京都地本(本部長・岩名誠一1陸佐)は6月1日、護衛艦「まつゆき」(艦長・清水徹2海佐)、多用途支援艦「ひうち」(艦長・中尾浩久3海佐)、掃海艇「のとじま」(艇長・冨沢啓治1海尉)の支援を受け、舞鶴湾で約300人の募集対象者および協力者などを対象に体験航海を行った。
今回は3隻の一日艦長を京都市内の京大、同志社大、立命館大の女子学生がそれぞれ務めた。任命式は3隻同時に、それぞれの甲板で行われ、一日艦長たちは整列した隊員を前に、少々緊張した面持ちで「任命書」を受け取り、元気な声で挨拶した。式後の記念撮影は3隻の一日艦長が艦長とともに一堂に会して行われた。
その後、3名の学生はそれぞれの艦へ乗艦し「出港よーい」の号令をかけ、体験航海が始まった。
今回3隻同時に出港していることから「自衛艦の敬礼」が行われ「ひうち」「のとじま」は「まつゆき」の一日艦長に対し敬礼を行い、「まつゆき」に乗艦した学生は元気よく答礼を行った。
体験航海は多くの乗艦者で賑わい、一日艦長が艦内の様々な場所を訪れると、乗艦者たちは「とてもきれい」「制服が似合っている」と口々に感嘆の声。一緒に記念写真を撮るなどして大いに盛り上がった。
募集対象者の男子学生らも「すごくかっこいい、僕も着てみたい」「海上自衛隊っていいな」などと感想を話した。
約1時間の航海の後、一日艦長の「入港よーい」の号令で航海は終了。
京都地本は「大学生に対し、一日艦長を務める機会の提供により、自衛隊についての関心を高める広報活動ができた」としている。
一日艦長となって
・「のとじま」立命館大の尾崎花帆さん「貴重な経験をさせてもらいました。司令官、艦長、乗組員の皆さん、本当に優しくて。ありがとうございました」
・「ひうち」京大の川田翔子さん「東日本大震災で福島第一原発へのバージ船を曳航した、ひうちの写真を見て感動しました」
・「まつゆき」同志社大の小山杏子さん「普段ニュースやワイドショーで見る自衛隊は、今までは遠くの世界の話でした。出入港時のひしひしと伝わってくる緊張感は、さすがというべきものでしたが、それ以外の時に垣間見た皆さんの気さくさにはとても親近感を持ちました」 |