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1024号 (2020年4月1日発行) |
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松島の空にカラースモーク
航空自衛隊!ブルーインパルス! |
3月20日、航空自衛隊松島基地(司令・松尾洋介空将補)に東京オリンピック2020の聖火が、ギリシャのアテネから聖火特別機「東京2020号機」により運ばれ、強風の中到着した。その姿は「東日本大震災から10年目を迎える被災者の皆様の『復興に対する強い意志』と『明るい未来の姿』と重なり松島基地として非常に感慨深いものがあった」と松尾基地司令は述べている。
航空中央音楽隊の演奏の中、記念セレモニーは開催された。聖火台に「復興の火」としての聖火が灯され、ブルーインパルスが五輪のマークを大空に描いた。そしてリーダーズ・ベネフィットを大空に上昇させて行った。今回のためにバックアップも含め、ブルーインパルスの機体は12機用意され、予行では12機による大迫力のリーダーズ・ベネフィットを展示飛行することができた。
航空自衛隊には、組織委員会より(1)ブルーインパルスによる展示飛行(2)航空中央音楽隊による演奏(3)航空自衛隊松島基地の物品等の貸出及び貸出に必要な支援の協力依頼があり、「ここ松島基地も9年前に被災したが、聖火到着式という国家的な行事において航空自衛隊が協力を依頼され、松島基地でその協力ができるということは、大変名誉で誇りに思っています」と丸茂吉成航空幕僚長は事前訓練時に語っていた。また、震災直後ブルーインパルスの機体が航空自衛隊芦屋基地に置かれていた時期のことついて聞かれた丸茂空幕長は、「たまたまその時、築城基地司令をしていた。芦屋基地から訓練に来ていたブルーインパルスを見て、一刻も早く松島に戻り落ち着いた環境で飛行出来る様にと祈っていたが、それがオリンピック・パラリンピックで演技が出来るほどに松島基地などが復興したことに喜びを感じている」と語っていた。
ブルーインパルスを見に来ていた地元の人は「何より嬉しい。五輪だけじゃなく5色のラインが空に伸びていくのを見て涙が出た」と笑顔を見せていた。
東京オリンピック・パラリンピック2020は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて1年程度の延期が3月24日に決定されたが、「復興の火」は間違いなく航空自衛隊松島基地に到着した。そして、その火は、聖火リレーのスタート地点でもあり東日本大震災時に自衛隊等の災害派遣拠点となった「Jヴィレッジ」に保管されることになる。 |
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