防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   973号 (2018年2月15日発行)
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平成30年訓練始め

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<10普連>
 第10普通科連隊(連隊長・関谷拓郎1陸佐=滝川)は1月9日〜10日にかけて年の幕開けとなる「訓練始め」として、生地においてスキー行進及び各人の携行資材のみによる露営訓練を実施した。
 各部隊は前進計画に基づき丸加高原からスキー行進を開始した。行進の経路は、滝川市と赤平市をまたぐ山中で登坂斜面が多く、当日は雨交じりの雪が降る悪天候となり、濡れた衣服と滑る路面で体力の消耗が激しい中、各部隊は予定通り深雪の林内にそれぞれの集結地を占領した。
 夕方からは一転して暴風雪警報が発令される大寒波が襲来し、各人は自ら携行した宿営資材で雪洞を構築し、身の危険を感じる環境下で一昼夜を過ごして自衛官としての国防の任にあたる覚悟を新たにした。
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<1特隊>
 1月9日、第1特科隊(隊長・佐藤恒昭1陸佐=北富士)は、雄大な富士山が見守る中、寒風吹きすさぶ駐屯地グラウンドにて恒例の訓練始め及び3曹任命行事を実施した。
 訓練始めでは御神酒で火砲を清めた後、空包を使用した12門一斉射を含む射撃連携訓練を実施した。佐藤隊長は訓示にて、「引き続き『任務の完遂』を統率方針として『即応・信頼』これを要望事項とし、皆もそれぞれ今年の目標をもって、1年間頑張ってもらいたい」と念頭の辞を述べ、今年1年の安全を祈願した。
 また、同時に行われた3曹任命行事では早朝より新任3曹7名が地元の忍野村内を徒歩行進し、村役場の前にて副村長をはじめ地域の方々より激励を受けた。
 行進を終えた新任3曹は、全員が無事に駐屯地に帰隊し、任命書を授与され全隊員に向けて所信を表明し若い息吹を吹き込んだ。
 行事の最後には恒例となった綱引き対決を実施し、隊長率いる指揮官チームと最先任上級曹長率いる先任チームそれぞれで新任3曹を破り、先達の威厳をもって叱咤激励した。
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<東北方面通信群>
 東北方面通信群(群長・小原誠也1陸佐=仙台)は1月11日、仙台駐屯地において、平成30年の隊務を開始した。群朝礼においては小原群長による年頭の辞、各部隊長による新年の抱負が述べられ、准曹士朝礼においては3陸曹昇任者と新成人が新年の決意を高らかに宣言した。引続き訓練始め行事に移行し、群本部を先頭に全隊員で駐屯地内を走り休暇気分を一掃し、更なる飛躍を目指すべく決意を新たに隊務のスタートを切った。

「LIFEHACK CHANNEL 冬編」公開
<陸幕人教部募集・援護課>
 陸上幕僚監部人事教育部募集・援護課は、1月24日からホームページで「自衛隊LIFEHACK CHANNEL【冬編】」を公開している。
 当動画は、自衛隊に伝わるいざというときに知っておくと役立つ知識やノウハウの数々をわかりやすく紹介するもので、好評を博した【夏編】【秋編】に続く第3弾は、雪や寒さから身を守る、冬のシーズンに役立つ12のライフハックを紹介している。記録的な大寒波に見舞われた今冬にぴったりの内容で、今すぐ使える技が満載だ。
 動画では「かまくらの作り方」、「雪かきの作法」、「寒さから身を守る方法」、「雪や地面を保存庫として使う方法」等を、陸海空の自衛官が真剣かつコミカルに実践しており、見ていると思わず笑みがこぼれてしまう。雪の中、身体を張った自衛官の演技も見どころのひとつだ。
 他にも「使い捨てカイロの活用法」、「車につもった雪の落とし方」等、一般の人からすると「なるほど」と感心してしまうものが公開されている。
 2017年度陸海空自衛官募集広報活動の一環として制作されている当シリーズは、次回公開予定の第4弾【春編】までで全48のライフハックを紹介する。全国の駐屯地・基地等のイベント等において、動画が多くの人の目にとまることで、自衛官に関心を持ってもらい応募者の拡大に繋がることが期待される。

平成29年度 新渡道訓練
北部方面隊
北海道初勤務の各師団長等指揮官が対象

 北部方面混成団(団長・井上一1陸佐=東千歳)は、1月17日から18日の間、ニセコ訓練場において平成29年度新渡道訓練を実施した。
 この訓練は、新渡道(北海道において初めて勤務する隊員)の各師団長、旅団長、団長の将官部隊長及び1佐職の連・群長等を対象とした訓練で、北部方面隊における冬季訓練の活性化を狙いとして、スキー等教育基準に基づきスキー技術から冬季の作戦戦闘について段階的かつ幅広く体験し重要な事項を重点的に教育した。
 本訓練は、12月の冬季訓練管理の座学教育に連接して実施したもので、訓練管理者として新渡道教育の重要性についての理解を図るとともに体験的に冬季戦技等の識能を向上させ冬季訓練の指導に関する自信を付与することができた。現地での実習は、冬季戦技教育隊(隊長・山口尚2陸佐)が担任し、1日目は、スキー教練、かんじき実習、雪崩遭難者救出研修、冬季偽装、天幕展張、イグル・雪洞研修を行い自ら雪洞を構築するとともに飯ごう炊さんでご飯と豚汁を調理し、温かい夕食をとった後、完成させたイグル・雪洞でそれぞれ宿営し一夜を明かした。
 2日目は、積雪地での小銃射撃要領、曳行スキー、アキオ曳行、重装備でのスキー機動等を実習し、最後にアンヌプリスキー場において総合機動の訓練で締めくくった。
 第2師団長、第7師団長をはじめとする将官部隊長及び1佐指揮官全員が全ての訓練を実習し、本訓練を終了した。


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