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自衛隊ニュース   928号 (2016年4月1日発行)
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第21飛行隊のF−2松島基地に帰還
 3月20日、宮城県東松島市にある松島基地(司令・時藤和夫空将補=兼第4航空団司令)に第21飛行隊のF−2戦闘機が戻って来た。これは、東日本大震災で被災した松島基地の復旧工事がほぼ完了したため。2011年4月から三沢基地で飛行訓練を続けていた第21飛行隊が帰還した事により、2013年3月に帰還した「ブルーインパルス」の第11飛行隊と共に第4航空団での飛行教育再開となった。式典で時藤司令は「第21飛行隊の帰還をゴールとするのではなく、『震災に強い基地』として松島基地が一丸となり任務に邁進するスタートラインとして更なる努力をする」等と式辞を述べた。

新気象レーダー装置の運用開始
飛行の陰に気象支援あり!
〈百里気象隊〉
平成30年度迄に全気象隊でドップラー化完了
 3月14日、航空自衛隊百里基地(司令・柏瀬静雄空将補)にある百里気象隊(隊長・柳田隆行3空佐)で新気象レーダー装置の運用開始式が航空支援集団司令官・小城真一空将、百里基地司令・柏瀬静雄空将補、航空気象群司令・塩田修弘1空佐他、多数の来賓を招いて行われた。
 式典で小城支援集団司令官は「首都圏防空の要である7空団をはじめとする多種多様の任務を百里基地は持っている。また平成8年以降7回を数える航空観閲式においては、空自を代表してその精強さを内外に誇示し多大な成果を収めて来た。百里気象隊が被支援部隊の任務遂行を的確に支援・貢献できたのは歴代隊長を核心とし隊員1人1人が自衛官として透徹した使命感と高いプロ意識を持って任務に当たってきた成果である」等と祝辞を述べた。
 気象レーダーの換装工事は、昨年9月末から今年2月末まで行われ、工事終了後の今年3月7日から同9日には、航空気象群による百里気象隊の新気象レーダーに関する運用態勢の確認がなされ、3月9日に正式な運用開始となった。また、工事実施の約7ヶ月間は、移動気象レーダーによる代替運用が行われた。
 新気象レーダーは、降水強度のみならず風の分布を観測できるドップラー機能を有し、航空機の離着陸に危険を及ぼす大気下層の風の急激な変化(ダウンバーストなど)を探知でき、その情報等を管制官経由で操縦者に伝達することで、航空機の安全運航に更に寄与できるようになった。
 航空気象群は、隷下の気象隊のうち13個気象隊が保有する気象レーダーのドップラー化を進めており、今回の換装は11番目。平成30年度には全ての気象レーダーのドップラー化が完了する予定である。

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