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   2007年7月1日号
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多用途支援艦「げんかい」命名・進水式
《横須賀地方総監部》
 ユニバーサル造船京浜事業所で5月24日、多用途支援艦第43044号の命名・進水式が挙行された。
 命名進水式では横須賀音楽隊の演奏による国家斉唱の後、「げんかい」と命名された。海上自衛隊を代表して横須賀地方総監・荒川堯一海将が海軍の伝統的な技法により支綱切断すると、大きな拍手が沸き起こった。横須賀音楽隊の演奏する「軍艦マーチ」が流れる中、隊員や関係者に見守られ「げんかい」は無事進水した。
(写真=完成後は海上訓練の支援、物資輸送、災害派遣などに活躍することとなる「げんかい」)
 その後祝賀会が行われ、荒川総監から「『げんかい』が他の多用途支援艦と同様、各種支援業務を縦横にこなす使い勝手の良い艦として完成されることを期待しております。どうか歴史と伝統、そして高い技術と経験に裏打ちされたユニバーサル造船京浜事業所の皆様によって玄界灘の荒波にも負けない立派な艦として完成して頂きますことを、心から念願しております」と挨拶した。
 「げんかい」は「ひうち型多用途支援艦」の4番艦として「灘の名」を継承して進水した。
〈主要項目〉
基準排水量980トン、全長65メートル、全幅12メートル、深さ5・8メートル、出力5000PS、最大速力15ノット、乗員約50名。

父兄会らが慰問激励
《青森駐屯地》
 第5普通科連隊(連隊長・田草川茂人1陸佐)新隊員教育隊は6月12日、小谷演習場で新隊員前期課程訓練評価(戦闘訓練)を行った。
 第4中隊長(三橋勝治1尉)を評価担任官として、昼間における小銃手としての基礎的な各個戦闘動作ができるか否かを評価するもので、射撃と運動の連携並びに突撃準備から突撃を実施した。この間、青森市自衛隊父兄会及び新隊員の父兄ら約40名が今年晴れて入隊した新隊員の訓練を見学するとともに、激励訪問した。
 当日は気温25度の夏日の中、少し緊張気味の新隊員58名は約2ヶ月間の訓練成果を遺憾なく発揮した。
 訓練を見学していた父兄らは、我が子の成長ぶりに驚きを隠せない様子で、「2ヶ月前に比べ、まるで別人のように見え、一回りも二回りも成長した息子を見て感激しており本当に頼もしく思えます」と語った。

地域ふれあい感謝デー
徳教空群が基地を開放
 徳島教育航空群(群司令・角田伸吾1海佐)は5月20日、地域ふれあい感謝デー及びちびっ子ヤング大会(基地一般公開)を実施した。ランウェイマラソン、ふれあいウォーキング、ちびっ子ヤング大会バレーボール、海軍ラーメンの販売、シミュレーター体験飛行、広報館・記念館の公開などのイベントを催し、朝早くから競技参加者や見学者が来場した。天候にも恵まれ、入場者数は昨年よりも2倍以上多い約3500人に上った。
 今年で9回目となるランウェイマラソンは、滑走路と平行した海上自衛隊側の誘導路と基地外周道路を使用してコースを設定し、10キロと5キロの種目に、16歳から82歳まで490人が健脚を競った。通常立ち入ることができないところで離着陸する航空機を間近に見ながら気持ちのよい汗をかけるとあって、徳教空群で隊内生活体験をした企業の社員がグループで申込むなど毎年参加人数が増えている。
 また、ふれあいウォーキングは、当日誰でも参加できることから、小さな子供からお年寄りまで478人が、広い飛行場を見渡しながら、思い思いのペースで3キロの散歩を楽しんだ。
 その他のイベントも盛況のうちに行われ、地域住民が徳島教育航空群に対する理解を深めた一日となった。

46普連、射撃能力の更なる向上図る
《海田市駐屯地》
 第46普通科連隊(連隊長・松村芳治1陸佐)は5月20日から26日の間、大矢野演習場で第5次野営訓練を実施した。
 21日の81ミリ迫撃砲実射訓練(写真)は、小隊長の射撃指揮のもとで三者(小隊指揮所・砲側・前進観測班)が円滑な連携をとり、速度精度において所望の成果を得た。また、23日の87式対戦車誘導弾射撃では、射撃指揮と誘導技術の向上を図り、遮蔽射撃において全弾命中の成果を収めた。最終日の25日は豪雨の中での実弾下戦闘訓練となったが、基本基礎を行い、爆破の衝撃や実弾が頭上に飛び交う戦闘の実相を疑似体験など貴重な訓練成果を得て野営を終了した。

雪月花
 地球温暖化を主要議題にしたドイツサミットが終わった。来年の7月には北海道洞爺湖で次回・34回目のサミットが開催される。経済不況が言われる北海道にとっては最高のプレゼントになるはずだ。2000年の沖縄サミットには当時の首相・小渕恵三さんが2000円札を発行してやる気十分だった、日本政府も86億円を沖縄振興と沖縄のPRに投入した。2000円札は最近目にしなくなったが一部沖縄の経済が持ち直したともいわれた。あの時のサミット会場になったブセナテラスホテルも客足は落ちないということだ。あれだけ世界中のメデイアに露出すれば当然だろう。確かにサミットの御旗は強力だ、空港や道路の整備も進んだ、底辺は浅かったとは言え沖縄県は元気をもらったと言えよう。北海道サミットも道民は期待している。政府はこのサミットに100億円以上を計上して、その経済波及効果は300億円を上回るともはじかれている。しかし100億円という莫大なお金を何に使うのだろう、そして次回サミットも主要議題は「環境」になる。CO2削減を盛り込んだ京都議定書を進める本家本元が自然豊かな大地に切り傷を残したり地球温暖化に拍車をかける箱物をバンバン造るとは思わないが、「環境」に優しく北海道に元気の出るサミットであってほしい。(所谷)

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