2月19日20日、防衛省のある市ヶ谷に全国から最先任上級曹長等106名が結集した。これは各部隊の隊員の育成等に伴う現状、問題点等についての情報共有、討議、意見交換等を行い「真に戦える隊員の育成」に寄与するために方面隊等最先任上級曹長会同を実施したためだ。陸自の各最先任上級曹長だけでなく、統幕最先任、海上自衛隊先任伍長、航空自衛隊准曹士先任など8名も参加し有意義な時間を共に送った。
その中で山崎幸二陸上幕僚長は「最先任上級曹長、先任上級曹長それぞれの任務を今一度考え、その任務をしっかり果たしてもらいたい」「上級曹長制度は、君たちのものであり、最先任上級曹長自らが育て上げ、責任を持ち、そして次世代に志を託す。諸君らの後輩がその志を受け継いでいき、またその時代に生きる。この繰り返しで陸上自衛隊は強くなっていく」「真に戦える隊員・部隊の育成は最先任上級曹長、先任上級曹長にかかっていると言っても過言ではない」などと訓示した。
その後、「真に戦える隊員の育成」をテーマに「困難な状況下において特に必要な精神要素」「困難な状況下において必ず任務を達成しようとする執念を醸成するためには」などを討議した。また、グループ毎に分かれたディスカッションも大いに盛り上がった。参加者たちは「勤務先が違っても、皆同じ様な悩みを抱えていると解って心強かった」「親友になれそうな人に出会えた」などと様々な物を得たようだった。「部隊に帰って、早く今回得た事を皆に話したい」と輝いた目をしていたのが印象的だった。 |