防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1060号 (2021年10月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
学校法人志學館学園 福丸竜子
福丸氏は、平成30年8月に自衛隊鹿児島地方協力本部国分援護センターを
1等陸尉(特別昇任)で定年退官。 56歳(記事作成時)

 私は、鹿児島県鹿児島市に所在する学校法人志學館学園に再就職し、志學館中・高等部において女子生徒寮の寮監として勤務しています。定年前は退職して未知の世界へ飛び込むことへの不安でいっぱいで、履歴書を書きながら、自分に何が出来るのか、何がやりたいのか、明確なものが、正直に申し上げるとなかなか頭に浮かんでこない状態でした。そのような中、再就職担当地域の援護担当者と面談・相談を重ね、紹介して頂いたのが女子寮の寮監の仕事でした。
 中高一貫校であるこの学校は、難関大学合格を目指す生徒さんたちが通学しています。同寮では、鹿児島県内外の遠方の生徒さんたちが親元を離れ集団で生活しています。寮生は、中等部1年生から高等部3年生までの育ち盛りで思春期のお年頃の子供達です。寮生の居室には机とベッドと勉強道具、生活用品のみであり、学校から帰って来てからは日課表に基づき18時から夕食を取り、入浴や洗濯を済ませた後、消灯までの約4時間は学習時間となっています。
 寮監の仕事は、寮の運営と施設の維持管理、そして寮生と生活を共にしながら、一人ひとりの心と体の健康状態に気を配り、学校の先生や事務職員の方、保護者の方と連携し相談しながら問題を解決し、安心・安全な生活と寮生の目標が達成出来るように環境を整えていくことです。
 私は寮生と接する時に意識していることが三つあります。一つは「笑顔であること」。二つ目は「話を聴くこと」。三つ目は「すぐやること」です。この三つを心がけ、信頼関係を築いて一緒に成長していきたいと考えています。
 最後に、自衛隊では一人何役も係業務があり、多忙感もあると思いますが、多種多様な任務は、再就職先でも仕事を行う上で、どこか通じるものがあると感じました。これまで出会った方々に厳しくも愛情のあるご指導を受け、その中で「人を大切にすること」をあらゆる場面で身に染みて学びました。これらの経験を活かし、謙虚な姿勢と誠実な行動をもって貢献していきたいと思います。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
アイム フックト オン クッキング
I'm hooked on cooking!
料理にはまっちゃってさあ!

 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。10月です。すっかり秋ですね。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、一年で一番快適な季節となりました。近所の公園でも、驚くほど緑が美しく、いろいろな花にお目にかかれます。紅葉も進んでいます。遠出はできませんが、近くの公園や自然豊かな地域に足を踏み入れると、季節を感じることができます。自宅で美味しい珈琲や香り豊かな紅茶を入れて、楽しむのもいいですね。季節を思い切り楽しみたいものです。

 今回の表現は、"I'm hooked on cooking!"「料理にはまっちゃってさあ!」です。コロナ禍の緊急事態宣言で在宅を余儀なくされ、一日中家にいる方も多かったと思います。その中で、新生活様式にチャレンジし、生活に新しいことを取り入れていく人が増えています。私の周りでも、新しい趣味を始めた人は多くいます。中でも料理に挑戦して、はまってしまう人が多くいます。I'm hooked on〜は、「〜にはまっている」というフレーズです。カジュアルな表現です。hookは、釣りなどで引っ掛けるという意味ですが、「人をとりこにする」という意味もあります。やめられなくなるという意味にも使えます。

 男子厨房に入り、奥様と家族に美味しい料理をふるまう。さらに、後かたづけ(wash dishes:食器を洗う)もこなせるようになれば、家庭は円満、笑顔が絶えない幸せな新生活が待っています。食欲の秋です、料理に挑戦するのも楽しいですね。陽気で楽しく、ストレスの少ない新様式の生活をお楽しみください。See ya!

 今週のブログは「真面目なのに英語が伸びないわけ」です。英語が急に伸びるタイプと、真面目に勉強してもなかなか伸びないタイプについて書いています。興味のある方は、次のURLへ飛んでみてください。
https://worldlife.jp/archives/4357ご笑覧ください。
<スワタケル>


防衛ホーム俳句コーナー
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新涼や堂百畳の青だたみ       田中 雅巳
雨の日の初鴨池の枝蔭に       吉川 道男
一湾の浮標の揺るる雁渡し      富岡めぐみ
孤のふぜい群れゐる風情曼殊沙華   榎  利風
秋夕焼話の途切れちりぢりに     古賀 芳川
ざくざくと日を散らしては稲を刈る  塩見 惇子
天上へ音筒抜けに添水鳴る      大谷  弘
推敲にすいかう重ねゐる夜長     江川 隆子
煌々と島の棚田の稲架の月      山岡仁美子
突として水音高く胡桃落つ      佐賀あかり
白萩の枝垂れを伝ひ雨雫       信田 重昭
墨の香の漂ふ手紙夜半の秋      鈴木和歌恵
みちのくの一の宮なる菊花展     辰巳 一郎
捨て畑の夕日を纏ふ草紅葉      棚橋 弘子
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影踏みをしながら帰る月夜かな    西田真由美
選 者 吟
陽石へ色変へぬ松影おとす      畠中 草史

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