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   2007年7月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
「楽天」引っ張るベテラン山崎
「球宴」出場も決まる
 「打てるときに打っておかんと、いつどうなるか分からんからね」といって、楽天の山崎武司はニヤリ。このオフ、誕生日(11月7日)がくると39才になるベテランは、梅雨のうだるような暑さの中で、さわやかな笑顔を見せている。
 一時、3割をマークしていた打率が2割8分台まで下がってしまった。4、5月で打ちまくった本塁打(5月12本でパの月間MVP)もローズ、ラロッカ(ともにオリックス)に急追されているが“遅咲き"の男は「そろそろ息切れしてきたようだ」と笑い飛ばす余裕を見せている。
 「監督(野村克也)に“お前、何をあせってるんや。まだ6月が終わったばかりやで。ゆっくりやりゃええがな"といわれて気楽になれた。自分の気持ちを維持するのがしんどいけど“ダメ元"と思って気楽にやっている。監督には教えられることが多い。この2年間(楽天移籍後)で、本当に教えられました」
 山崎は、愛工大名電高から、87年D2位指名で捕手として中日に入団した。89、90年にウエスタンリーグで本塁打、打点の2冠を取っているが、1軍戦力として認められたのは95年から。96年には37本塁打でセの本塁打王に輝いている。打率も・322で4位に食い込んだ。
 しかし、以後は1発長打こそあるものの、ほとんど話題に上ることもなく、03年オリックス移籍。2年後、チーム統合のあおりを食って「解雇」に近い扱いで、誕生した楽天のユニホームを着た。
 「この数年間は“ことしが最後"と自身にいい聞かせながらやってきた。そんな切羽詰まった気持ちが、かえっていい結果につながっているのか。キャンプから2軍の若手と一緒に汗を流してきたのもよかったんやろう」
 若い選手の面倒見がいいことでも有名。「もう、これ以上ない」といわれるほどのお人好し、と自他共に認めている。90年だったか、遊びにいっていた知人宅の近所で火事があった。山崎は周囲が止めるのを振り切って火中に飛び込み、子供を助け出して当時の小島セ・リーグ会長名でリーグ表彰を受けたのを思い出した。
 1軍戦力としていよいよ注目されかけていたときだけに、自分の身もかえりみなかった果敢な判断と勇気が、各方面から賞賛されたものだった。
 今季21年目。区切りの球宴にも、DHでダントツのトップ得票で選出された。「オレなんか先行、逃げ切りでないとダメ。監督からは“3球、思い切って振って、ダメなら帰ってこい"といわれている。これがオレの野球人生かも。本塁打は37本以上打ちたいな。打点? 自己最多(96年107打点)を更新できるかな」。
 試合前、ストッキングもスパイクも左からはく。「かあちゃんが、どこで聞いてきたんか“勝負師は左からはくもんや"っていうんでね」と苦笑する。誕生3年目で初の勝率5割、上位進出にかける楽天を、この39才のベテランが、どこまで引っ張ってくれるのか。「山崎、ガンバレッ」「頼むぞ1発」の声援が、スタンドにこだまする。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
I MADE A KILLING ON THE STOCK MARKET!
アイメイド ア キリング オン ザ ストック マーケット
株で大儲けしたよ
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東地方も梅雨入りしました。沖縄では梅雨明けで、本格的な夏ですね。富士山には残雪が例年より多く残っています。変化に富んでいますね。今年も折り返し地点が過ぎ、秋に向かって大きな行事が目白押しです。頑張って参りましょう。

 さて、今回の表現は、“I made a killing on the stock market"「株で大儲けしたよ。」です。現実にはそういった景気の良い話はありませんが、表現としては、一度は使ってみたいものですね。Make a killingは、殺人を犯すのではなく「株や事業で大金をつかむ、大儲けする」といった意味です。ITのベンチャービジネスでは、そういうチャンスがありそうですね。「株で」はon the stocksでは、言葉が足りません。「準備中、建造中」という意味になります。Stock market[株式市場]としっかりと言いましょう。そういうことを言われたときには、I will thank you for treating me.「おごっていただこうかな。」とでも言いたいですね。

 空梅雨のようですが、いつ大雨が降るかもしれません。災害は忘れたころにやってくるものです。日々楽しく、安全に暮らしたいものです。くれぐれもご自愛くださいね。
 それでは、皆さん。See ya! 〈スワタケル〉

