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   2007年4月15日号
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春の人事異動
2、3,5,8,9,10,11面
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中央即応集団
《朝霞》
3200名、編成を完結
 陸上自衛隊中央即応集団(司令官・山口淨秀陸将以下約3200名)の編成完結行事が3月31 日、朝霞駐屯地で行われた。編成祝賀式には、久間章生防衛大臣をはじめ、西川徹矢官房長、齋藤隆統幕長、折木良一陸幕長、澤山正一東方総監など防衛省・自衛隊の高級幹部、国会議員や協力団体の関係者ら約1860名が参加し、発足を盛大に祝った。朝霞訓練場に午前11時、山口淨秀司令官以下約1200名の隊員が整列、式典が開始された。国旗入場と国歌斉唱のあと、久間大臣が巡閲、訓示を行った。久間大臣は安倍首相のメッセージを代読するとともに、「中央即応集団の役割の重要性を十分に自覚して、日々鍛錬し、任務に邁進してほしい」と激励した。

日本版MDシステエム スタート
《入間》
ペトリオットPAC-3地上器材を搬入
訓練弾・右側4個のキャニスタがPAC-3用
 地対空誘導弾ペトリオットPAC-3地上器材が3月30日午前4時54分から5時13分にかけて、航空自衛隊入間基地第1高射群第4高射隊に、10台のトレーラーによって搬入された。迎撃ミサイル発射装置・レーダー装置・射撃管制装置・情報調整装置・無線中継装置の一式が多勢の報道陣のフラッシュを浴びながら雨の中、自衛隊に初めて配備された。PAC-3弾はすでに搬入していたためこの日の搬入はなかった。従来弾はミサイルケース(キャニスタ)1個につき1発しか入らなかったが、PAC-3弾は従来弾より小型化されたため4発装備することができる。
 去年7月に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した事等をうけて前倒しの配備となり、今年度中には第1高射群の残り3高射隊(習志野、武山、霞ヶ浦)にも配備を予定している。また残りの2個高射群と浜松にも22年度までに配備完了されることになっている。海自のイージス艦「こんごう」に今年12月配備予定のSM3(スタンダード・ミサイル)や弾道ミサイルを探知する新型レーダーなども順次配備。日本版MDシステムがスタートした。
 〈入間基地司令・廣中雅之空将補コメント〉
 本日、航空自衛隊入間基地に所在する第1高射群第4高射隊に弾道ミサイル防衛システム(BMD)の核となる地対空誘導弾ペトリオットPAC-3が配備された。
 政治経済の中枢である首都圏の防空を担任する入間基地に、最初に配備されたことは、大変意義あるものと考えている。
 引き続き、より効果的な運用のための態勢整備を進めて参りたい。

省移行後、初のPKO参加
ネパール国際平和協力隊が出発
家族ら多数の見送りを受け防衛省を出発する派遣隊員
 自衛隊の国際平和協力業務等が本来任務化されて初めてとなるネパール国際平和協力隊軍事監視要員(石橋克伸2陸佐以下6名)が3月28日、官邸を訪れ、安倍晋三首相に出国報告した。同30日、防衛省で久間章生大臣から各々辞令が交付されたあと、儀仗広場で齋藤隆統幕長、陸海空各幕僚長をはじめ幹部職員、留守家族多数の見送りを受け、市ヶ谷台を出発、成田空港から民航機でネパールの首都カトマンズへ向け出国した。
 翌31日、カトマンズに到着した一行は国連ネパール支援団(UNMIN)の他国の軍事監視要員と合流、監視活動に必要な研修を開始した。なお、今回のPKO活動は、部隊としてではなく初めて個人派遣という形をとっている。

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