第43普通科連隊(連隊長・中尾圭1陸佐=都城)は、6月25日に、駐屯地体育館において自衛官候補生52名の修了式を実施した。
修了式は、新型コロナウイルス感染症を考慮し、自衛隊関係者のみで実施され、候補生達は、それぞれ新たな任地への告達を受け、連隊長褒賞を木場翼候補生が、射撃優秀賞を矢野鉄平候補生が、また、体力優秀賞を谷迫匠真候補生がそれぞれ受賞した。
教育修了にあたり連隊長は、「初心を忘れるな」「感謝の気持ちを忘れない」「これからも同期を大切にしてもらいたい」と激励の言葉を贈るとともに、「諸官らの雄姿をご家族の皆様は見ることが出来なかったが、連絡を取り合い、これまでの経験等を話してもらいたい」と家族へ感謝の意を表した。
自衛官候補生を代表して山下祐左候補生は、「修得すべき数々の教育を受け、基本教練・自衛隊体操・25キロ行進等、入隊するまで決して味わうことのできない貴重な体験と、基礎的な知識及び技能を修得することができました。自信を持って次の特技課程教育に臨めると確信しております。真に役立つ隊員になるために日々精進することを誓います」と答辞を述べた。
連隊長褒賞の木場翼候補生は、「時間に追われる日々の中、辛いと感じることが多かったが、この経験で時間の使い方を学びました。今後は、一日一日を大切に取り組んでいきます」
射撃優秀賞の矢野鉄平候補生は、「強く心に残ったことが2つあり、1つ目は、射撃優秀賞であり、これからの射撃に自信を持って訓練することができます。2つ目は、25キロ行進で同期で声を掛け合い最後まで一致団結し、踏破できたことは、とてもいい経験になりました。今後は、水陸機動団において、人に負けない、自分に負けないように努力します」
体力優秀賞の谷迫匠真候補生は、「厳しくも熱い愛情を注いで頂き、たくさんのことを学ぶことができました。訓練を共にした同期の絆は私の宝物となりました。これから第1空挺団という新たな任地で目標を持ち、更に精進したいと思います」とそれぞれ固い決意を語った。
教育期間中に、自衛官としての団結、規律、士気を学び、戦闘訓練、射撃訓練など経験したことのない必要な戦技の基本を修練し、新たな任地へと飛び立って行った。 |