海上自衛隊先任伍長(関秀之海曹長)は来日した第15代MCPON(Master Chief Petty Officer of the Navy=海軍最先任上等兵曹)Russell L.Smithと1月18日、在日米海軍司令部にて意見交換を実施した。
昨年8月に任命された第15代MCPONとは初顔合わせとなったが、日頃の日米下士官におけるパートナーシップへの感謝を互いに伝え終わると、現況の情報交換に始まり、下士官交流や今後の上級下士官に対するリーダーシップ教育等について様々な提案が飛び出す、濃密な対話が続いた。
この日、陪席した日米数名の先任伍長をはじめとし、先任伍長制度発足時より築き上げられた日米下士官の協力体制を象徴するように、日頃から両組織内において、下士官の最先任者まで円滑な情報共有がなされている、その成果を垣間見た45分間だった。
【先任伍長制度】
海上自衛隊先任伍長制度は平成15年に発足し、15年目。現在の海上自衛隊先任伍長は第5代。米海軍がCPO(Chief Petty Officer=上等兵曹)という階級を採用したのは1893年、現在126年目。初代MCPON Delbert Blackは1967年、CNO(Chief of Naval Operations=米海軍作戦本部長)により指定された。
【英語表記について】
米海軍最先任上等兵曹=MCPONは「ミクポン」と発音される。海上自衛隊先任伍長はMCPOM(Master Chief Petty Officer of the MSDF)で「ミクポム」と発音する。准尉(WO)が最先任を務める英国海軍ではWONS(Warrant Officer of Naval Service)と表記される。 |