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   2007年10月1日号
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CGS
第7回多国間セミナー開催
8カ国89名が意見交換
 陸上自衛隊幹部学校(学校長・三田克巳陸将)は、8月21日から25日の間、第7回指揮幕僚課程学生多国間セミナーを開催した。
 多国間セミナーは、「アジア太平洋地域から中堅将校を招へいし、指揮幕僚課程学生との研究会等を通じて、相互理解を促進し友好親善を図ることにより、参加国間の信頼関係の増進に寄与する」ことを目的として平成13年から開始された。
 第7回目となる今年は、8カ国8名(オーストラリア、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)の招へい将校と在校留学生6名(パキスタン、韓国、タイ、米国×3名)を含む指揮幕僚課程学生89名が参加した。参加者は、「テロ等との戦いにおける陸軍の役割と練成訓練のあり方」をテーマとし、8個グループに分かれて研究討議を行い、各国陸軍の考え方の違いなど積極的に意見を交換し、その成果を各グループごと発表した。
 また、招へい将校はこのセミナーの間、東京都内や富士総合火力演習を研修し、学生との友好親善を図るとともに、日本の歴史・文化に対する理解を深めていた。特に富士総合火力演習では、陸上自衛隊の保有する各種火力と訓練された部隊を目の当たりにし、自衛隊に対する認識を新たにしている様子だった。
 なお、このセミナーはすべて英語で行われ、学生は意思の疎通に苦労しながらも多大な成果を収めて無事終了した。

(株)セノン警備士に感謝状
-警視庁牛込警察署-
 9月6日、警視庁牛込警察署において、防衛省市ヶ谷庁舎の警備業務に従事する(株)セノン坂口学警備士(31)と中根義雄警備士(63)が、感謝状の表彰を受けた。
 感謝状は、同日9時30分から牛込警察署講堂において、牛込警察署渡辺力男署長より両名に伝達された。
 警視庁生活安全部長からの感謝状は、7月25日深夜0時頃、防衛省正門から省内に火炎瓶を投げ込んだ犯人を坂口警備士が犯行直後に逮捕し、駆けつけた中根警備士と共に犯人を取り押さえ、警察に身柄を引き渡した功績によるものである。
 犯人は他にも火炎瓶1本と短刀などを所持しており、両名の適切な対応がなければ被害が拡大した可能性もあることから、両名の行動は危険を未然に防ぐという警備の本領を遺憾なく発揮したものである。
 坂口警備士は朝霞にある第1施設大隊を退職後同社に入社し、中根警備士は元プロボクサーという異色の経歴の持ち主。両名は防衛省が市ヶ谷に移転以来、同警備に従事している。
 市ヶ谷庁舎の警備は、防衛省職員と自衛官による警備のほか、両名の所属する(株)セノンによる委託警備が行われ、24時間態勢で切れ目のない警備・監視を行い、庁舎内に勤務する職員や、来庁する多くの人が安心して過ごせるよう、日夜、縁の下の力持ちとして努力している。

タイ王国陸軍医官に陸幕長感謝状を伝達
日タイ防衛交流深まる
 タイ陸軍医官(プラモンクックラオ病院外科准教授)ピヤパン・チラノン大佐に対する陸幕長感謝状伝達式が9月3日午後6時から、タイ王国日本大使公邸で駐タイ王国・小林秀明大使の主催で実施された。
 式にはピヤパン大佐夫妻、プラモンクックラオ病院副病院長サティット大佐、熱帯医学研修中の自衛隊中央病院の猛尾3佐、大使館からは、小林大使夫人、奥村医務官、草間防衛駐在官が列席した。
 草間防衛駐在官の進行のもと、陸幕長感謝状と記念品が小林大佐からピヤパン大佐に贈られ、談笑が交わされたあと、夕食会が執り行われた。ピヤパン大佐は、大好物であるという日本料理に満足げな様子だった。和やかな雰囲気の中、熱帯医学からタイ料理、タイ映画など様々な話題に会話がはずみ、あっという間に時が過ぎ去った。ピヤパン大佐は、過去に日本から熱帯医学研修に参加した11名の陸上自衛隊医官との記念写真と思い出話を披露され、今後も熱帯医学研修に関わり日タイの友好関係がさらに深まることに尽力したい旨を述べた。
 また、小林大佐は、快く陸幕長感謝状の代理伝達を引き受け、日タイ防衛交流に多大に尽力するとともに、今年度の熱帯医学研修に参加していた猛尾3佐は「熱帯医学研修の歴史の重みを感じ、帰国後は研修の成果を自衛隊に還元したい」と語っていた。

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