防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1060号 (2021年10月1日発行)
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新隊員特技課程後期夏季集中訓練
<7普連>
夏の思い出 一夜二日の特別な訓練

 第7普通科連隊(連隊長・小野田宏樹1陸佐=福知山)は、8月10日〜11日に福知山市長田野演習場において新隊員特技課程後期夏季集中訓練を行った。
 新隊員らは本来、夏季休暇を取得し故郷に帰省している時期であるが、今年は新型コロナウイルスの影響で帰省ができない状況であった。
 そんな新隊員たちにとってもコロナに負けずに創意工夫した訓練で夏の思い出を作ってあげようと、気分転換をしつつ演習場で一夜二日の訓練を行った。
 訓練課目は主に「ランドナビゲーション」、「隠密潜入」、「フォース・オン・フォース」、「無線通話」の4部構成とした。
 「ランドナビゲーション」は、これまでの教育で学んだ歩測とコンパス及び地図の使い方を活用し、地図に示された場所に到達する訓練。担当教官から「各地点にある食料を探せ」との任務を受けた新隊員たちはコンパスと地図を駆使してポイントを探しあてていた。
 次の課目は「隠密潜入訓練」。潜入組と警戒組に分かれる対抗訓練である。潜入組はより前へ近づくほど、警戒組は相手をより遠くで発見した方が勝ちとなる。警戒組は仲間と作戦を立て監視の間隙がないよう配置した。対する潜入組はあえて潜入の兆候を出し、それを囮に別方向から潜入するなど工夫した。ある新隊員は「不自然な草木の揺れだけで見つかってしまうので、斥候や歩哨の良い勉強になった」と話した。
 続いて「フォース・オン・フォース」。電動エアガンを用いた、いわゆる「サバゲー」のような訓練。試合は班対抗のトーナメント方式で行われ、相手に命中させるか相手陣地の旗をとれば勝ちとなる、白熱した試合が繰り広げられた。強い班は声を掛け合いチームワークに優れていた。
 最後は「無線通話訓練」。無線機の取扱いと無線での話し方について演練した。電波という特性上、発信場所を探知されるのを防ぐため「言葉は短く簡単に」「一度の通信は数秒にとどめる」というルールがある。自衛官は短時間で正確に相手に伝える能力が重要である。送り手は完成したレゴブロックの色や形を受け手に無線で伝え、制限時間内に同じ形に組立てる訓練を行った。
 新隊員たちはルールを守りながら、どう話せば相手にわかりやすくかつ、早く伝わるかに苦戦していた。しかし訓練の終盤には話し方も上手くなっており、ブロックも早く正確に組み上げられるようになっていた。
 夏季訓練により、各課目に必要な基本基礎能力が向上した。4つ全ての訓練課目において仲間との協力や助け合いが重要であり「チームビルディング」にとっても大きな成果があったように思う。夜はそのまま山の中でタープのみによる野営を行った。
 夏の訓練を終えたある新隊員は「いつもの訓練とは違って今回の訓練は自分たちで考え工夫できた。コロナでなかなか実家には帰れないけど、仲間と楽しくできた。家族に元気に過ごせている、と連絡したい」と語り、充実した笑みを浮かべていた。新隊員たちの頑張っている姿は、SNSの写真と動画で家族に見て頂いている。


医官・看護官以外の隊員の活動
自衛隊大規模接種センター
 防衛省・自衛隊は、令和3年4月27日の菅総理及び岸防衛大臣からの指示に基づき5月24日から「自衛隊 大規模接種センター」の設置・運営を行なっている。そこで接種をした人達は「流れがスムーズで迷う暇もなかった」など好意的な感想がほとんである。医官や看護官の活躍ももちろん、センターを運営する本部要員、物資管理や隊員の食事の準備等をする管理要員、案内誘導等を管理する支援要員、そして多くの民間の方の協力・連携で運営されている。9月20日から26日の間のワクチン接種回数は、東京で61,371回、大阪で30,361回になる。スタッフ一人ひとりが感染対策を徹底し、ミーティングや確実な引き継ぎで「接種者の方々に安心頂けるようOne Teamで取り組む」としている。
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医官・看護官以外の隊員の活動2
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