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1040号 (2020年12月1日発行)
1面
2面
3面
4面
5面
6-7面(PDF)
9面
10面
11面
12面
訓練・演習抜かりなく!!
令和2年度機動展開訓練
<第14旅団>
第14旅団(旅団長・遠藤充陸将補=善通寺)は、10月13日から10月21日までの間、善通寺駐屯地及び与那国駐屯地において令和2年度機動展開訓練(中部方面隊)を実施した。
訓練に先立ち、善通寺駐屯地において搭載卸下訓練を行い、万全の準備を期した。訓練では、第1ヘリコプター団のCH-47に搭乗した部隊が、与那国島へ空中機動展開を行い、じ後、与那国駐屯地において与那国沿岸監視隊との協同警備訓練等を実施し、善通寺駐屯地に帰隊した。第14旅団は、所望の成果を得て各種事態への対処能力の向上を図ることが出来た。
オスプレイ患者後送検証
<第15旅団>
第15旅団(旅団長・佐藤真陸将補=那覇)は、10月29日、米海兵隊普天間基地において、米海兵隊第1海兵航空団第36海兵航空群の海兵隊員及び普天間基地に所在する海軍衛生兵のサポートのもとオスプレイを使用した患者後送検証を行った。
第15後方支援隊衛生隊は、自隊の保有する装備をもって検証するとともに、米側の患者後送要領について研修し、日米の絆を深めた。
検証に参加した第15後方支援隊衛生隊の田畑3陸曹は、「陸上自衛隊が患者後送時に使用する装備品をオスプレイに設置できるか、担架を最大どれくらい搭載できるか、更には、米側の患者搬送要領を研修し、とても勉強になった。今後も努力を重ね、保有する装備品を十分に活用し任務に邁進したい」と述べた。
令和2年度方面実動演習
<西部方面戦車隊>
西部方面戦車隊(隊長・山口行徳1陸佐=玖珠)は、10月末より日出生台演習場において「令和2年度方面実動演習」に参加した。演習は早朝より呼集訓練から始まり、全隊員が迅速に登庁して状況を速やかに把握するとともに、下達された命令に従い速やかに準備に取り掛かった。
方面実動演習については平成10年より実施されており今回で11回目、訓練は島嶼部への侵攻事態への対処に係る演練を実施し、各種事態への対処能力向上を図る実動訓練の場として、九州最大の訓練である。状況が開始されてからは、隊本部及び各中隊は指揮所の開設、陣地の偵察など任務に応じた準備を開始した。朝晩冷え込む日出生台演習場において、各人は昼夜問わず陣地の構築、偽装の補備修正、防御準備地域における警戒など疲労と戦いながら敵の侵攻に備えるとともに、侵攻に対しては的確に任務を遂行して訓練は終了した。コロナ禍での訓練であり、確実なマスク着用など普段とは違った様相であったが、実に実践的な訓練であった。
第3次連隊射撃野営訓練
<第26普通科連隊>
第26普通科連隊(連隊長・高橋誠1陸佐=留萌)は10月7日から12日の間、然別演習場において「第3次連隊射撃野営訓練」を実施した。
今回の訓練では、81mm迫撃砲、LAM(110mm個人携帯対戦車弾)、06式小銃てき弾、89式小銃、84mm無反動砲の射撃を実施し、各射撃練度の向上を図った。
話題の新刊
侮ってはならない中国
いま日本の海で何が起きているのか
坂元茂樹・著
本書は海洋強国をめざす中国の海洋進出に対して日本としていかに対処すべきかを国際法の観点から論じたものである。国際法学者で同志社大学教授の著者は、国際法の議論をわかりやすく解説し、日本のこれからの世代に中国がとるしたたかな「戦略的思考」を知らしめる警告書となっている。また、研究者としてだけではなく、いわゆるセカンドトラックの実務者として中国側と15年以上折衝を行い、さらに、外務省、国交省、防衛省等の政府機関に多くの法的助言を与えてきた豊富な経験を活かし、これまでの著書を基にして昨今の米中対立の最新情報まで含め書き下ろしている。第一部「南シナ海」では、中国が歴史的権利として主張する九段線とフィリピンが中国を訴えた南シナ仲裁裁判に関し詳細で分かりやすい説明がなされており、また、同海域における米国の航行の自由作戦も触れられている。第2部「東シナ海」では、当該海域、就中、尖閣諸島周辺及び沖ノ鳥島周辺での中国公船の活動を中心に同国の狙い・目的及び具体的行動が詳細に述べられており、中国も大国であるためには軍事力や海洋資源開発能力を向上させる必要がありそのための戦略に触れ、それを決して侮ってはならないとする。そして最後に、「侮ってはならない中国」というのは、中国艦船の大型化・近代化といったハード面だけではなく、国際法の知識というソフト面でも中国を侮ってはいけないことも含んでいると締めくくっている。(信山社出版・刊 本体880円+税)
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