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   2007年11月15日号
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《小平学校》
声高らかに隊歌コンクール
接戦を制し、人事教育部がV
 小平学校(学校長・榊枝宗男陸将補)では10月24日、平成19年度隊歌コンクールを駐屯地体育館で盛大に開催した。
 午後3時、開会式が始まり、出場チームの▽警務教育部▽シス教・企画・戦教部▽情報教育部▽会計教育部▽総務部▽語学教育部▽人事教育部の学生と職員が整列する中、統裁官の榊枝学校長が臨場、敬礼を受けたあと、優勝旗等が返還された。榊枝学校長は訓示の中で、朝夕、昼休みなどを利用して練習を積み重ねてきた努力を称えながら今日は「背筋を伸ばし、目線を上げて声高らかに歌うよう」激励した。次いで、審査員の神明3陸佐(中央音楽隊企画科長、小平学校校歌の作曲者)、有村邦明(小平隊友会事務局長、元1海佐)、青木角次郎(小平市民謡会会長、前防衛協会会長)の3氏が紹介されたあと、競技が開始された。
 競技の採点要領は、校歌(1番から4番のうち二つを選択)と自由曲の2曲を合唱するとともに、準備位置の開始指示から指揮者の終了報告までの間の▽指揮官の指揮▽部隊行動▽隊歌歌唱力の3点が評価され、各審査員の合計得点の高い順に成績が決定された。
 競技は警務教育部を先陣に各部ともに、日頃の練習の成果を存分に発揮、士気高く、声高らかに歌った結果、接戦を制し、優勝に輝いたのは人事教育部(指揮官・安部3尉、校歌1・2番、自由曲「若鷲の歌」)で、2位に情報教育部(指揮官・岡田1尉、校歌1・4番、自由曲「あゝ紅の血は燃ゆる」)、3位は会計教育部(指揮官・佐々木3尉、校歌1・3番、自由曲「栄光の旗のもとに」)の順となった。優勝候補の筆頭に挙げられていた“常勝"語学教育部は惜しくも4位に終わり、連覇は成らなかった。
 競技終了後、表彰式が行われ、榊枝学校長が上位3チーム代表に優勝旗や盾を授与した。榊枝学校長は講評の中で、「戦争で生き残れたのは隊歌や軍歌があったからこそ」という旧陸軍経理学校OBの話に触れるとともに「UNDOF派遣隊員も現地で小平学校校歌を歌っている。これからも皆で校歌を大事にしていこう」と述べた。また、各審査員が「ハーモニーなどに工夫が見られ、昨年より向上した」「一人ひとりが大きな声で歌い、勇壮で感動した」など学生や職員の優れた歌唱力を称えた。

《論陣》
電気自動車時代の到来
これが日本浮上の決め手なのだ
 昔、鶴田なんとかという俳優が歌っていた歌に「世の中、真っ暗闇」という下りが思い出させる昨今である。官の腐敗はいつものことで、しからば民はというと、これが詐欺商法に徹していて、食べ物でも安心して胃袋に流し込むことが出来ない。老舗の菓子屋が何十年となくゴマカシ表示で稼いでいたとか、もう情けなくなるような商人ばかりの日本である。
 食品の安全は、残留農薬の危険・被害だけではないのだ。経営者は、腐敗したものを売りつけ、それを消費者は食べさせられていたのだろうか。まだまだ発覚しないメーカーも存在するものなのか。とても隣国の悪口をいえる状況にはないのである。
 住まいについても耐震・耐熱の偽装事件が相次いでいる。「官から民へ」も大分、怪しい。一体、日本の誇れる商品はあるのか。必死で探してみたら、実はあった、あったのである。電気自動車である。地球温暖化と環境を守る切り札が、この電気自動車なのである。これを量産して安く販売することで、難関の京都議定書を乗り越えることが可能となる。
 そればかりではない。アメリカ・欧州のみならず、アジアの巨大市場をも席捲できよう。日本経済の再生さえも不可能ではない。1000兆円の天文学的借金にも目途をつけられるかもしれない。「戦争で金儲け」を企む怪しげな経営者を排除することもできるのである。この壮大なる挑戦こそが、日本の好ましい針路なのである。希望の日本だ。美しい日本とは、こういうものではないだろうか。
 知らなかったが、既に富士重工だけではない。三菱自動車でも量産に向けて始動しているのである。国家戦略として政府も後押ししたらよい。国産の旅客機などよりも、これに血税を投入してもいいくらいだ。減税をしてもいいだろう。
 神奈川県では減税・補助金やら急速充電スタンド設置に向けて、大きく踏み出しているという。世界の中には、石油争奪のための戦争にうつつを抜かしている軍事大国もあるが、わが国は電気自動車でわが道を歩いていくことなのである。
 トヨタ、日産、ホンダも手遅れにならないように、これにシフトしたらいい。
 「市販の段階になれば、1回の充電で200キロも走れるようになる。月に2000台も売れれば、値段は150万円程度に下がる」という解説さえも、富士重工の関係者から聞こえてきている。同社は軽自動車を試作、10年には市販するというのだ。これはすごい話である。
 これに驚いていたら、三菱自動車は来年に軽を発売するという。120キロ走るのだという。政府・自治体はあらゆる優遇政策でもって、この車の販売に手を貸してもいいだろう。現在、アメリカで流行しているハイブリッド車の量産化が、電気自動車の弱点であったモーターとバッテリーの難問を解決した、というのである。
 電気自動車の強みは、わざわざガソリンスタンドまで車を持ち込む必要がない点だ。自宅のコンセントで対応が可能になる、というのである。走行距離はさらなる研究で伸ばすことが出来るだろう。1バレル90ドル台の油を使用できる経済社会などない。しかも、石油は大量の二酸化炭素を吐き出すのである。空気を汚染し、温暖化に拍車をかける燃料で走る車など、もはや地球が受け入れない。
 人々がガソリン車から電気自動車に切り替えると、値段はどんどん下がるだろう。しかも、排気ガスを出さないのだから大気汚染はゼロだ。騒音公害も解消するのである。慶大では深夜電力を使えば、1キロ1円程度の電気自動車を開発したという。石油業界が抵抗していると聞くが、そんなことは許されることではない。
 これを軌道に乗せることが出来れば、日本は第二の高度成長さえ夢でなくなるのである。地球に一番優しい電気自動車こそが、日本の運命を左右するだろう。地球と日本の将来のために、関係者のさらなる努力と政府・自治体の支援を強く求めたい。

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