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   2005年11月15日号
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「東京時代祭り」のパレードに初参加
<東京地連>
〜一般市民との交流図り自衛隊をより身近に〜
 東京の歴史と文化を仮装パレードで再現する「東京時代まつり」(同祭実行委員会主催)が11月3日、台東区浅草で行われ、自衛官が初めて参加した。
祭りは今年で17回目。さわやかな秋晴れの下、学校や市民団体など30チーム、2000人がパレードに参加し、48万人の観客が詰め掛けた。自衛官が初参加したのは、東京地連台東出張所(所長・金田剛1尉)の5名、地連の総務課、募集課各1名の計7名で、祭りを通じて地域住民や一般市民との交流を図るのが目的。
 東京地連の参加したチームのタイトルは「黒船来航・浦賀奉行」で、江戸時代の米大使ペリー率いる黒船の浦賀来航を再現したもの。地連のメンバーは浦賀奉行や奉行役人、芸妓などにふんし、地元の小学生や専門学校生、米海軍横須賀基地の有志が加わり、当時を思わせる仮装で参加して1つのチームを編成した。
パレードで「自衛隊東京地方連絡部台東出張所」と観客に紹介されると、沿道から「自衛隊がんばれー」という声援がとんでいた。金田所長は、「ますます職務に対する意欲がわいてきた」と張り切っていた。「お吉」役で参加した総務課の釜田真理子2曹は「地域の住民の方とより密着できたらと、いつも広報活動に臨んでいます。今回の祭りを機会に、より一層自衛官に対する理解を深めて頂けたらと思う」と興奮ぎみ、「お福」役で参加した募集課の曽根真由美3曹も、自分から地域の行事に飛び込んでいくことにより、自衛隊に対するソフトなイメージを持って欲しい」と話していた。
 チームに参加したある専門学校生は、「自衛隊員に対しては、威圧感があって近づきがたいイメージがあったが、実際に話してみて、とても親しみやすいということが分かった」という。実行委員会事務局次長の上野明氏は、「これを機会に来年も是非、自衛隊に参加して欲しい」と市民との交流に期待していた。

ふれあいコンサート開催
演習場にホルンの音色
<大分地連>
 大分地連(部長・光永邦保1陸佐)は10月13日、陸自西部方面隊創設50周年記念行事の一環として「平和と感謝のふれあいコンサート」を行った。コンサートは、これまで支援のあった大分県、特に日出生台演習場周辺の地域住民に感謝し、更に親睦を深めることを目的に開催されたもので、第4音楽隊(隊長・村上康広1陸尉)とそのホルンセクションを中心に演奏会を開いた。今回はゲストとしてザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団の首席ホルン奏者ヴィリ・シュヴァイガー氏を迎えた。
昼の部では、約300人を招いてのピクニックコンサート。秋晴れの空の下、広大な演習場の緑を背景に、まるでアルプスの高原にいるかのようなパノラマの中で開かれた(=写真)。臼杵市から参加した女性だけによる豊後さくら太鼓の元気な音が演習場に響き渡りコンサートの開始を告げると、シュヴァイガー氏によるアルペンホルンの独奏が披露され、引き続き第4音楽隊のホルン奏者が加わって四重奏が演奏された。
コンサートは二部構成で行われ、第一部で第4音楽隊が「日本の情景」「童謡メドレー」「ハウルの動く城」など誰もが知っている曲で聴衆の心をつかむと第二部ではシュヴァイガー氏によってモーツァルトのホルン協奏曲やアルペンホルンの作品、ピアニスト須関裕子さんによってショパンの幻想即興曲など本格的なクラシックの名曲が次々と演奏され、場内はプロの華麗な音と技に聴き入った。
コンサートの最後は音楽隊をバックにシュヴァイガー氏と4人のホルン奏者全員がステージの前に並び、ホルンを盛り立てる曲ばかりが2曲演奏された。フィナーレの曲はアフリカの動物達の雄叫びをイメージした「アフリカンシンフォニー」。会場から高校生も飛び入り参加して、それまでののどかなホルンの音とはうって変わったダイナミックな響きで会場を圧倒した。大きな拍手に包まれ、全員で「ふるさと」を合唱してコンサートの幕を閉じた。
コンサートに飛び入り参加した高校生は「こんなにホルンが主役になったコンサートは初めての経験。シュヴァイガーさんの隣で吹かせてもらいましたが、すごい音の響きに包まれ、曲が進むうちに感動で涙が出ました。最高に幸せです」と顔を紅潮させていた。
また、防衛大吹奏楽部OBの光永1佐もホルン演奏者として終日コンサートに参加し「シュヴァイガーさんや第4音楽隊の皆さんの邪魔をすることなくコンサートが成功の内に終了し、ほっとしている。今回のように、野外コンサートのためだけに演習場を使用したのは全国的にも珍しい試みだと思う。地域との絆を深めるためにもこうした行事をこれからも続けていきたい」と語った。

