたいという思いが強くなった」と入省式を終えた感想を述べた。

雪月花
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 新たに造成された高知駐屯地が完成、第50普通科連隊の移駐が完了した。平成7年の防衛大綱に基づく防衛計画の一環である。均衡ある国土の防衛力を目指すと同時に、当地で予想されている東南海地震も視野に入れた配備がうかがわれる。平成12年頃陸自編成や候補地選定に関わり今陸幕に勤務する幹部も感慨は深かったようだ。計画公表と同時に四国中から誘致の声があがった。高知県でも各地から要望がよせられた。担当幹部たちは隠密行動で地図を広げて県の東端から西端の全候補地を回った、調査に入ったことを知られることを一番に警戒したので地元の人に何も聞けない。レンジャーさながらだったらしい。平成の城つくりを目指した関係者は災害を含む有事のアクセスと共に駐屯地自身が水害や津波、地震の被害に遭わない自分自身を守れる立地も検討してこの場所に決定したようだ。6、7面のように地元の歓迎はきわめて熱烈だ、県庁所在地での車列パレードは最近では珍しい。全国的に3月には小学校廃校のニュースが多かったがここでは幼稚園を増築したり自衛官のこどものために2教室を増やすなど大わらわだった。ふんだんに写真を使い連日大きく報道する「高知新聞」によると香南市役所では市税収1億3600万円が増えるとみており、人口も現在の3万4千人から3%増えると計算している。ほかにも商店街、雇用面等での期待も大きい。また高知県出身隊員にとっては定年前勤務地の希望枠が大幅に増えることが見込まれるのも嬉しい。


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