防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1055号 (2021年7月15日発行)
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防衛省・自衛隊 地方協力本部
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2年連続採用目標達成
令和3年度全国地本長会議
 6月21日、「令和3年度全国地本長会議」が実施された。今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、全国の各地本を繋いだテレビ会議形式をとった。
 令和2年度の実績は、一般曹候補生及び自衛官候補生の募集・採用が、コロナ禍という困難を乗り越え、2年連続で目標を達成した。この結果は、自衛官候補生の処遇向上やWEB試験導入等の制度的な変更が功を奏したことと、何よりも各地方協力本部等の地道な募集活動や各種協力団体の支援等の功績によるものが大きい。
 吉田圭秀陸上幕僚長は訓示で、「少子化、高学歴化、コロナ禍等の厳しい環境の中、各地本が最大限努力してくれたこと、また、様々な目標を達成し成果を出してくれたことに感謝する」と労いの言葉をかけた。また「地本は、自衛隊と地域の架け橋であり、信頼の増進のため欠くことのできない存在である。また、今はポストコロナに向けて、オフラインとオンラインを併用した新しい業務要領を案出する格好の機会である。これを自覚しつつ、引き続き、地本長を核心として、任務を完遂することを祈念する」と要望した。
令和2年度地本等表彰
 地本長会議と合わせて、令和2年度に「募集業務」「就職援護業務」「予備自衛官等管理業務」など、業務全般に対して優秀な成績を収めた地本や広報官、部隊が発表された。表彰は、第1級賞状受賞地本が岸信夫防衛大臣から、第1級賞状受賞地本を除く優秀地本、優秀広報官、隊員自主募集優秀部隊が吉田陸幕長から発表された。受賞地本と広報官は以下のとおり。
■優秀自衛隊地方協力本部
・第1級賞状(4地本)
福島、神奈川、愛知、福岡
・第2級賞状(14地本)
旭川、岩手、茨城、新潟、山梨、静岡、滋賀、京都、兵庫、和歌山、広島、高知、熊本、鹿児島
■優秀広報官
・第2級賞詞(19名)
北出泰啓2陸曹(旭川)、古谷秀樹1陸曹(岩手)、山根芳之2陸曹(福島)、澤口清2陸曹(茨城)、草山力3空曹(神奈川)、長谷川海1海曹(新潟)、渡辺隆之3陸曹(山梨)、河野隆准陸尉(静岡)、臼田智彦1陸曹(愛知)、御栗政信2陸曹(滋賀)、新城充寛1空曹(京都)、桝井稔光1陸曹(大阪)、一刀康寛2海曹(兵庫)、池田英治2空曹(和歌山)、西原高志1陸曹(広島)、岡阪道大2陸曹(高知)、本田千尋3海曹(福岡)、小西陽二陸曹長(熊本)、柴田勝巳1陸曹(鹿児島)
■隊員自主募集優秀部隊
・第2級賞状(6部隊)
(東北方面隊)第2施設団、(中部方面隊)第13旅団、第17普通科連隊、第13音楽隊、(西部方面隊)西部方面混成団、都城駐屯地業務隊
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商店街の活性化に貢献
「どでビックリ市in花巻」に参加
<岩手>
 岩手地方協力本部(北上地域事務所長・下田清一1陸尉)は、5月30日、花巻市上町商店街において行われた、「第35回どでビックリ市in花巻」(花巻商工会議所等主催)に北上地域事務所の所員7名が初参加した。
 本イベントは、春と秋の2回地元を盛り上げるため、実施している商業イベントで、新型コロナウイルス感染防止対策を講じて開催され、県内から30以上の店舗が参加した。
 自衛隊広報ブースでは、車両展示(パジェロ)、災害派遣活動パネル展示、制服試着体験、VR体験、音楽演奏会等のDVD視聴、装備品缶バッジ配布を実施した。
 親子連れの来場者は、自衛隊の制服を試着した我が子を車両の前で撮影し、「とても凛々しい」と喜んでいた。また、自衛隊を間近で見るのは初めてという学生のグループは、「迫力があり、とても格好いい」と興奮していた。
 主催者側からは、「自衛隊広報ブースは最初から最後まで来場者が途切れることのない大盛況ぶりで、来場者が喜んでいる姿を拝見できてよかった。今後も引き続き参加をお願いしたい」という有難いお言葉が聞かれた。
 岩手地本は、引き続き、自治体及び地域との相互協力により、各種イベントでの積極的な広報活動を通じて、自衛隊の認知度向上に努めていく。
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ブラウブリッツ秋田ホームゲームに自衛隊展示ブース出展
<秋田>
 秋田地方協力本部(本部長・米山浩1空佐)は、5月1日に秋田市八橋運動公園陸上競技場ソユースタジアムにおいて開催されたサッカーJ2「ブラウブリッツ秋田VSファジアーノ岡山」の関連イベントとして実施された「働く車大集合」に参加し、来場者約1400名に対して自衛隊をPRした。
 同イベントは、昨年サッカーJ3で開幕から28戦無敗という記録で優勝、今年度J2に昇格し勢いを増す「ブラウブリッツ秋田」のホームゲームに併せたイベントであり、自衛隊、警察、消防各機関による働く車の展示、広報コーナーの設置により、訪れた来場者に好評をえた。
