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自衛隊ニュース   1027号 (2020年5月15日発行)
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コロナ対策は災害時にも活用できる!
<自衛隊中央病院>
コロナ対策
▲病院に入る前には、全員の検温。ここで37.5度以上の熱や体調不良を訴える来院者は専用通路で移動し、さらに詳しく検査をする。

▲感染症患者が入院している8階西病棟では、入院区域をHOTゾーンで区切りゾーニングしており、限定した看護師しか入れない。

▲看護師等の防護衣着脱は鏡を見ながら、頻繁に消毒をしながら手袋を変えて慎重に行われる。1日に数えきれないほどの手の消毒をするが、手荒れの心配はないという。マスクも隙間がないかチェック。
 自衛隊ならではの基本の徹底・任務継続の仕方・戦力回復等で、院内感染を防いでいる「自衛隊中央病院」。多くの患者を治療し感染を拡げないのはもちろん、後方支援も含め3384名(4月27日現在・増援含)のコロナに関わった自衛官が一人も感染していないのは「奇跡」と言えるだろう。
 東京都世田谷区三宿にある自衛隊中央病院は、最高レベルの第1種感染症指定医療機関であるため生物兵器テロ等が発生した際には最前線での対応を求められる。平成26年に西アフリカで流行したエボラ出血熱から防護服の着脱訓練や感染症患者受け入れ訓練等を始めている。そして、上部泰秀中央病院長は「院内スタッフの疲弊を防ぐため日々の体調を見るなど休養の取り方や精神的なケア、病棟等の再編成など環境作りにも配慮した」と述べる。

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