防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2007年8月15日号
1面 2面 3面 4面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

19年度予備自補訓練始まる
《1教団》
女性含む56名、技能修得 奮闘中
 第1教育団第117教育大隊(大隊長・室坂2佐)は、7月23日より平成19年度予備自衛官補招集教育訓練を開始した。
 予備自衛官補訓練は、例年夏、秋、冬の各季、3回計画され、参加する予備自衛官補の多くが大学や専門学校等の学生で占められる。
 夏季訓練については、夏休みを利用できる時期であることから、最も参加者が集中し、現在一般Aタイプ56名(女性14名含む)が訓練参加中で、自衛隊の躾事項の指導に始まり、小銃等の扱いや基本動作の訓練などに奮闘している。
 この訓練は、9月28日までの間、一般・技能の各タイプ訓練をそれぞれ履修し、予備自衛官に必要な知識、技能を身に付けていくことになる。

館山航空基地で予備自招集訓練
  第21航空群(群司令・高橋忠義将補)は7月5日から9日までの5日間、平成19年度予備自衛官招集訓練を行った。今回の参加者は、幹部及び准曹士を含めた53名で、関東在住の予備自衛官のほか、遠くは鳥取、京都からの参加があった。
 初日は、着隊手続き、身体検査に続き開始式が行われた。開始式では主任指導官の館山航空基地隊司令(谷本修1佐)が「本訓練期間中、体力の練成、技能の維持向上に努め、所要の成果をあげることを期待する」との訓示を述べ、5日間の訓練が開始された。開始式終了後、早速、基地隊副長が今年度末に予定されている部隊改編の概要を紹介し、個人の意識改革の必要性について訓育が実施された。
 2日目は、各職種に分かれての術科実習が行われた。実習では、最新鋭のSH―60Kヘリコプターや近代化された通信機器及び整備器材等の説明を受け、また直接触れるなどして、各自、それぞれの職種ごと、練度の維持向上を図った。
 3日目は、規則類等の主要改正事項に関する教育を受けた後、衛生隊によるAED操作法及び地上救難班による消火栓操法の訓練により災害招集等に必要な知識を養った。その後、体力測定が行われ、参加者は日頃の運動不足をものともせず、自己の体力の限界に挑み良い汗をかいていた。
 4日目は、小火器射撃訓練が行われ、十分な事前教育の成果により、参加者のほとんどが現職自衛官と同等またはそれ以上の高い点数を獲得した。
 最終日は、術科実習に引き続き、午後から関係隊員との懇談会が行われた。懇談会では、参加者から「広報活動の一つとして部外での奉仕作業(環境整備)を取り入れてみては」など、今後の招集訓練に参考となる意見が活発に飛び交った。
 最後に、永年勤続に対する表彰伝達を実施した後、終了式が行われた。終了式では、主任指導官から「海上自衛隊は、今年度末に大きな組織改編が予定されており、少ない人員及び装備の中、新たな任務に効率的、柔軟に対応していかなければならず、そのためには、装備の充実のみならず予備自衛官も含めた隊員一人一人の意識改革が必要となる。年に一度の短い訓練ではあるが、このことを常に肝に銘じ今後の訓練に励んでもらいたい」との訓示を述べ、参加者の労をねぎらった。
 予備自衛官は、館山航空基地の隊員が見守る中、軍艦マーチに見送られ、帽振れの後、晴れ晴れとした表情で大型バスに乗り組み基地を後にした。

《彰古館 往来》
陸自三宿駐屯地・衛生学校
<シリーズ 66>
第一次世界対戦の記録 (3)
負傷者の後送手段
 第一次世界大戦において集中的な運用が始まった各種衛生自動車ですが、負傷者を戦場から本国の病院に後送するには自動車以外の輸送手段も使われています。
 よく知られている担架は、2人又は4人で1人の戦傷者を運びますが、担架手の負担が大きいため短時間の移動にしか使用されません。そのため、担架に車輪を装着した車両が考案されています。また、冬季には担架とソリを合体して運搬している例もあります。座位と横臥の2形態で運搬できる担架も考案されています。
 その他、患者収容用二輪車と称する、台車に担架を載せる固定具を設けた車両もあり、取り外し式の半円形のフレームを付ければ、日除けの天幕覆いが展開できます。この装備は最も一般的だったようで、多数の写真が残されています。
 更に大型車両となると、それまで主力であった馬車式の負傷者輸送車両も衛生自動車と混在して使用されています。
 また、衛生自動車とともに主に偵察用に装備化されていたサイドカー付きオートバイが患者輸送に使用されています。これは、側車部分を取り外し、担架を載せるブランケットを増設した車両で、担架ごと負傷者1名を積載できます。現地改修の応急車両のようですが、患者収容用二輪車や馬車の負傷者輸送車両よりははるかに機動力があります。
 この写真帖によって、これら多種多様な車両を使用していた当時の負傷者後送の実態が理解できます。

心の栄養剤
《12普連(国分)音楽隊》
サマーコンサート開催
 第12普通科連隊(連隊長・高橋正州1佐)の音楽部は、7月6日、国分駐屯厚生センターで、サマーコンサートを開催した。
 このコンサートは、駐屯地業務隊の実施した厚生センター・ボーナスセールに伴って行われたもので、より多くの人に利用してもらい、くつろぎの空間にしたいという思いから、今年度より行われており、今回で2回目。
 音楽部は、普段、あまり編成をとることのない、サックス四重奏、金管五重奏に挑戦し、クラシックから映画音楽など、馴染み深い曲を演奏、隊員を魅了した。
 この日は、訓練等で来隊していた、他部隊の隊員も大勢おり、大盛況となった。
 夏のボーナスを手にし、懐のあたたかかった隊員達は、心も癒され、これからの訓練への、大きな栄養剤となった。

6面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc