防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2013年6月15日号
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寄せ書き
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「さぁ」という気持ちで
中部方面混成団(大津) 准陸尉 池田浩昭

 以前、某新聞に「奥さんが使う言葉は『さぁ…』、旦那さんが使う言葉は『まぁ…』が一番多い」という記事がありました。
 「さぁ」と「まぁ」では1字違うだけで大きく意味も違ってきます。「さぁ」だと次に続くのは「行くぞ!」とか「やるぞ!」のように、積極的で前向きな言葉になります。「まぁ」だと次に続くのは「いいか」とか「仕方ない」のように、消極的で妥協したような言葉になります。
 私たちの仕事や人生において、そのことを考えてみると、どうでしょうか。仕事をする上で「さぁ」という気持ちで取り組めば、積極的で前向きな仕事ができるのではないでしょうか。「まぁ」という気持ちでは、消極的で後ろ向きな仕事になってしまうのではないでしょうか。
 どうせ同じ仕事をするならば「まぁ」ではなく「さぁ」の姿勢が大事だと思います。そうあることによって、仕事に対して「やりがい」や「生き甲斐」を感じられるようになるし、仕事から学ぶことも多くなり、結果として「自分は楽しい、周りからは評価される」というような「いい仕事」ができるようになるのではないかと思います。
 人生においては、いつでも「さぁ」の姿勢ではいられない時があると思います。時には「まぁ」の場合もあるでしょう。ひょっとしたら「もう」のように、嫌になって投げ出したくなるような時もあると思います。でも、できる限り「さぁ」の姿勢で、明るく前向きに生きていきましょう。そうすれば人生はきっと楽しくなるはずです。

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陸曹が本気を出せば
第12普通科連隊(国分) 准陸尉 野崎雅隆

 普通科隊員に必須の戦技、小火器射撃、銃剣道、持続走、武装走の様々な競技会に第3中隊は有技者の陸曹教官を充て、間稽古を利用して日々練成に精進している=写真。教官らは皆「他中隊には負けないぞ」という陸曹としての高いプライドを保持すると同時に、何事にも研究熱心、前向きに取り組む隊員たちであり、先頭に立ち、発想豊かに、そして妥協することなく任務遂行に邁進する姿を示している。
 こんな教官を先頭に一丸となって突き進む第3中隊は「他中隊には負けていられない」との競争意識を芽生えさせるとともに、後に続く中堅・初級陸曹も彼らから学び、そして一歩でも近づこうとする努力や積極的な訓練意欲が湧いてきている。
 「陸曹が本気を出せば怖いものはない」と確信した中隊であった。

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ショッカー戦闘員になる
第7普通科連隊(福知山) 3陸曹 芝崎弘次

 私は今年4月の第27回「福知山お城祭り」を支援すべく、連隊1中隊の代表としてカーニバル車の作成を実施しました。
 人員は私を含めて5名で、中隊の方々には多大な支援やアドバイスをいただきながらの作成となりました。
 当初、何を作るかということで、皆で案を出し合った結果、現在テレビで放映されている仮面ライダーウィザードを作ることになりました。
 私たちは設計と作成にあたり着意したことがありました。子供たちに触ってもらえるようにということと、並んで写真を撮れるようにすることでした。そのため等身大のライダーを作るのではなく、背を低くし四頭身のライダーを作成しました。作成は骨組を鉄筋、肉付けと細部の作り込みを紙粘土で行いました。
 お祭り当日、私たち5名はショッカー戦闘員となるため覆面を作り、それを被って参加し、子供たちの思い出の一つになったと感じています。
 今回の支援を通じて、資材や時間見積もりの大切さや、計画を立てることの大切さを改めて感じました。来年この支援をすることがあったならば、この経験を活かしてより良い支援ができるようにしたいと思います。

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結婚3周年で記念旅行
第6施設大隊(神町) 3陸曹 庄司圭一

 結婚3周年を記念して4月29日から5月1日まで青森県を旅行してきました。初日は十和田湖、奥入瀬渓流などへ行き、2日目は五所川原の立佞武多や弘前城などを見てきました。
 初めての青森県で特に印象に残ったのは、奥入瀬渓流の美しさや立佞武多の迫力でした。奥入瀬渓流は、まだ新緑ではありませんでしたが所々に滝があり、とても綺麗な渓流でした。一番のメインイベントは、弘前城での花見のはずでしたが、桜の開花が遅れたため、まだ一、二分咲きの状態でとても残念でした。しかし、夜にライトアップされた弘前城の桜はとても美しく、行って本当に良かったと思いました。
 結婚して3年、これまでも十分に仲良くしてきましたが、これから先も結婚記念日に旅行できるように夫婦協力し合って、より一層幸せな家庭を築いていきたいと思います。

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山岳部隊の伝統を継承
第13普通科連隊(松本) 2陸曹 片倉雅浩

