北海道屈指の社会人硬式野球部として活躍する航空自衛隊千歳基地野球部(部長・小山晃紀雄1佐=第2航空団基地業務郡司令=以下27人)が道代表として「第47回社会人野球日本選手権大会」への出場を決め、10月18日、防衛省で行われた壮行会で井筒空幕長をはじめとする幹部・隊員に激励された。
千歳野球部は1981年に創設。甲子園出場経験もある第2航空団、第3高射群の隊員らが課業外などに練習を積み、都市対抗野球大会・北海道大会で準優勝するなど、各種大会に挑み実績を残している。
日本選手権への出場切符を争う北海道地区予選は9月23日から同25日まで、札幌市円山球場で道内強豪4チームによる総当たり戦で実施された。
千歳は伊賀俊輔3曹の本塁打などで北海道ガスに3-2で辛勝。JR北海道戦も佐藤怜3曹、本木敬基3曹の継投で5-4の1点差で競り勝ち、3戦全勝で10年ぶり2度目の日本選手権出場を決めた。
壮行会には井筒空幕長をはじめとする空幕幹部、千歳野球部監督の福井一気2曹以下選手・スタッフ、合わせて約30人が出席。
福井監督が「送り出して良かった、と思っていただける成果を挙げたい。自衛官としての強い矜持を持って全国の強豪に立ち向かいます」と決意を表明。井筒空幕長が「これまで培ってきたチームワーク、技術を遺憾なく発揮し、ぜひ、決勝まで駒を進めてほしい。活躍を期待してやみません。健闘を期待しています」とエールを送った。
壮行会終了後、防衛省A棟17階フロアで、隊員らの見送りも受けた。
日本選手権は代表32チームが出場し10月30日に開幕。11月9日まで京セラドーム大阪(大阪市)で争われる。千歳野球部は11月2日、初戦で王子(愛知県)に挑む。 |