防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   976号 (2018年4月1日発行)
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日米合同による初の飛行場被害復旧等訓練
第9航空団、南西航空施設隊
 航空自衛隊南西航空施設隊(司令・長田司2空佐=那覇)及び第9航空団(司令・稲月秀正空将補=那覇)は、2月26日から2月28日の間、米軍嘉手納弾薬庫地区の被害復旧訓練場において、米空軍第18施設中隊等と日米共同による初の飛行場被害復旧等訓練を実施した。
 本訓練は、基地の被害復旧及び防護に関して高い知見を有する米軍との間で、日米の施設部隊による訓練を実施し、能力の向上と相互運用性の向上を図ることを目的としている。参加隊員は米空軍との意見交換及び共同訓練を通じて、相互理解を深め、今後の日米協力深化の礎を築いた。今後も継続して実施することにより、日米共同での活動に係る練度維持及び向上等を図り、相互運用性を促進させていく。

日本航空安全啓発センター研修
事故の記憶を忘れない
<飛行点検隊>
 2月9日、航空支援集団所属飛行点検隊(隊司令・吉廣敏幸1空佐=入間)は、日本航空安全啓発センター(東京都大田区)に搭乗員、整備員等隊員約10名を派遣して研修を行った。
 本研修は、安全を継続すればするほど過去の事故は遠ざかるものであるとの認識の下、当隊で発生した平成28年4月6日のU-125航空大事故のような悲劇を二度と起こさないためにも、決してその記憶を風化させてはならないという目的で、1月12日のANA安全教育センター研修に引き続き計画されたものである。
 当施設は、1985年8月12日に発生したJAL123便御巣鷹山墜落事故の教訓と再発防止への誓いを風化させないため、また、安全運行の重要性を再認識するために2006年に設立されたものであり、日本航空グループ全社員が当施設での教育を義務付けられている。
 展示室では、残存機体、コックピット、ボイスレコーダー、遺品、遺書、事故の新聞報道や現場写真が展示され、事故の状況をVTRで見ることもできる。資料室では、世界の主な航空事故や事故の教訓に基づき、どのような改善がされたかを示す「航空安全の歩み」、「事故の拡大を防いだ事例」等を展示しているほか、日本航空グループの安全への取り組みが紹介されている。
 参加した隊員は、「航空会社として、過去の経験を踏まえ、記憶・教訓の風化を防止し安全文化を醸成していくという堅固な意志を感じた」、「安全を担う人作りを通じて、安全を最優先する安全文化の醸成に積極的に取り組んでいる組織としての姿勢に感銘を受けた」等の声が聞かれ、安全意識の高揚と事故再発防止施策の一環に寄与する研修となった。

ブルーインパルス隊長 母校日体大卒業式で祝辞
 3月10日、ブルーインパルス隊長・稻留仁2空佐(第4航空団第11飛行隊長)が出身大学である日本体育大学の世田谷キャンパスで挙行された「平成29年度日本体育大学卒業式」に参列した。卒業生は大学及び大学院を併せて約1700名で、中には2018平昌五輪スキージャンプ女子銅メダリストの高梨沙羅さんなどオリンピックや各種世界選手権で活躍した選手も含まれていた。
 稻留2空佐は祝辞で、23年前の卒業式を迎えたときは進路が決まっていなかったが、2年間必死に勉強して幹部候補生試験に合格しパイロットへの道を切り拓いた自身の経験を踏まえ「焦ることなく、自分の目標に向かって、自分を信じて努力すれば、必ずや目標は達成されることでしょう」と卒業生を激励した。そして「日体大の卒業生としての誇りと自信をもって、これからの人生を歩んで行ってください。必ず素晴らしい未来が待っているはずです」とはなむけの言葉を贈った。

日米相互特技訓練に参加して
第1航空団(浜松) 1空曹 寺井 淳
 私は、2月6日〜14日の間、浜松基地で実施された日米相互特技訓練(Bilateral Exchange Program以下「BEP」)にアシスタント(対番係)として参加しました。給養特技員の私は、同じく米空軍の給養特技員(Krempel,Jacob1士以下「ジェイク」)のアシスタントとして彼と常に行動を共にしました。英語能力には自信があるつもりでしたが、実際に日本語を英語、英語を日本語に変換してみると、想像以上に英語が聞き取れない、もしくは英語の発音が悪く相手に通じない場面が多々あり、言葉の壁に苦労しました。しかし、言葉は十分に通じなくても身振り手振りで意思疎通が可能であることも実感でき、PKO等の海外任務を希望している私にとって、将来参加する際の自信にもなりました。
 また、米空軍隊員から、米空軍横田基地食堂では複数の献立を選択できるよう配食している事など、米空軍の給食業務を聞くことができ、非常に参考になりました。BEPで得た経験を活かし、米空軍で実施されている良い点を浜松基地食堂に取り入れ、より喫食者に喜ばれる給食を提供できるよう改善を図っていきたいと思います。
 BEPを通じて、日米の相互理解及び絆を深めるとともに、英語能力の重要性を再認識することができました。BEPで学んだことは私の一生の宝でもあり、これからの自衛隊生活において必ず役に立つものと確信しています。最後に、今回のBEPを担当して下さった第1航空団准曹士先任牛島准尉並びに、積極的に協力支援してくれた業務隊の仲間に感謝するとともに、今後は自己の英語能力を更に向上させBEPの発展に貢献していきたいと思います。ジェイクには「Next time,I will meet you at the Yokota US Air Force kitchen.」と伝え、hugしてBEPを終えることができました。

育休ママ子育て奮闘中!
第1警戒群本部(笠取山) 空士長 松澤 美穂
 防衛ホームを愛読の皆さん。こんにちは。
 私は、3年前に結婚し、昨年2人目を妊娠して、9月から産休に入り、10月に女の子を出産しました。今、2人の育児でバタバタして忙しい1日を暮していますが、とても充実した毎日を過ごしています。
 世間では、産休や育休の間、職場の状況が入ってこなかったり周囲から孤立しがちだと言われますが、私は、部隊から送られてくる毎月の防衛ホームや空幕からの育児に関するメルマガ等を見ているので、育休終了後の職場復帰に対する不安は全くありません。今後も部隊との繋がりを大切にしながら、育児家事仕事に頑張りたいと思います。

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