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自衛隊ニュース   1020号 (2020年2月1日発行)
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元旦の新国立競技場こけら落としで航空中央音楽隊が演奏を披露
 航空自衛隊航空中央音楽(隊長・松井徹生2佐以下45名)は、令和2年1月1日元日、新国立競技場で行われた「天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会」決勝戦において演奏を実施した。
 新国立競技場は、東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムで開閉会式や陸上競技が繰り広げられる予定の会場であり、本試合はスポーツイベントとしての「こけら落とし」にあたる。
 航空中央音楽隊は、試合前のアトラクションとして、航空自衛隊行進曲「空の精鋭」をはじめ、「栄光の架橋」など数曲を演奏し、観客やチームサポーターを魅了した。
 また、開会式においては、選手入場時の「日本サッカーの歌」、続いて試合開始前の国歌「君が代」を演奏し、来場者(主催者発表:5万7597人)が埋め尽くすスタンドは一体感に包まれた。

2019年度下士官防衛会議
澤田統幕最先任が参加
 12月10日から12日の間、米国防総省で行われた2019年度下士官防衛会議に統幕最先任・澤田准陸尉が参加した。会議には、米統合軍最先任をはじめ18カ国及びNATO最先任が参加し、下士官の重要性について認識を共有すると共に良好な関係を構築することができた。
 また、統合参謀本部最先任上級曹長の交代式に参加し、第4代米統合参謀本部最先任ロペス上級曹長との早期関係構築の礎を築くことができた。
 さらに、米統合参謀本部議長ミリー大将の講話の際、統合幕僚長山崎陸将からの書簡を直接渡し、日米同盟の強化に寄与することができ多大な成果を得る訪米となった。

RDEC(アジア及び周辺地域)第2回訓練 教官団出国報告
 国連活動支援局が実施する国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト(RDEC)の一環として、防衛省は平成27年から陸上自衛隊施設科要員等から構成される教官団をアフリカやアジアに派遣し、PKOに参加予定の工兵要員等に対し重機の操作・整備に関する教育を行うことで、PKOの早期展開を支援している。
 2月10日からはベトナム・ハノイ近郊で、第10施設群(船岡)を基幹とする教官団28名が活動を行う。2月1日の出国を前に、1月21日、団長の阿部豪2陸佐以下5名と国連PKO事務局の職員1名が、防衛省を訪れて湯浅陸上幕僚長に出国報告を実施した。湯浅陸幕長は「RDECや能力構築支援は、国づくりや人づくりに直接寄与するものであり、その活動が長年にわたり影響を及ぼすという戦略的アプローチからも重要な事業だ。誠実にやってきてほしい」と要望した。
 教官団は、ベトナム人民軍第249工兵旅団駐屯地において、3月13日まで約20名に対する教育を行う。アジアおよび周辺地域の工兵要員に対する教育は今回で2回目で、自国の工兵員に対して指導する教官を育成することが目的だ。約1カ月間、訓練計画の作成要領や、ブルドーザー、油圧ショベルなどの重機の操作・整備について座学及び実地の訓練を行う。

派遣海賊対処行動支援隊(13次)ジブチに向け出国
<第2師団>
 第2師団(師団長・森下泰臣陸将=旭川)は、1月6日、旭川駐屯地において、派遣海賊対処行動支援隊(第13次要員)として東アフリカジブチでの活動に参加する隊員の出国行事を実施した。
 出国行事には、防暑服をまとった第25普通科連隊(遠軽)を基幹とする約80名の派遣隊員、多数の来賓、隊員家族及び各部隊長等約300人が参加した。
 森下師団長は「誇りと自信を胸に任務を完遂せよ」と訓示し、これに対し、派遣隊員代表(警衛隊長・能登1陸尉)は「任務を完遂し、全員無事に帰隊することを誓う」と決意を述べ、極寒の旭川から灼熱のジブチの地へと向かった。

第29代 第32普通科連隊長 湯下1陸佐着任
 第32普通科連隊(大宮)は、令和元年12月20日、大宮駐屯地において、第29代連隊長湯下兼太郎1陸佐の着任式を行った。
 湯下連隊長は、「為すべきことを迅速に、確実にやろう」、「よく考えて、最善を尽くし、さらに強くなろう」、「誇りと絆、伝統を大切にしよう」の3点を要望事項と掲げた。連隊は、観閲行進を実施し、湯下連隊長に威容を示した。

第10代 第14旅団長 藤岡陸将補着任
 令和元年12月20日、善通寺駐屯地において第10代第14旅団長として藤岡登志樹陸将補が着任した。
 藤岡旅団長は、当初、慰霊碑に献花した後、儀仗を受け第14旅団隷下部隊長の出迎えを受け初登庁した。
 その後行われた着任式の訓示において整列した旅団隷下約1300人の隊員に対し、「国民の期待を背負って職責を全うするためには、現状に甘んじることなく戦いのプロとして特技を極め、誇りと自信を持って職務の遂行に努めなければならず全隊員にその覚悟を求める」と述べ、「職責全うと任務遂行」を統率方針とした。これを実行するために「善事即行」「プロとしての自覚」「一丸」の3点を要望事項とし、「第14旅団全隊員の先頭に立って務めていくことを約束する」とその決意を語った。

第36代第1特科団長 第34代北千歳駐屯地司令 大場陸将補着任

 令和元年12月20日、第36代第1特科団長兼ねて第34代北千歳駐屯地司令に大場剛陸将補が着任した。
 北千歳駐屯地に初登庁した大場陸将補は、駐屯地慰霊碑での献花後、本部庁舎において第1回幹部挨拶及び状況報告を受けた後、記者会見を行った。
 また、令和2年1月7日には、第1地対艦ミサイル連隊による儀じょうを受け、その後第2回幹部挨拶を受けた。
 北千歳駐屯地体育館で行われた着任式において、団長要望事項「火力戦闘のプロであれ」を示し、これを具現化するため「戦闘戦技の練磨」「戦術・戦法の創造」「チームワーク」の3つを要望事項として挙げ、「自分が考えるプロとは一芸に秀でた専門性を持った隊員である。そしてその一芸に謙虚に、素直に向き合い、常に努力し、自分が努力した姿を後輩に背中をもって示し、感化を与える強く逞しい隊員をぜひ諸官と一緒に育成したい。本日以降、自らが先頭に立ち火力戦闘のプロを目指して努力することを誓う」と力強く着任の辞を述べた。


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