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艦艇広報で海自アピール |
《島根》 |
一般公開など幅広い活動を展開 |
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島根地本(本部長・加藤誠1陸佐)は6月2、3の両日、海自第24護衛隊司令・清水利広1海佐が率いる護衛艦「あぶくま」の支援を受け、艦艇広報を実施した。
両日とも天候に恵まれ、爽やかな潮風の中で特別公開、一般公開及び体験航海を行い、あわせて1103人(特別・一般公開289人、体験航海814人)の乗艦者が訪れた。初日に行われた入港歓迎行事では、浜田市長、浜田地区防衛協会会長及び地本部長による歓迎挨拶の後、防衛協会、海上OB会及び父兄会浜田支部から花束及び記念品が贈呈された。引き続き、来賓らに対し艦内特別公開が行われた。
また、翌日実施された体験航海では、浜田市から選ばれた女性2名が一日艦長にそれぞれ任命され、出入港の号令及び操艦等を行った。入港後、艦長からの質問に「あぶくま乗員の艦内でのてきぱきした動作を真近にみることができ、大変感動しました」と嬉しそうに答えていた。
島根県西部地区は、自衛隊の部隊が近傍に所在しないため、自衛隊の活動に関する理解を得るために艦艇入港時の広報活動は絶好の機会となる。今回は出雲駐屯地の派遣隊員と呉総監部の移動募集広報班も加わり、島根地本との3部隊が連携して幅広い広報活動を行った。また、9月中旬には砕氷艦「しらせ」が同港に入港することが海上自衛隊から発表されたこともあり、訪れた県民市民の自衛隊への関心は例年以上に高いものとなった。 |
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観客のみなさんの笑顔が原動力 |
東京地本援護センター 仲井 宗士 |
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私、仲井3尉は、何人かの仲間とバンドを組み、休日を利用した演奏活動を通じて自衛隊のPR活動を行っています。今日は、その活動の一端をご紹介します。
私が活動している音楽バンドは、「ニューフラミンゴ」といいます。総務課に勤務する小林1曹もバンドメンバーの一人です。バンドは、昭和55年に結成され、今年で27年目になります。休日を利用して、各地の施設を訪れ、音楽演奏による慰問活動を行っています。これまで50カ所以上の施設で演奏を行いました。
今回紹介するのは、群馬県高崎市にあるグループホーム「三山ホーム箕郷」での演奏風景です。普段、生の音楽演奏に接することがあまりないみなさんのためにと、ホームの三山社長からのお話をいただき、それに依頼に応じる形で実現しました。今年最初の慰問活動は、ホーム内の特設ステージで、「青い山脈」「高原列車は行く」などの懐かしい曲を14曲ほど披露しました。観客の皆さんは、曲にあわせてリズムをとったり、口ずさんだりと思い思いの楽しみ方で、1時間ほどのステージを楽しんでいらっしゃいました。
休日をやりくりしながらの練習、そして慰問活動ですが、喜んでくれる方がいらっしゃる限り、また行きたいと、思っています。観客の皆さんの反応が、私たちの活動の原動力になっています。自衛官としての任務以外の場面でも、喜んでくれる人がいるならば、出来る限り頑張っていきたいと思います。 |
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栃木地本も護衛艦の体験航海を実施 |
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栃木地本(本部長・二見弘幸1陸佐)では6月2、3の両日、東京晴海埠頭において行なわれた護衛艦「はるさめ」による体験航海に、学生や学校関係者約 150人を案内した。参加者の多くは、埠頭に停泊する護衛艦を見て「護衛艦ってこんなに大きいんですね」とその大きさに驚き、カメラを向けてまずは記念撮影。航海の準備をする海上自衛官の姿をじっと見つめる女性に声をかけると、「動きがてきぱきとして白い制服も爽やか、颯爽としていて、かっこいい」と印象を語った。参加者は、甲板で「もやい」を捌くセーラーマンの手際のよさに「あんなにきれいに束ねられるなんてすごい。どうやっているんだろう」と感心したり、艦橋で舵をとる隊員の姿に「映画のワンシーンみたい」と感動したりと、なかなか乗る機会のない護衛艦での航海を存分に楽しんだ様子だった。
栃木県から案内した参加者の多くが「海上自衛官の白い制服は、青い海に映えてとてもかっこいい。自衛官という、きりっとした印象に加えてスマートで爽やかな感じがいいですね」と話し、今回の体験航海によって海上自衛隊のイメージが向上したことが伺えた。
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ネパールPKOについて講演 |
《岩手》 |
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岩手地本(本部長・渡辺金三1陸佐)は6月12日、岩手県立大学総合政策学部の学生約100人に対して、ネパールPKOについての講演を実施した。
講演は岩手地本部長が自衛隊のPKO活動全般及びネパールPKOの概要について説明を行った後、この10年間ネパールにおいてボランティア活動を続けている松田予備1尉が自らの体験に基づく現地情勢について説明を実施した。
松田予備1尉は、盛岡市内でメガネ・チェーン店の社長として働くかたわら、平成10年以降毎年ネパールを訪れ、現地の方々に視力検査を行い、メガネ約2800組を進呈するとともに、学校や児童養護施設の子供達に鉛筆や医薬品を提供するなどのボランティア活動を続けている。