防衛ホーム 俳句コーナー
ふと顔を上げ緑蔭の中に居し 石田 和子
梅雨深し梅雨無き異国人の墓 小熊 和子
海女小屋に今日の笑ひの聞え来る 後藤 けい
片陰に椅子を置きたる守衛かな 塩田 昌恒
炎天下たった五分の長かりし 西村 榮治
懐かしき人にも会ひし鬼灯市 林 雪
大夕焼川面映しをりにけり 古谷 地良
良き夢の離れてゆきぬ籠枕 森 荘之助
橋渡る人影もなく青芒 山崎 明子
水漬きたる舟にあそべる目高 大内 猛
煤けたる大梁はしる土間涼し 宮本 立男
行き会ひて声かけあひて朝涼し 島田 基三
あめんぼう水輪を連れて隠れなし 渋谷乃里子
とほり雨あがりし芙蓉 風に揺れ 鈴木 吟悠
兵たりし遠き日偲ぶ月見草 菊地 緑
雷雨去り明日は良き日か星数多 杉本美枝子
氷菓舐め僧に布施する女の子 生嶋千代女
夕風にほっと息つく朝顔市 滝澤 緋沙
なつかしき顔の揃ひて鮎の宿 榎本 木作
托鉢僧鉄鉢灼けてをりにけり 小野 道子
鳩居堂出でて銀座のパリー祭 鶴間 俊子
風鈴の優しき風に誘はれて 永井 恒子
復元のなりし出土の太刀涼し 渡辺 刀雲
昼灯すほどの谷間の河鹿宿 井戸田盛男
舫ひ船見廻る老の日焼かな 木通 佳子
空蝉の力抜けずにすがりをり 栗原 勝
山の温泉の新調なりし籠枕 清家はるみ
  選 者 吟
浄火供養地蔵目鼻もなく涼し 保坂 伸秋
(「栃の芽」誌提供)

イラク派遣を終えて シリーズ
家族の励ましに感謝
空自浜松地方警務隊 1空尉 桑 田 一 豪
 私は、平成18年の8月から12月までの約4ヶ月間、クウェート国のアリ アル・サレム基地で勤務するという貴重な機会を得ました。上司から本派遣の打診があった際、果たして自分に務まるのかなという思いが駆けめぐりましたが、自分の能力と識見を伸ばす絶好のチャンスでもあると考え、「是非行かせて下さい」と二つ返事で答えました。
 そして8月22日、意気揚
々とクウェートのムバラク基地に降り立った私に最初の洗礼を浴びせたのは想像を絶する酷暑でした。気温は日中50度を超えることもしばしばで、熱風が常に顔を突き刺すような感覚、これは日本では到底体験できるものではありませんでした。この暑さは10月下旬頃まで続き、ようやく過ごしやすくなってきたなと思うと、すぐ冬の季節がやってきました。クウェートの冬は思ったよりも厳しく、まるで同じ国にいるとは思えないほどの寒暖の差がありました。とにかく4ヶ月間、暑さそして寒さに順応することで精一杯でした。
 第二の洗礼は、言葉の問題でした。サレム基地には我々のほかに米国、韓国、そしてオーストラリアの部隊が駐留しています。韓国語はもちろんのこと、英語もままならない私にとって、彼らとコミュニケーションをとることに大変苦労しました。当初は、“How are you?"などの簡単な日常会話ですら満足に聴取することができず自分の能力の低さに落ち込む一方でした。時が経つにつれ耳が慣れ、あるレベルまでの聴取と会話ができるようになりましたが、仕事面での細かい調整や、日本の生活様式や文化に対する外国人の質問に対し適切に答えるレベルまでには到底至りませんでした。「自分はこうしたいんだ」とか「こんな話題について話してみたいのに…」と思いながらも、能力の拙さから自分の考えや思いを伝えることができないもどかしさを常に抱えていました。
 このような二つの洗礼を浴びせられながら、私の派遣期間はあっという間に終わってしまいました。今後は、いかなる環境においても適応可能な体力と精神力を構築し、語学力をさらに充実させなければならないと考えています。そしてこれらの課題を克服した上で、いつかまた海外で勤務するのが私の目標です。
 最後になりますが、長期間にわたって家を守るとともに、電話やメールで常に私を励ましてくれた妻、大きなケガや病気もなく元気に幼稚園へ通ってくれた娘、そして妻と娘を支えてくれた私の両親及び妻の両親に感謝し筆を置きます。

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