陸上自衛隊は5月1日から18日まで、オーストラリア・メルボルンで行われた豪州軍主催、平成25年度「豪州射撃競技会」に参加した。「各種小火器射撃の練度向上を図るとともに、アジア太平洋諸国などとの関係強化を図る」ことが目的。
「小銃・機関銃・拳銃」競技に初参加の中国をはじめ米(陸軍・海兵隊)、英など17ヵ国、「狙撃銃」競技に12ヵ国が出場した。陸自は昨年度に続き2度目の参加で、狙撃銃の競技は初出場。富士学校長・武内誠一陸将を担任官として各方面隊、中央即応集団、富士学校から射手を選抜してチームを編成した(昨年度は第1空挺団から編成)。小銃要員が8名、機関銃要員(拳銃兼務)は4名、狙撃銃要員2名で射手は計14名。このほか陸幕などからの支援要員などを加え総勢40名で一丸となり競技に臨んだ。
陸自の競技成績は以下の通り。▼小銃射撃団体総合10位/17ヵ国▼機関銃射撃団体総合8位/15ヵ国▼拳銃射撃団体総合9位/15ヵ国▼国際射撃競技会9位/17ヵ国▼国際軍用射撃選手権大会10位/17ヵ国▼狙撃銃団体総合11位/18コチーム(14ヵ国)
日米豪陸軍種が初の3ヵ国訓練
また陸自は5月18日から25日まで、豪陸軍主催「日米豪射撃訓練」(通称サザン・ジャッカルー、豪州英語でカウボーイの意)に、富士学校教育課火器班長・蔵野隆洋2陸佐を訓練部隊指揮官として各方面隊、中央即応集団などの人員17名で参加した。
戦術技量の向上と豪州、米国との信頼関係の強化を図ることが目的で、陸自として初の日米豪3ヵ国訓練となった。
豪陸軍は約15名、米軍は太平洋陸軍など約15名が参加。8日間にわたり市街地実弾訓練、移動状態でのペア射撃、停止状態での上級実弾射撃などを行った。 |