北部方面混成団(団長・井上一1陸佐=東千歳)は、1月17日から18日の間、ニセコ訓練場において平成29年度新渡道訓練を実施した。
この訓練は、新渡道(北海道において初めて勤務する隊員)の各師団長、旅団長、団長の将官部隊長及び1佐職の連・群長等を対象とした訓練で、北部方面隊における冬季訓練の活性化を狙いとして、スキー等教育基準に基づきスキー技術から冬季の作戦戦闘について段階的かつ幅広く体験し重要な事項を重点的に教育した。
本訓練は、12月の冬季訓練管理の座学教育に連接して実施したもので、訓練管理者として新渡道教育の重要性についての理解を図るとともに体験的に冬季戦技等の識能を向上させ冬季訓練の指導に関する自信を付与することができた。現地での実習は、冬季戦技教育隊(隊長・山口尚2陸佐)が担任し、1日目は、スキー教練、かんじき実習、雪崩遭難者救出研修、冬季偽装、天幕展張、イグル・雪洞研修を行い自ら雪洞を構築するとともに飯ごう炊さんでご飯と豚汁を調理し、温かい夕食をとった後、完成させたイグル・雪洞でそれぞれ宿営し一夜を明かした。
2日目は、積雪地での小銃射撃要領、曳行スキー、アキオ曳行、重装備でのスキー機動等を実習し、最後にアンヌプリスキー場において総合機動の訓練で締めくくった。
第2師団長、第7師団長をはじめとする将官部隊長及び1佐指揮官全員が全ての訓練を実習し、本訓練を終了した。 |