 私は今年3月に実施された冬季山地行動訓練に基幹要員として参加し第13普通科連隊が築いてきた"山岳部隊"としての伝統の継承に「微力ながら貢献できたのではないか」と思っています。
 本訓練は日本アルプスという山岳地帯に囲まれた長野県唯一の駐屯地である松本駐屯地において、夏季のみならず冬季においても各種地形を支配し、任務を遂行できる能力を修得できるように定期的に実施されているものです。部隊の改編や制約などで計画が困難な時期もありましたが、脈々と受け継がれています。
 本訓練の目的は、夏季に各部隊で行われている山地機動訓練をより厳しい条件下で実施するものであり、特に冬山独特の風雪や寒さといった普段、生活している分には接することのないことに対応していかなければならないという難しさがあります。
 訓練内容ですが大きく行動技術と生活技術の2つに分かれ、冬季の山域において安全、確実に任務を成し遂げるため必要不可欠な訓練を繰り返します。
 訓練初日は実際に行動する八ヶ岳の地形、気象に応じた装備品や食糧の準備、そして気象の研究を行い、4日間にわたる行動訓練に備えました。
 翌日、行動訓練初日は使用する全ての装備を背負い入山しベースキャンプに前進して宿営準備の後、雪上および氷雪技術の演練を実施。事後、天気図の作成、現品炊事と各種生活技術の向上を行いました。
 訓練を通じて感じたことは、やはり冬山における基本基礎動作の確行の重要性でした。歩き方や結び方を何度も繰り返す一見、単調に見える訓練を継続することにより、真の力が修得できるということを改めて考えさせられた訓練であり、今後に活かしていきたいと思いました。

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衛生救護陸曹として
第5高射特科群(八戸) 3陸曹 山本哲也

 今年4月13日から21日までの間、王城寺原演習場で実施された第1回「群訓練(方面集中野営訓練)」に衛生班の衛生救護陸曹として参加しました。
 私は今年3月7日に自衛隊仙台病院で実施された第36期准看護師課程を卒業し、同9日に第5高射特科群本部管理中隊に配属となったばかりで、初めて勤務する高射特科部隊での野営訓練は分からないことがたくさんありました。
 とても不安でしたが、班長や先輩隊員の指導・アドバイスにより徒歩行進訓練時のマメ・熱中症の処置や、訓練行動間の怪我・感冒などの対応を適切に実施でき、また衛生救護陸曹としての任務や役割もよく理解することができました。
 5高群に配属されてからまだ日も浅い私ですが、一日でも早く職務を円滑に実施できるように日々努力して、5高群の隊員の健康の増進と疾病の予防に努めていきたいと思います。また各種戦技などで活躍できるよう、体力面でも継続的に練成し、向上させていきます。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)シー・キューブド・アイ・システムズ 宮本善男
先ず会社の水に浸かってみる
宮本氏は平成20年5月、空自航空教育隊第2教育群第1教育大隊を3空佐で定年退職。60歳

 平成20年5月に航空教育隊第2教育群(熊谷)で退官し、基地援護室等の皆様のご協力を得て、退官翌日から株式会社シー・キューブド・アイ・システムズに勤務させていただきました。早いもので、今年5年目を迎えました。会社は防衛関連のシステムインテグレーションおよびシステム維持の仕事を行っており、私は技術運用部の一員として24時間対応のシステム維持の仕事を行っています。主に市ヶ谷の防衛省内で夜間と休日を中心にお客様(自衛隊)が行うシステムをスムーズに使えるように不測の障害対応に関わる業務です。
 入社当初は、現役時代の仕事と全く関わりのない業務内容で何から何まで初めてづくしで、これで会社の役に立つのか、続けて行けるのか不安でしたが、少し考え方を変えてみれば「知識や経験がないということは、先入観を持たずに素直な気持ちで新しい仕事に入れるのだ」と思い直し、上司や先輩の言うことを聞き、先ずやってみる努力をし、余分なプライドを持たずに解らないことは遠慮なく聞くことを心がけました。そのうちに仕事の内容も、業務用語も身についていきました。不思議なものでそうなると周りのこともよく見えるようになり、冷静な判断もできるようになりました。今は、本当に良い仕事に就いたと心から感じている次第です。
 会社によってそれぞれでしょうが、私なりに考えた"我々に期待されていること"は、永年勤め上げてきた勤勉性と厳しい勤務環境の中でも耐えてきた健康だと思います。どんなに優秀な技術を持っていても手を抜いたいい加減な仕事をしたり、病弱で肝心な時に働けなければ、戦力にならないばかりか企業としてそのカバーのために必要外の経費の出費となり利益がなくなるのです。
 再就職先の仕事はあなたと何かの縁があるのではないでしょうか。先ずはその会社の水に浸かってみてください。月並みですが「郷に入ったら郷に従え」、辛抱する木に花は咲くことを信じて。


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