松田予備1尉は、このような活動を話した他、ネパール人の生活状況や政府軍・武装組織の状況についても経験に基づき説明を行った。
講演終了後、学生は「ネパール情勢の現状を知ることができ大変勉強になった」また「ボランティア活動の大切さと難しさを知ることができた」と語っていた。
前日には、同様の講演を岩手地本及び岩手駐屯地の隊員約100名に対して実施し、ネパールに関する隊員の認識向上にも一役買った。
岩手地本では、このような現役自衛官が有していない知識・経験を持つ予備自衛官の能力に注目し、今後とも連携、活性化を図っていくとしている。 |
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高校生が部隊見学 |
《大分地本》 |
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大分地本(本部長・澤野一雄1陸佐)は5月23日、私立柳ヶ浦高等学校の玖珠駐屯地見学を募集広報班が支援した。
同校による玖珠駐屯地への部隊見学は、毎年恒例の行事として行われており、この支援を通して多くの高校生が部隊を見学し、自衛隊に対する理解を深めている。今年は高橋校長引率のもと1年生全員の総勢154人が参加した。
当日、大型バス4台で訪れた一行は初めて入る自衛隊の施設に興味津々の様子。体験喫食ではおかわりする学生も多く、「こんなにおいしいなら、毎日ここで食べたい」と笑顔で話した。その後、玖珠駐屯地広報班長の野間3尉による駐屯地紹介では、戦車部隊の任務や仕事内容、警備隊区などの説明を受けた。戦車の体験試乗では、間近で動く戦車に興奮気味の様子で、友人を押しのけながら乗車する学生もいた。
参加した学生の一人は「地元には駐屯地がないので、今日の体験で自衛隊を身近に感じることができた。将来、自衛官になることも考えたい」と自衛隊に対する興味と信頼を深めた。 |
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自治会防災訓練で自衛隊活動を紹介 |
《神奈川》 |
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神奈川地本(本部長・江之口譲1海佐)は6月10日、ラーバン港南台自治会の要請により横浜市栄区上郷深田公園及び山手学院において、同自治会の自主防災訓練の支援を実施した。
同自治会では、この種の訓練は約20年実施されたことがなく、4月から同自治会及び地元警察署・消防署・神奈川県防災環境団体・神奈川防災ボランティアステーション・栄防災ボランティアネットワーク・防災塾(だるま)・栄区防災責任者と綿密に打ち合わせを実施していた。支援の担当者である神奈川地本上大岡募集案内所では、自衛隊の災害派遣の概要説明、災害派遣活動写真展示及びビデオ放映、非常用糧食展示、災害出動装備品(車両)のパネル展示、人命救助システムの概要パネル展示、個人携行資材の展示の支援を実施した。
当日は大震災が発生したとの想定のもとで、127世帯が避難訓練に参加、深田公園で各グループ毎点呼により異常の有無を確認後、山手学院の屋内会場(食堂)に移動した。
他の地区から来ていた見学者からは、「うちの会でも防災訓練を検討してみたい、どのような手続きをしたら自衛隊の方に参加していただけますか」という質問も寄せられ、終了時間まで災害派遣の活動パネルや映像を見入っていた。 |
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新隊員激励を支援 |
《長野地本》 |
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長野地本(本部長・田上健吾1陸佐)は6月1日、関山演習場で父兄会北信地区協議会の「新隊員教育隊の激励」を支援した。
激励に訪れたのは、今年の春入隊し第2普通科連隊(高田駐屯地)に配置された新隊員の父兄ら16人。現在、戦闘訓練は修了試験に向けた仕上げの段階。どうらん・偽装姿の新隊員の中に我が子を見つけた父兄達は、班長の号令に機敏にこたえ動作する姿を熱心に見守っていた。父兄会は教育隊に激励品を贈呈して演習場を後にし、新隊員が生活する高田駐屯地内の新教隊舎を見学して一連の行事を終了した。 |
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教職員が部隊研修 |
《宮城》 |
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宮城地本(本部長・佐藤暢彦1陸佐)では、5月24日に多賀城駐屯地で、29日には仙台駐屯地で県内高校教職員に対する新隊員前期教育隊等の部隊研修を実施した。
研修は募集課長、教育隊担当者から自衛官募集の現況及び教育状況の説明を受けた後、新隊員教育を描いたビデオを上映した。
昼食の会食では、参加した教職員は教え子達と食事を共にとりながら、現在の生活や昔話に花を咲かせ、短期間で逞しく成長した教え子の姿に目を細めていた。午後からは、教育隊での生活状況や基本教練等の見学、駐屯地防衛館の研修を実施した。
研修後のアンケートには「外から見た自衛隊のイメージと、実際に目の前で見るものとでは、感じ方が違い大変参考になった。今後の就職指導の参考にしたい」などの意見があり、参加者は自衛隊に対する理解を深める貴重な機会となっていた。
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