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うちの子は自衛官
奈良県自衛隊家族会 中川 砂恵子さん |
7月28日、ショッピングモールで自衛隊防災フェスタのお手伝いをさせていただきました。奈良県は唯一、駐屯地のない県とされ、自衛隊認知度も他県に比べて低いと聞いており、また、自身の感覚としても日頃そのように感じておりました。
しかし、会場に足を運んでくださった幼児さんは、展示車両に乗車して喜んでくれ、学生の方は自衛隊活動に興味を持ち広報官の説明に耳を傾け、また、年配の方は応援、激励をくださり、何かしらの関心を寄せていただいていることを実感しました。
さて、これを隊員募集へと繋げられるかと言えば、実際に活動される自衛官と接することが殆どない奈良の方は、厳しいイメージが先行してしまい、難しいかもしれません。私もその一人でした。しかし愚息は、「人の役に立ちたい」と、本人の強い希望で高等工科学校への進学を決めて今では3年生となり、志を同じくする仲間と共に日本のために働いてくれることを確信しています。そして、母親として私に何が出来るか考えた時、自衛隊の活動や隊員さんの思いを家族会員として周囲の皆様にお伝えすることではないかと思いました。
今後も機会があれば、積極的に活動していこうと思います。 |
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令和元年度 航空自衛隊准曹士先任集合訓練 |
令和となって最初の准曹士先任集合訓練が、9月4日から6日までの間、市ヶ谷及び入間基地で実施された。今年度は、航空自衛隊の編制部隊以上准曹士先任83名が参加した。
この訓練は、服務指導能力の向上と准曹士先任としての識能等付与における重要な機会として、年1回実施している。
訓練初日には、航空幕僚長による訓話、在日米空軍横田基地から上級下士官を招いて日米相互の意見交換を実施した。更には、統幕、陸自、海自の各最先任等を招いて、制服の垣根を越えた下士官交流を行った。
訓練においては、各准曹士先任の知識と経験を踏まえ、積極的かつ活発な意見交換が行われる等、曹士のリーダーたる准曹士先任の意気込みが感じられた。
今後の准曹士先任制度の更なる発展と各准曹士先任の活躍が、大いに期待される令和最初の准曹士先任集合訓練となった。 |
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インド太平洋地域陸軍参謀総長等会議
上級曹長フォーラム |
9月8日から11日までの間、タイ王国バンコクにおいて米太平洋陸軍及びタイ陸軍が主催するインド太平洋地域陸軍参謀総長等会議(IPACC‥Indo Pacific Army Chiefs Conference)/上級曹長フォーラム(SELF‥Senior Enlisted Leaders Forum)に陸自最先任・根本和男准陸尉が参加した(写真左から3人目)。
本会議(議題‥リスクと紛争を局限し、インド太平洋地域の陸軍種間で信頼関係を発展させるには)及び本フォーラムでは米太平洋陸軍最先任上級曹長、タイ陸軍最先任上級曹長の他、インド太平洋諸国22カ国の上級曹長等と意見交換等を実施し、日米及び諸外国下士官相互の信頼関係強化に寄与した。 |
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各教育課程を終え、新たなスタート |
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「歩武堂々」と任務を達成せよ
<陸自幹部候補生学校> |
陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・藤岡史生陸将補=前川原)は、第100期一般幹部候補生(部内)課程(前段)167名に対する全ての教育を修了し、9月11日に卒業式を挙行した。式には、冨樫勇一陸幕人事教育部長をはじめ、宇都宮昭成幹部候補生学校OB会会長等多数の部内外来賓、卒業生家族及び学校職員が出席し、厳粛かつ盛大に執り行われた。
藤岡学校長が一人一人に卒業証書を授与した後、式辞において、「ここにいる同期は生涯の友であり、教官・職員は生涯の師である。そして幹部候補生学校は、生涯の心のふるさとである。卒業後は、本校で修得した全てを惜しむことなく、出し切って強靭な陸上自衛隊の創造のため全身全霊を注いでもらいたい」と餞の言葉を贈った。続いて、陸幕人事教育部長が、陸上幕僚副長の訓示を代読し、「率先垂範、常に陣頭に立ち、任務を完遂せよ」「志を高く持ち、日々自己修養せよ」と2点を要望、本校で培った実力を部隊において更に向上させ、本校の伝統ある校歌の如く、夢と希望をもって『歩武堂々(ほぶどうどう)と』任務の達成に邁進し、『日本の未来をひらく』ことを期待するとの言葉が贈られた。
式修了後、記念会食では来賓及びご家族とともに終始リラックスした表情で食事を楽しんだ。最後にグラウンドにおいて卒業記念観閲行進が行われ、威風堂々とした行進を披露した。候補生は、学校職員、家族等に見送られながら、自信と誇りを胸にそれぞれの部隊へと帰隊した。 |
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「プロ」としてのスタート
<第42即応機動連隊> |
第42即応機動連隊(連隊長・小見明之1陸佐=北熊本)は、9月17日、北熊本駐屯地において、「新隊員特技課程教育及び一般陸曹候補生課程(後期)教育修了式」を実施した。
同日修了式を迎えた軽火器・迫撃砲の特技の25名の隊員は7月1日から約10週間の教育において、それぞれの装備火器の取扱操作、射撃、陣地構築、戦闘訓練、徒歩行進等で必要な知識と技能を修得し、射撃検定、体力検定、格闘検定等に合格し、名実ともにたくましい自衛官に成長した。
連隊長は、教育間の一生懸命な取り組みを賞讃した上で「プロとしての技術を磨き続けること、教育機関に培ったチームワークと同期の友情を維持することを期待する」と訓辞し激励した。
隊員は、教育間の辛かった訓練や楽しかった思い出を胸にプロの自衛官としてスタートを切った。 |
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