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自衛隊ニュース   1045号 (2021年2月15日発行)
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遠く中東の海域で情報収集活動に邁進中
派遣海賊対処行動部隊・派遣情報収集活動部隊
【派遣海賊対処行動部隊】
 ソマリア沖アデン湾で活動中の派遣海賊対処行動部隊は現在、護衛艦「ありあけ」(艦長・江澤斎高2海佐)の第37次水上部隊と、海上自衛隊第2航空群(八戸)を基幹とする第41次航空隊(指揮官・戸高祐明2海佐)のP-3C哨戒機2機が民間船舶の護衛、湾内の警戒監視等を行っている。また、航空隊の活動を支援するため、ジブチの活動拠点において陸上自衛隊第50普通科連隊(高知)を基幹とする第15次支援隊(指揮官・眞鍋輝彦1陸佐)が警備や拠点の維持管理を行っている。統合幕僚監部が発表した令和3年1月の活動実績は以下のとおり。
◆水上部隊
 直接護衛は3回で3隻を護衛した(海賊対処法に基づく護衛は累計3925隻)。内訳は、我が国運航事業者が運航する外国船籍が1隻(累計692隻)、その他外国籍船が2隻(累計3209隻)だった。ゾーンディフェンスは23日間(累計2023日)実施し、102隻の商船を確認(累計1万9704隻)した。期間内で海賊事案への対処等を行った事例は特になかった。
◆航空隊
 飛行回数は20回(累計2673回)、飛行時間は約110時間(累計約1万9720時間)。1807隻(累計22万4399隻)の商船を確認し、護衛艦や諸外国の艦艇等及び民間商船への情報提供を38回(累計1万5193回)行った。期間内で海賊事案への対処等を行った事例は特になかった。
【派遣情報収集活動部隊】
 令和2年1月に始まった「中東地域における日本関係船舶の安全確保に必要な情報収集活動」が2年目を迎えた。現在は護衛艦「すずなみ」の第4次水上部隊(指揮官・西村俊行1海佐〓第7護衛隊司令)と派遣海賊対処行動航空隊のP-3Cが活動に従事している。統合幕僚監部は令和3年1月の活動実績を発表した。水上部隊はオマーン湾の公海、アラビア海北部の公海で2687隻の船舶を確認した(累計3万6866隻)。航空隊は、アデン湾の公海、アラビア海北部の西側の公海で1858隻の船舶を確認した(累計2万3516隻)。水上部隊および航空隊が活動した海域において、特段の異常は確認されなかった。本派遣は昨年12月の閣議で令和3年12月26日までの延長が決定している。

陸上自衛隊 情報学校新庁舎落成式
 2月1日、富士駐屯地に所在する情報学校(学校長・楠見晋一陸将補)の新庁舎落成式が富士学校長 高田祐一陸将始めとした来賓を招き行われた。
 情報学校は、昭和29年9月に設立された調査学校と平成13年に設立された小平学校の情報教育と語学教育等の流れを汲み、平成22年に誕生した情報科職種の学校として、平成30年3月に富士駐屯地に新編された。当初は、富士学校本部庁舎より富士山に近い場所に作られたプレハブの仮庁舎だった。しかし各種の制約を知恵と努力で克服しながら、学生教育・調査・研究業務等に邁進し、初代青木義昌学校長の下、令和2年3月に陸幕長より第2級賞状を授与された。
 式典で楠見学校長は、「従来の戦闘力要素は、火力・機動力・防護力と言われてきたが、現在はこれに情報力が加わり、他の要素に先駆けて力を発揮しなければならない。陸上自衛隊の情報力を高めるのが情報学校の役割である」「校風である『智・魂・技』を体現し『情報力』を真の戦闘力にするため『熱意』『創意』『誠意』を持って各種校務に取り組んでほしい」などと訓示を述べた。

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