 特に、自衛隊コーナーにおいては、第357施設中隊協力のもと、81式自走架柱橋、73式大型トラック(作業装置付)、特大型ダンプの車両展示に注目が集まった。普段見慣れない車両に訪れた来場者は、子供を乗車させ記念撮影する等の大盛況で、自衛隊の魅力を印象付けた。
 今回は、サッカーファンを自衛隊ファンに取り込むための絶好の機会であったことから、今後とも子供達へ「かっこいい自衛隊、頼れる自衛隊」をアピールし、創意工夫ある各種活動に取り組んでいく。
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ひらた清風中学校職場体験及び防災教室を実施
<福島>
 福島地方協力本部白河地域事務所(所長・高田弘巳1空尉)は、5月18日に福島県平田村立ひらた清風中学校の第2学年58名に対し、職場体験及び防災教室を行うとともに装備品を展示した。
 職場体験での基本教練は、自衛隊の各個動作について体験し、歩測体験では、自分の歩幅を確認し距離を予想して校庭の柵沿いを測ったりと、頭と体を使っての体験に集中しながら取り組んでいた。中には、誤差1mという正確な生徒もいて、体験後は「家まで測ってみようかな」と歩測に興味を持っていた。防災教室でのロープワーク実習では、いろいろな結び方を体験し、「緊急時に役に立ちます」と話していた。終盤の救助体験の際は、各グループが協力し合いながら実習し、盛り上がりを見せていた。装備品の見学についても初めて見る物に興味津々で、実際に触れながら自衛隊という職業を少し理解していた。
 白河地域事務所は、今後も引き続き各学校担当者と連携をとり、生徒に貴重な体験をしてもらうとともに、防災意識の向上を図り自衛隊への理解を深めてもらえるよう活動してく。
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ヴァンフォーレ甲府
ホームゲームで広報活動を実施
<山梨>
 5月15日、山梨地方協力本部(本部長・前野直樹1陸佐)は、ヴァンフォーレ甲府とブラウブリッツ秋田の試合が行われた小瀬スポーツ公園陸上競技場において、広報活動を実施した。
 本広報は、山梨県と企業とが締結している包括的連携協定を活用して実施されるもので、今回は1/2tトラックの展示に加え、海上自衛隊が任務とする南極地域観測協力にちなんだ展示も実施した。実物大の皇帝ペンギンのパネルや観測隊が現地で使用する防寒服、砕氷艦「しらせ」が南極から運んできた氷を展示するとともに、周囲で広報物(陸・海・空自衛隊にちなんだグッズやチラシ)の配布を行った。
 普段目にする機会の少ない展示品ということもあり、来場された方々からは「本当に南極の氷なのか」といった質問や「ペンギンが大きくて驚いた」といった感想が寄せられた。
 また、ハーフタイムの時間を利用して、隊員と山梨地本マスコットキャラクターの「ふじくん」、「かえでちゃん」が一緒に競技場内を練り歩き、自衛隊及び山梨地本のPRを行った。
 山梨地本では、今後も県内各地で広報活動を計画しています。今年度シリーズ化した山梨地本マスコットキャラクターの缶バッチ3種類を配布しています。詳細はHPをご覧ください。それでは、それぞれの会場でお待ちしています。是非、お立ち寄りください。
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今日も安心安全第一に
予備自衛官が都バス運転手として活躍
 「優しいバスの運転手さん」。東京都交通局に勤める予備自衛官(予備自2海曹)の寺島智さん(43)はこの日、自衛隊東京大規模接種センター(大手町)の送迎バスの運転手を無事に務めた。
 寺島さんは平成8年4月に海上自衛隊に入隊後、横須賀教育隊、第23護衛隊「あおくも」(平成15年年退役)、大湊補給所補給科等に所属。大湊弾薬整備補給所補給科を最後に平成13年7月に家庭の事情で退官したが、直後に予備自衛官となった。退官直後に就職した会社で大型2種の免許を取得し、東京都交通局には平成31年4月に就職した。
 「安全にお客様をお届けするのが第一」。普段の一般路線バス、今回が3回目となった大規模接種センターの送迎バス、どちらも同じ気持ちでハンドルを握っている。そんな寺島さんは、自衛官時代に培った「協調性」「我慢強さ」が今の仕事をする上で支えになっているという。特に「自ら進んで挨拶をする」ことが人間関係を円滑にするために大切だと話す。現職場はもちろん、自衛官時代の同期との絆は今でも大事にしている。今後の目標は乗務員を指導する「助役」になることだ。助役になるとバスの操縦はしない。運転手を仕事にしてから約20年間、無事故無違反の寺島さん。夢を叶えるその日まで「安心・安全」を第一に、堅実な運転でお客さんを目的地まで運ぶ。
 東京都交通局も元自衛官の受入れを歓迎している。総務部お客様サービス課長の谷中恵司さんは、「バスの運転手の確保が困難なこの時代に、体力・精神ともに優れている元自衛官の方が就職してくれるのは非常にありがたいことです。退官後にこのような道があることを知って頂ければ」と話してくれた。

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