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   2007年6月15日号
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第46回全自空手道選手権大会
健軍A、V8果たす
イスラエル大使が形披露
互いに譲らぬ熱戦を展開(組手男子団体決勝戦で)
 全自衛隊空手道連盟(会長・守屋武昌事務次官、理事長・池田整治1陸佐)主催の第46回全自空手道選手権大会が6月2日、日本武道館(東京都千代田区北ノ丸公園)で行われ、北は北海道から南は沖縄までの全自空手界の精鋭多数が参加、全試合とも迫力ある熱戦を繰り広げた。特に今大会には、駐日イスラエル大使のエリ・コーヘン氏(松濤館5段)が出席、式典で岩鶴の形を披露し、観客から大きな拍手を浴びていた。
 全国の駐屯地・基地から集った各選手は、お互いに高度な技を披露、手に汗握る好勝負を展開した結果、組手試合団体戦は健軍Aが8度目の優勝を果たした。組手試合個人戦男子は羽祢田啓選手が7度目のV、同女子は斉藤由理選手が初優勝。また、形試合団体、同個人戦男子、同女子では、江田島、伊敷一郎選手、信国郁子選手がそれぞれ初優勝に輝いた。 (金澤修治)
 試合結果は次のとおり。
 〈組手試合団体戦〉▽優勝=健軍A▽準優勝=防大A▽第3位=朝霞、健軍B▽敢闘賞=入間A、小牧、十条、練馬
 〈組手試合男子個人戦〉▽優勝=羽祢田啓(健軍)▽準優勝=藤井和也(海田市)▽第3位=伊村守人(下総)、樋上崇(朝霞)▽敢闘賞=丹野宣徳(朝霞)、萩原啓太(健軍)、浦上直人(富士学校)、二階堂恭嗣(旭川)
 〈組手試合女子個人戦〉▽優勝=斉藤由理(築城)▽準優勝=太田千穂(防医大)▽第3位=高橋依子(防大)、本村咲樹(防大)
 〈形試合団体戦〉▽優勝=江田島▽準優勝=防医大▽第3位=小牧、陸那覇▽敢闘賞=朝霞、武山、入間、少工校
 〈形試合男子個人戦〉▽優勝=伊敷一郎(陸那覇)▽準優勝=中村圭登(江田島)▽第3位=平野政幸(江田島)、田代秀宣(入間)▽敢闘賞=田中二郎(入間)、浦上直人(富士学校)、落合秀士(三沢)、吉玉真太郎(宇都宮)
 〈形試合女子個人戦〉▽優勝=信国郁子(北熊本)▽準優勝=福島美由希(呉)▽第3位=平野智美(防医大)、河野季枝(防医大)

「ヒゲの隊長」来駐
佐藤正久氏が講話
《八戸》
 八戸駐屯地(司令・浅野博義1陸佐)は5月15日、駐屯地体育館で部外講話を実施した。講師は『ヒゲの隊長』で知られる初代イラク復興業務支援隊長の佐藤正久氏で、隊員に対する精神教育の一環として「イラク派遣・現場の真実とこれからの国際協力活動」という演題で講話した。
 講話では、佐藤氏がイラク派遣の先遣隊長として現場で体験したこと、判断し行動したこと、教訓としたことなどを語った。その中で、佐藤氏は特に「これからの自衛隊は海外での活動が本来任務となり、現場での判断が重要になってくる。命令を待つだけではなく、自分で判断して行動することが大切になってくる」ことを強調した。
 講話を聞いた隊員達は、佐藤氏の貴重な経験談に、興味深く聞き入っていた。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
I'LL GIVE YOU A RAIN CHECK
ギヴ アイル チェック ア ユー レイン
今度また招待しますよ
 Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。関東ではさわやかな気候が続いています。皆さんのところはどうでしょうか?沖縄は梅雨に入っていますね。都心では、若年層のはしかが流行っています。病気と医療はいつまでたってもいたちごっこですね。自分の健康は自分でまもる。病気にならない予防医学がキーワードですね。

