防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1055号 (2021年7月15日発行)
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より精強な部隊を目指して

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地元市民団体と榎川の清掃活動
市民と共に汗を流す
<第14護衛隊>
 第14護衛隊(司令・目賀田瑞彦1海佐=舞鶴)及び隷下艦艇「せんだい」(艦長・榎本健児2海佐)では、環境省が定めた6月の「環境月間」に伴い、6月20日に地元市民団体の「榎川(えのきがわ)を美しくする会」(会長・高橋秀策氏)と合同で榎川の清掃活動を実施した。
 榎川は舞鶴市中部を流れ、舞鶴地方総監部敷地内にも流れている景観の美しい川だ。歴史を紐解くと、明治35年に旧海軍舞鶴鎮守府開設に伴う工事で川底の一部が石畳となり、川沿いにも旧海軍の施設が建設され、旧海軍そして舞鶴地区の海上自衛隊にもなじみ深い川と言える。また市民団体「榎川を美しくする会」は、この歴史ある川の清掃を "次世代の子供たちへ美しい舞鶴の川と海を残す" というコンセプトの下、年に数回のペースで清掃活動を継続している。
 当日は、天候にも恵まれ、朝8時から第14護衛隊司令、せんだい艦長及び先任伍長(佐々木卓見海曹長)含め、海自側14名、市民団体側約80名で協力し、コロナ防止策を徹底しつつ、いい汗をかきながら和気あいあいと清掃を行った。草が生え茂る榎川だったが、清掃が終わった後はとても綺麗になり、伝統ある石畳が川床に映えるようになった。
 清掃終了後、市民団体の方々からは「いつもより綺麗になりました。ありがとう」や「若い人が手伝ってくれてとても助かりました」といった感謝の言葉が多数聞かれた。また参加した若年隊員からは「地域の方々の役に立てて、いい汗を流せました」や「歴史ある石畳を市民の皆さんと清掃できてよかったです」といった感想が聞かれた。
 京都の思想家である石田梅岩の石門心学や近江商人の "三方よし(売り手によし、買い手によし、世間によし)" の精神は日本的経営の原点として、CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)等を推進する現代において見直され、重要視されている。特に "世間よし" とう言葉は、まさに生活の場や自然環境にも良くなるように日常の活動を配慮することが重要であると捉えることができる。微力ではあるが、本活動を通じて、地元市民の方々に海上自衛隊に対する理解をより深めてもらうとともに、京都や近江で生まれた精神を現代に繋ぎ、隊員一人ひとりが環境問題への理解を深め、日々暮らしの中で環境保全に資する行動をとれるようになればと考える。
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切迫した時間の中、任務完遂
長距離患者搬送を実施
 
<航空機動衛生隊>

 4月16日、航空機動衛生隊(隊長・田村信介1空佐=小牧)は、行動災害派遣命令に基づき、福岡空港から伊丹空港までの長距離患者搬送を行った。患者は、小児であり、呼吸器疾患に対する肺移植が早急に必要な容態であった。
 前日の15日に、患者情報を入手するとともに細部調整を行い検討の結果、搬送が実施されることとなり、翌日の早朝出発と時間が切迫したなかでの災害派遣となった。
 今回の任務では、体外式膜型人工肺(ECMO)等の医療資器材の固定方法等の調整の時間が短かったが、航空機動衛生隊のチームワークと柔軟な対応力で、無事に長距離患者搬送を完遂することができた。
 いつもと同じく第1輸送航空隊からの絶大なる支援を受け、無事に任務を完遂することができた。この場をお借りし、厚く御礼申し上げます。
 なお、当日中に、最終搬送先から「無事安定して患者を搬送できました」という連絡があった。