野外水具で実演展示
<栃木地連>
 栃木地連(部長・北村昌也一陸佐)は10月23日、栃木市総合運動公園で開催された「第二回とちぎ協働まつり2005」で広報展を行った。
今回は、第6地対艦ミサイル連隊(宇都宮)の支援を受け、メインイベントとして、「自衛隊非常用糧食(缶めし)展示・ボイル実演」を実施。野外水具2号を使用して非常用糧食をボイルする状況を実演した。
多くの来場者が「自衛隊には、こんな装備もあるのですね」と驚いた様子で、野外水具を興味深そうに眺めていた。来場者からは非常用糧食の種類や缶の色についても多くの質問があり、訓練や非常時に備えた自衛隊の糧食対策が関心を呼んだ。また、会場メインロードには1/2tトラック(パジェロ)と1.5tトラックを展示。装備品の周りには沢山の親子連れが集まり、運転席に乗って記念撮影をする姿が見られた。
栃木地連では、今後も様々な目玉イベントを企画し「身近な自衛隊」を目指して広報活動を続けるとしている。

試験合格者の研修で入隊意欲高める
<広島地連>
 広島地連(部長・酒井将治1海佐)は10月19日、呉地方総監部の支援を受け、平成17年度一般幹部候補生採用試験合格者(海上要員)2名に対して第22護衛隊(司令・宇野博之1海佐)所属の護衛艦「やまゆき」(艦長・小山敏彦2海佐)の研修を実施し、自衛隊に対する理解と認識を得るとともに入隊意欲の促進を図った。
当日は快晴で、絶好の研修日和となった。午前中は海上自衛隊、呉地方隊などについてのブリーフィングの後、1時間にもわたり艦内の研修が行われ、各担当幹部の丁寧な説明を受け、研修者2名も熱心に聞いていた(=写真)。
 艦内研修終了後は「やまゆき」士官室で第22護衛隊司令、艦長以下主要幹部等が出席して会食を開いた。会食では海上自衛隊名物のカレーライスが出され、研修生はお代わりをするなど満足気な様子だった。
 昼食後は幹部候補生学校のDVDを見ながら、司令、部長及び一般幹部候補生出身の若年幹部との懇談・意見交換を実施し、先輩からの親身なアドバイス、心構えについて耳を傾けつつ入隊に向け、決意を新たにした様子だった。合格者2名の今後の入隊とその後の活躍を期待しながら研修は終了した。

訓練支援艦「てんりゅう」
憧れの制服で一日艦長を体験
<大阪地連>
 大阪地連(部長・荒川龍一郎陸将補)は10月22、23の両日、訓練支援艦「てんりゅう」の支援を受け、堺大浜埠頭で体験航海と一般公開を行った。
 両日ともあいにくの天気に見舞われたが、府内外から親子連れや、カップルなど約1300人が訪れる盛況ぶりだった。また、関西テレビ「南海パラダイス」に出演中の新人タレント赤松悠美さんが一日艦長に、栃下有紗さんが一日乗組員に任命され同番組の撮影が行われた。
 航海に先立ち、一日艦長に任命された赤松さんは幹部制服を着て、元気よく「出航用意」と下命、出航時は双眼鏡を手にとり安全を見守った。栃下さんは甲板掃除や一般人の誘導をするなど乗組員としての仕事をこなしていた。
 艦上では76mm連射砲の操方展示、ラッパ・手旗の実演など多彩なイベントが繰り広げられ大いに盛り上がりを見せた。

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