|
「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
岩手三八五流通株式会社 中嶋 直志
中嶋氏は、令和元年12月に陸上自衛隊岩手駐屯地業務隊を1陸尉で定年退官。54歳(記事作成時) |
私は、令和元年12月に岩手駐屯地業務隊での勤務を最後に定年退官いたしました。
再就職活動に際しては、これといった決め手もないまま悩んでいたところ、自衛隊岩手地方協力本部岩手地域援護センターから紹介を受け、岩手三八五流通株式会社を見学することとなりました。訪問してみると、部隊でお世話になった先輩や自衛隊OBの方々が幅広く活躍されており、私もこの様な環境で働きたいと思い入社を希望いたしました。
弊社は「日本一事故のない会社をつくろう」をスローガンに掲げ、主に陸上輸送事業、ロジスティック(流通センター)事業等を展開しています。私は岩手本店の安全課で勤務しており、上司から「現場を知ること、知らなければ安全管理はできない」との指導を受け、現場へ出向き業務内容や安全管理に関する確認等を行っています。勤務において、事故発生時における分析や倉庫等における物品管理など、自衛隊在職間に培った経験や知識が大きく生かされています。
現在、自分自身のスキルアップのため、運行管理者の資格取得を目指し日々努力しています。人間いくつになっても日々勉強であること、また、仕事を行うにはやはり体が資本であり、健康を維持することが自衛官の時と同様に充実した勤務の基本であると痛感しています。
これからも自衛隊で培ったことを活かし、様々な経験を積み重ね知識を習得していき、業務において的確な判断や指導ができるように励んでいきたいと思っています。 |
|
トウチとさくら
(トウチ君とさくらちゃんは東京都の鳥「ゆりかもめ」がモチーフの東京地本のマスコットです) |
|
<国分寺> |
自衛隊東京地方協力本部国分寺募集案内所(所長・木村3空佐)は11月19日、国立市に所在する東京女子体育大学において、自衛隊説明会を実施した。
当日は対象者のニーズを細かく認識するため、女子会的な座談会、女性自衛官の実体験や人生設計の紹介のほか、今年度の自衛官採用試験に合格した学生からのコメント発表を行い、担当の女性広報官や臨時勤務中で大学生と年齢も近い航空教育集団司令部の矢作佳大3空尉及び航空システム通信隊の田鍋真理子空士長との懇談により、自衛隊が身近な存在であることをPRした。
参加者からは「自衛隊は泥にまみれ、怖い、厳しいといったイメージしかなかったが、考え方が変わった。自衛隊の中にもいろいろな仕事があり、自分に合った仕事がありそうなので、自分にもできるかもと思った」「女性自衛官ならではの経験や考え方を聞き、女性でも自衛隊で働いていけることがわかった」「年齢の近い自衛官と話すことができ、自衛隊を身近に感じた」「同じ大学の身近な先輩が入隊することを聞き、頼もしく思った」等の感想があった。
国分寺募集案内所は、若者のニーズに合った方法で防衛省・自衛隊の活動について理解の深化を図れるよう、所員一丸となって任務に邁進していくとしている。 |
|
<北> |
東京地方協力本部北地域事務所(所長・井上3陸佐)は12月6日、北区赤羽自然観察公園で実施された赤羽西地区合同防災訓練(防災運動会)に参加した。
この訓練は赤羽西地区の自治会連合会が主催し、『より広域な防災活動、地域の防災力の向上を目指すとともに、地域全体の防災意識を高めること』を目的としており、北区防災危機管理課、赤羽消防署、赤羽リハビリテーション病院、北区赤十字奉仕団赤羽西分団等、地域の各団体も参加した。
当日は親子連れなど多くの来場者が会場を訪れ、展示していた大型トラックの運転席や助手席に乗車すると、その大きさに驚いていた。また、大型トラックとともに展示された水トレーラーは災害派遣の報道で目にすることが多いためか、「水はどこから出るんですか?」「どれくらいの水が運べるんですか?」「どういう場面でこの車が使われるんですか?」など多くの質問が寄せられ、関心の高さがうかがえた。会場には北区募集相談員も訪れ、来場者に声掛けをする等、積極的に募集広報活動に協力していた。
北地域事務所では、今後も地元自治会や関係機関との連携を深め、地元に根差した募集広報活動を展開していくとしている。 |
|
<予備自課> |
東京地方協力本部予備自衛官課(課長・菅原事務官)は11月29日、東京地本本部庁舎において、第4回予備自衛官1日間招集訓練を実施した。
定年退職者や任期制隊員退職者のうち、退職後1年以内に予備自衛官として採用された者は、退職後1年目という状況に配慮し、初年度の予備自衛官招集訓練は1日で実施することとなっており、例年は地本の会議室で参加者が一堂に会して実施していたが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止処置を講じた上で実施している。
当日は受付で検温を実施するとともに、直近2週間の状況をもとに体調の異常が無いこと確認し、一名ずつ面談室において個別に訓練を実施した。この際、参加者が他の参加者と接触する機会を極力回避し、分散して訓練を実施することで3密の状況を生起させないように配慮した。参加者からは「来年度から5日間訓練に参加することになるが、意欲向上につながった」等の感想が聞かれた。
東京地本は今後も当時の状況に応じ、予備自衛官らの安全を確保しつつ、有意義な訓練を実施して、自衛官として必要とされる練度を維持していく。 |
|
防衛ホーム俳句コーナー |
師を偲ぶ心ごころのあたたかし 早坂 洋子
湯たんぽをたぐり一夜の旅寝かな 足立 徹
池底の命偏に枯蓮 生嶋千代女
動物園猿百熊の日向ぼこ 井戸田盛男
野良猫のしなへし背の日脚伸ぶ 高橋のぶ子
荒海の波に挑める冬かもめ 西田真由美
古稀の句を床に九十齢の春 原 つたえ
暖簾解き蕎麦屋鰯の頭挿す 鬼本英太郎
バレンタインデー父へ欠かさぬ娘でありし 加川 師享
たんぽぽの全き絮にある宇宙 斎藤 一向
晧々と屋並を照らす寒の月 勝又 哲子
アルプスの稜線しかと寒日和 木通 佳子
片栗の咲いて片倉城址かな 桑野 英毅
猫柳ロビーの一角埋め尽す 坂元 順一
紙行灯影のゆらめく土雛 塩見 惇子
朝の日に燦々として雪の富士 信田 重昭
名匠の鍛へし太刀や冴返る 辰巳 一郎
集落に芽葺多し梅薫る 棚橋 弘子
選 者 吟
向き揃へ底に動かぬ寒の鯉 畠中 草史 |
|
NEXT → |