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無事故連続6666日達成 6月6日に!
〜安全意識の長期維持〜
<海自・父島基地分遣隊>
 海上自衛隊父島基地分遣隊(隊長・奥村武士2海佐)は6月6日に無事故日数連続6666日を達成した。
 父島基地分遣隊は、東京湾から南に約1000kmの第2列島線。航空路線がなく旅客船でしか行けない父島に所在し、小笠原諸島返還時の部隊創隊以来、東京都小笠原村村民(令和3年6月現在約2500人)とともに歩んできた。父島で発生した急患の自衛隊航空機による搬送支援、近傍災害派遣を主要任務としており、特に昼夜休日を分かたず生起する救急搬送支援は年間約20件(新型コロナウイルス感染症の搬送も実施)にのぼり、これを18年以上無事故で対処してきたことになる。まさに島民にとって「最後の砦」と言うべき存在であり、島民と自衛隊との絆は極めて深い。
 この度、奇しくも【6月6日】に【6666日】を迎え、隊員総員がこれを誇りに感じるとともに、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下、離島基地における部隊任務の重要性を再度認識し、連続7777日、10000日に向け、今後も安全に対する意識を維持していく。
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一般曹候補生「災害等対処訓練」に参加
<航空教育隊>
 航空教育隊(隊司令・伊東修1空佐)第1教育群第2教育大隊(防府南)は、第17期一般空曹候補生課程学生に対し、災害派遣の行動に必要な基礎的な技術及び体力を鍛えることを目的とした災害等対処(防災)競技会を開いた。
 男性は、(1)「火災を想定し煙を吸い込まないように低い姿勢で移動する競技」、(2)「毛布を使用した負傷者の輸送競技」、(3)「溺者を救助するため浮輪を投げロープでたどりつける競技」、(4)「瓦礫等で車が通行不能の状態で、一輪車を活用した物資輸送競技」、(5)「土のうを資機材に見立てて人力で運び整理・収納する競技」の5種目を、女性は、(1)「土のうを資機材に見立てて人力で輸送し、指定場所に整理・収納する競技」、(2)「毛布を使用した負傷者の輸送競技」、(3)「簡易堤防を構築する競技」、(4)「火災を想定し、初期消火のバケツリレー競技」の4種目を競った。
 なお、男性の競技会前日に比較的強い雨が降り、競技会当日は、会場である総合訓練場の地面がややぬかるみになっており、実際の災害時の状況に類似した環境で競技を行うことができた。
 梅雨時期の貴重な晴れ間の中、学生は状況下に入り汗をたっぷり流していた。
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米空軍兵装競技会を研修
<第3航空団整備補給群>
 4月23日、第3航空団整備補給群(司令・岡田聡1空佐=三沢)の隊員約20名が、米軍第35整備群の実施するWeapon Load Competition(以下「兵装競技会」)を研修してきた。
 兵装競技会は、第13整備隊と第14整備隊それぞれの代表選手がF-16への空対空ミサイル、爆弾の搭載についてスピード、正確さを競うものであり、実技はもちろんのこと規則・手順に関する筆記試験も審査の対象となり、勝利のためには知識・技能の双方が求められます。競技については両整備隊の選手がテキパキと決められた役割をこなし「クルー」の一体感を感じることができた。
 また、このイベントの一番の特徴は、観客を含め参加者全員が笑顔であったことだ。会場には、隊員に限らず隊員家族やその友人が多く参加、更に司会の活発なナレーション、音楽や出店もあり熱狂的な盛り上がりを見せた。
 この競技会の優勝クルーには「名誉」が与えられ、整備員達はこの名誉のために日夜知識・技能の向上に励んでいる。競技会を通じて国防、家族そして自身のために誇りを持つ大切さを再認識することができた。

常時販売お土産用のお酒
入間基地オリジナルラベル日本酒
 入間基地(司令・津曲明一空将補)では埼玉県飯能市の「五十嵐酒造」とコラボし、前回紹介した限定酒に引き続き、常時販売を目的としたお土産用の日本酒を作成しました。
 このお酒は、中警団司令部広報班の非常勤務隊員がデザインした花火と滑走路をモチーフにしたラベルを採用。冷でも燗でも美味しく楽しめる定番の純米吟醸酒であり、「天覧山」の銘柄で令和3年5月14日から販売を開始しました。このお酒の特徴は、お米の旨味が感じられ、やわらかでおちついた味わいです。全国燗酒コンテスト2020で最高金賞を受賞し、テレビや雑誌にも取り上げられている商品です。
 購入された方からは、「ビール派から日本酒派になりそうです。日本酒の奥深さを知りました」、「お土産品として最適。実家にも送りました」など好評を得ています。
 入間基地に立ち寄られる際は、是非お求め下さい。また、コロナ禍で会えない方への「贈り物」、大切な「記念日」や自分への「ご褒美」にもご利用下さい。
 お求めは、入間基地第2厚生センター1階のYショップのみとなります。価格等は、天覧山純米吟醸酒(箱付き)720ml 1485円(税込み)です。厚生センター内で地方発送(送料別途必要)も可能です。

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