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自衛隊ニュース   1044号 (2021年2月1日発行)
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令和3年がスタート 各地で訓練始め

第31航空群
(岩国)
 1月14日暖かな日差しの中、山口県岩国市・海上自衛隊岩国基地所在の第31航空群で9名の「潜水訓練始め」と「US-2離着水訓練」が行われた。US-2を運用する第71航空隊は1976年発足以来、1055件・1028名の救助を行なっている。鷲澤公一隊司令は「常に技量を高めていきたい」と1年の抱負を述べた。

飛行点検隊
(入間)
 埼玉県航空自衛隊入間基地所在の飛行点検隊に1月20日納入された3機目のU-680飛行点検機。これで3機全てが納入された。シリアルナンバーがまだ入っていない貴重な写真! (TOP写真)

降下訓練始め
1月13日 習志野演習場
(紙面写真)

中部方面航空隊
 1月8日、中部方面航空隊(隊長・藤田尚樹1陸佐=八尾)は、第3飛行隊及び中部方面通信群と協同し、令和3年の訓練始めとなる航空隊統一編隊飛行訓練を実施した。UH-1J及びAH-1Sで編成された16機の編隊は、一糸乱れぬ姿で大阪・京都・奈良の上空を約150kmにわたり飛行した。訓練開始式において訓練指揮官の藤田1陸佐は、「任務の完遂の信念を堅持し、航空安全の意識の下、厳しい任務を完遂し得る強靭な中部方面航空隊を育成し、各種事態等への対応に万全を期すことを新年の誓いとする」と訓示を述べた。

対馬警備隊
 対馬警備隊(隊長・山口勝1陸佐)は令和3年の訓練を1月12日開始した。
 対馬警備隊の訓練始めは、豊臣秀吉の朝鮮出兵時に築城された清水山城跡(標高206m)に登頂し御来光に対して一年の任務完遂と安全を祈願することが恒例行事となっている。各部隊は所要の準備を整え0530駐屯地を出発した。
 清水山城跡に登頂するには市街地から直上するコースが一般的だが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスクを着用し市街地を避けた迂回経路の林道沿いルートが選定された。
 各部隊は日の出前の暗闇の中、足元を確認しつつ途中からは前夜の雪が残る道を最安全で前進し、夜明け前に登頂を完了した。
 午前7時29分が日の出だったが、水平線上に雲があり御来光は約10分後となった。雲を越えて現れた御来光に対し各人が「任務完遂と安全」そして、各々の願いを込めて祈った。
 太陽が昇り、隊長からの年頭の訓示に移り「今年は丑年である。ゆっくりで良いので、一歩一歩確実に積み重ねていこう」と訓示した。その後、最先任上級曹長の歴史教育、3曹昇任者各人の誓いの言葉と一般幹部候補生選抜試験合格者の紹介が実施され下山した。
 対馬警備隊は新年を迎え「国境防衛と警備」の任務完遂を誓った。

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