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自衛隊ニュース   925号 (2016年2月15日発行)
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第9航空団新編
南西地域における防空態勢さらに充実
 S39・12・28 8空団以来の航空団新編
 1月31日、前日の雨が嘘の様な晴天の那覇基地(基地司令・川波清明空将補)で、第9航空団新編記念行事が盛大に挙行された。
 44年の輝かしい歴史を持つ第83航空隊を廃止し、第8航空団より第304飛行隊を迎え2個飛行隊となりF-15戦闘機の保有は約40機となり隊員数は約400名となる。航空団新編は、昭和39年の第8航空団以来51年振り。第9航空団新編行事には、若宮健嗣防衛副大臣、丸茂吉成空幕副長、荒木淳一南混団司令、森本政策参与、岩崎政策参与、真鍋整備計画局長、山田真史西空司令官、上尾秀樹15旅団長、畠野俊一5空群司令、山根寿一沖縄地本長、森田治男沖縄調整官、渡邊博史南混団副司令、沖縄県副知事、在沖米国総領事、5空軍副司令官、太平洋基地司令等多くの来賓が参加した。
 南西航空音楽隊の演奏により厳粛さを増した式典は、第83航空隊に対し記念品を添えて第1級賞状授与・第83航空隊編成解除申告・第83航空隊司令旗返還・第9航空団編成完結申告・第9航空団旗授与・「緊張感を持って任務に当たって欲しい」等との若宮副大臣訓示と続いた。
 式典後は、祝賀飛行が行われ、F-15・6機とT-4・3機による編隊飛行、ブルーインパルスによる曲技飛行が、おびただしい数の民航機・陸海空自衛隊機が使用する過密な那覇空港で行われた。
 川波団司令は「第83航空隊は44年でその歴史を閉じますが、第9航空団へと脈々と受け継がれていく伝統は、任務を遂行する気概と沖縄への愛着心ではないかと感じています」等とコメントしている。
 この日は、領空侵犯はなかったものの対馬海峡から日本海までを中国のY-9型情報収集機型とY-8早期警戒機型が飛行したことが確認された日でもあり、スクランブル機を確認する事が出来た。第9航空団を新編することにより、南西地域における防空態勢をさらに充実させ、南西地域の防衛体制強化を目に見える形で示す事ができる。

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