 さて、今回の表現は、「I'll give you a rain check」「今度また招待しますよ。」です。Rain checkは、戸外で行うスポーツの試合などの雨天順延券のことです。その券を渡しますということですから、再度ご招待申し上げます、ということになります。しゃれた表現です。かといって堅苦しくなく気軽に使えそうですね。相手が都合で来られないときなどに、すかさずこの表現を使って、次の招待を口にしてみてください。人間関係が深まると思います。思いやりのある言葉は、不思議と通じるものです。

 今年の夏は暑くなりそうですね。それとも冷夏でしょうか。何が起きてもおかしくない世の中です。日々大事にして生きたいものです。一日一日の積み重ねが人の人生ですからね。毎日を、充実させていきたいものです。アジサイが咲いています。これから梅雨に入りしっとりと木々が濡れていくとさらに美しく見えます。これも梅雨の楽しみの一つです。
 それでは、皆さん。See ya! 〈スワタケル〉

イラク派遣を終えて シリーズ
整備要員初のWAF
空自第8航空団(築城)第6飛行隊 空士長 市成千尋
 私は、イラク人道復興支援派遣輸送航空隊10期前段の整備要員として4ヶ月間任務に参加した市成士長と申します。整備要員初の女性自衛官(以下WAF)という重大な役を命ぜられました。原隊は8空団第6飛行隊ですが、今回はC―130の救命装備品整備員として整備隊紅一点のマスコット・ガール的存在(自称!)で、圧倒的多数の男性隊員と共に任務遂行にあたりました。整備隊要員の多くが2度目、もしくは3度目の派遣という中、初の任務、加えて他部隊のWAFということもあり様々な面でのサポートをして頂いたことを深く感謝し、この派遣を振り返っての感想を述べたいと思います。
 私はこの派遣については積極的に希望しました。「自分にも出来ることがあれば…」という思いで立候補しました。派遣要員に決まってから、実際に派遣されるまでには約半年がかかり、派遣期間は4ヶ月でありましたが、準備期間も含めると約1年間を費やしました。
 7月上旬、いよいよ出国。期待と不安で緊張感が高まる中、飛行機に搭乗。家族が見送りに来ていた隊員は後ろ髪を引かれる思いだったろうと思います。しかし、その気持ちもクウェートの地が見えてきた瞬間から、不安で抑制されました。呼吸も苦しさを覚えるくらいの暑さと乾燥と日差しの強さ、砂嵐か?と思うくらいの天候に出迎えられてアリ・アル・サレムに到着しました。長いフライトのため倦怠感が残り、頭はまだボーっとしていました。気持ちと体を早くクウェート・モードにしなければという焦りとは裏腹に、日本との6時間の時差が体を縛り付けていました。しかし、そのような状況も、到着翌日さっそくの整備隊としての早朝出勤で即モード切り替えが出来ました。
 限られた人数での生活が始まり、様々な出来事が起こりました。水道管が破裂して断水になりトイレや風呂・洗濯までも出来なくなったり、WAF隊舎の排水管から汚水が逆流して隊舎全体に悪臭が…!ということもありました。水の貴重な国のはずですが、そういった面でのトラブルが多かったように思います(ハプニングを挙げれば一日では語り尽くせないくらいあります)。
 クウェートに来て改めて日本のことについて考えさせられました。それは、日本という四季がある国は素晴らしいということ。四季があることで自然の凄さを感じることが出来るのだなということ。また、日本は贅沢な国だということ。そして何に関しても「過ぎる」ということが多いということ。こういった感覚を得ることが出来たのも、今回の派遣の中では自分にとって大事な経験となりました。
 4ヶ月の任務を無事終了して、家族の出迎えに嬉しそうに顔を緩めている仲間たちの笑顔を見ながら、「帰国したのだ」という実感が湧いてきました。素敵な仲間と4ヶ月間、仕事をすることができて本当に良かったと思います。終わりに、4ヶ月共に過ごしたみんなに「お疲れ様でした!」と「ありがとう!」を付け加えて私の感想としたいと思います。

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