6月12日、陸自第1師団(師団長・反怖謙一陸将=練馬)司令部、師団隷下の第1普通科連隊(連隊長・菅股弘信1陸佐=練馬)、警視庁警備部・第7機動隊、千葉県警警備部・警備部第1機動隊による共同実動訓練が行われた。訓練内容は緊急輸送訓練、共同調整所運営訓練、検問訓練。
同訓練は、小銃などを所持した武装工作員などの不法行動に際し一般の警察力による治安の維持ができない事態が発生、内閣総理大臣による治安出動の発令を受けたとの想定の下、自衛隊と警察で対処する共同連携要領の確認と実効性の向上を図るためのもので、自衛隊・警視庁・千葉県警併せて190名(うち自衛隊90名)、車両計26両(うち自衛隊9両)が参加。自衛隊からは師団司令部と第1普通科連隊長以下、本部要員を訓練統裁部、1普連第3中隊(中隊長・長尾和彦3陸佐)を訓練部隊として参加した。
訓練は10時30分、共同調整所や3組織それぞれの指揮所が設営された朝霞駐屯地CTS(方面指揮所訓練センター)野営地域で訓練開始式が行われ、菅股1佐をはじめ3組織の訓練統裁官(警視庁=警備部警備第1課長・千代延晃平警視正、千葉県警=警備部長・小山巌警視長)が参加部隊に訓示し、訓練の目的を果たせるよう要望した。一斉に時計を合わせ11時00分に状況開始。白バイとパトカーの先導で1普連隊員を乗せた高機車などが移動する緊急輸送訓練の模様が報道陣に公開され、車両はCTS野営地域の周囲を2周回したのち共同検問訓練を行い、15時00分に全訓練を終えた。
※第1師団管内1都5県の警察共同訓練の実績。年は全て平成▽東京都・千葉県=第1普通科連隊(練馬)。19年に初実施以来計2回▽埼玉県=第32普通科連隊(大宮)。18年に初実施以来計4回。今年度は26年2月に予定▽山梨県=第1特科隊(北富士)。19年に初実施以来計2回。今年度は予定なし▽静岡県=第34普通科連隊(板妻)。19年に初実施以来計2回。今年度は25年12〜3月に予定▽神奈川県=第31普通科連隊(東部方面混成団=武山)。18年に初実施以来計4回。今年度は25年12月に予定 |