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自衛隊ニュース   931号 (2016年5月15日発行)
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先進技術実証機
X-2初飛行

 4月22日、防衛装備庁が進める、次世代戦闘機開発に向けての先進技術実証機「X-2」が初飛行を実施した。午前8時47分に愛知県営名古屋空港を離陸したX-2は、最高速度約200ノット、高度1万5000フィートで飛行し、基本特性・操縦性等の試験を実施、午前9時13分に航空自衛隊岐阜基地に着陸した。
 X-2は平成21年度から試作を開始、機体を三菱重工、エンジンをIHIが担当する等国内企業200社以上が開発に参加した実証試験機で、ステルス性と高機動性が特徴だ。5月以降に防衛装備庁に納入された後、岐阜基地を拠点として引続き試験飛行で性能評価等を実施、平成30年度までに、「将来戦闘機」へX-2の技術を採用するかどうかを見極めるとしている。
 中谷大臣は「わが国の航空機技術、戦闘機開発能力を向上させ、そのレベルを対外的に示したい」と記者団に述べた。

米海軍長官表敬
中谷大臣と会談
日米の固い絆確認
 中谷元防衛大臣は5月9日、レイ・メイバス米海軍長官の表敬を受け、武居智久海上幕僚長らの陪席の下、大臣室で会談を行った。メイバス長官の訪日は実に9度目だけに、和やかな雰囲気で握手を交わし会談がスタート。中谷大臣は冒頭、昨年4月の訪米に際しメイバス長官から贈られた儀礼剣を手に当時のもてなしに感謝していた。
 会談では、北朝鮮の弾道ミサイル発射事案や核実験、36年ぶりの労働党党大会、中国の海洋活動の活発化などが話題に上り、地域の安定に寄与する日米同盟の重要性が改めて確認された。メイバス長官は「国同士ではもちろん、Navy to Navyでも日米間の友情はこれ以上無いほどのものだ」と米海軍と海上自衛隊の固い絆をもアピールしていた。
 このほか、熊本地震における米軍のC-130やオスプレイなどによる支援に対し、中谷大臣は深い感謝の気持ちを伝えるとともに「今後の日米共同の運用面においても非常に大きな向上、効果があったのではないか」とも語った。

沖縄県副知事らが訪問
〈若宮副大臣〉
西普天間住屯地区跡地利用に関する要請受ける
 若宮健嗣防衛副大臣は5月10日、浦崎唯昭沖縄県副知事、佐喜眞淳宜野湾市長、大城肇琉球大学学長らの訪問を受け、西原町の琉球大学医学部と同附属病院の移転整備を含む「国際医療拠点形成」構想に関する要請書を受け取った。同構想は、昨年3月末に返還された米軍キャンプ瑞慶覧・西普天間住宅地区の跡地(約51ha)を利用するもので、駐留軍用地跡地利用の先行モデル地区。
 要請内容は、国の財政支援や周辺道路の整備及び、西普天間住宅地区に隣接する産業地区(インダストリアル・コリドー)南側部分の早期返還に関する協力など。
 昨年12月に現地を視察した若宮副大臣は「道路整備については工事着工に向け準備を進めています。インダストリアル・コリドー南側部分の返還も、米軍側と鋭意調整中です」などと回答した。

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