防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2007年2月15日号
1面 2面 3面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 12面

寄せ書き
写真について
第384会計隊=八戸駐屯地 陸士長  近藤 亨
 八戸に来てもうすぐ3年と半年になります。
 地元出身者でない私は、来たばかりの頃は友人が驚くほどいなく、遊ぶといえばいつも一人で好きな音楽を聴くばかりでした。
 しかしこのままではいけないと思い、手に取ったのがカメラでした。
 社会人になって金銭的にも学生の頃よりは融通が利くようになったので、思い切って一眼レフを買ってみたところ、これが見事なまでにはまってしまいました。インスタントカメラには無い、一眼レフのシャッター音の虜になってしまったのです。
 これで写真にのめりこみ過ぎて友人ができないままだったら悲惨ですが、写真を通じて友人も出来て、友人の結婚式や、人を通じて地域行事のカメラマンなどを任せてもらえるまでになりました。
 やはり自分の仕事を持って趣味をやっていくことは、時間がなければ困難な事かもしれません。しかし私のように、自分の好きなことで色々な方々と繋がることができるのは大変勉強になるし、何よりもとても大きな喜びとなります。
 今後もさまざまな方々と繋がれる事を喜びとして、シャッターをきりたいと思います。
補助担架員養成訓練に参加して
第10普通科連隊第2中隊 3陸曹 米田 仁
 今回私は補助担架員養成訓練に参加して、多くのことを学びました。
 年1回の救急法検定で学んだ応急処置等の知識は多少ありましたが、今回の養成訓練で救急法の難しさ、人体構造の面白さなど、今まで自分の知らなかった事を色々と知ることが出来ました。
 例えば心肺蘇生法は、一般的に知られているのは呼気吹き込み法(マウスツーマウス)だと思いますが、呼気吹き込み法と用手人工呼吸法の2種類になります。救急法検定で、特に何の疑いもなくこの2つを実施した事がありますが、今回訓練が進むにつれ、衛生的な事やその時の傷病者の負傷状態、出血している事で考えられる感染症の恐怖等、色々な事項を予測しながら適切な手法を選定しなければならないことを学び、人命救助の難しさを痛感しました。
 第1線救護では、4人一組で担架班を編成し班長を体験しました。訓練の集大成ともいえる科目で、様々な状況の中、負傷隊員の捜索、処置及び後送を実施する事は想像していた以上にとても大変な事で、人の命の重さと人間の重さを心と体で感じる事ができました。
 最後に、今回学んだ事は学科的な知識はもちろん必要ですが、実際に傷病者を目前にした時、自らの技術を最大限活用して傷病者を助ける者が、救急法及び補助担架員有資格者であるということです。もう一つは決して仲間を見捨てないということです。今後はこれを肝に銘じ、学んだ知識、技術を維持向上していきたいと思います。
全国自衛隊柔道大会に参加して
第4地対艦ミサイル連隊第4中隊 1陸士 田村幸太郎
 私は平成18年12月9、10日、朝霞駐屯地で実施された、平成18年度第30回・全国自衛隊柔道大会に初めて参加しました。八戸駐屯地柔道部の一員として、団体戦・個人戦に出場しました。
 団体戦では先鋒で出場し、次の選手につなげる事、八戸駐屯地の代表という事で非常に責任を感じ緊張しました。この大会の為に、訓練、業務等多忙な時期に練成訓練に参加させて頂いたおかげで、団体戦は「初戦突破」という、八戸駐屯地柔道部の目標を達成する事ができました。個人戦でも、初参加という事で非常に緊張しましたが、早期からの練成訓練のおかげで自分の力を十分に発揮でき、結果は全国第16位で大変満足しています。中隊の皆さんには、早期からの練成訓練と全国大会に参加させて頂いた事に心から感謝しています。
 今後は、今大会に参加して得た教訓と貴重な経験を積んだ事を糧に、今後の自衛隊生活において、自分なりに頑張って行きたいと思います。
8ヶ月たって
第384会計隊=八戸駐屯地 1陸士 佐々木 香
 入隊してから、早くも8ヶ月がたちました。改めて振り返ると、朝霞駐屯地での前期教育は私にとって大変なものでしたが、全国唯一の女性自衛官教育隊で基礎を学ぶことができた事を今は誇りに思っています。
 後期教育は、仙台駐屯地で会計職種の教育を受けました。その中で知ったのですが、自衛隊を象徴する花は桜で、部隊毎にもその部隊を象徴する花があり、会計隊の場合は梅の花だそうです。梅(会計隊)は桜(自衛隊)に先んじて花をつけます。自衛隊が行動するとき会計隊は、その中でもより早い時期から準備を始め、他部隊が円滑に動けるようにする役割があります。
 会計隊の一員として自覚を持ち、目の前にある仕事を一つ一つ確実に出来るよう頑張ります。
人生はバレーボール
第4地対艦ミサイル連隊第3中隊 2陸曹 佐野 修一
 バレーボールを始めてから23年が経ち、現在では駐屯地バレー部男子キャプテン・一般男子・ママさんバレーの監督をしていますが、勤務、演習以外はバレーボールに時間を費やしています。
 特に毎年楽しみにしているのが、9月から11月の間実家で行われるナイターバレーボールリーグです。今年度は全勝を目指していましたが惜しくも準優勝で、勝率は19勝1敗で終わり悔しい思いをしました。
 長年バレーボールをしていると、バレーの試合が人生そのものと感じる時があります。それはバレーボールはよく流れのスポーツと言われますが、相手に点を決められ、またミスし連続失点へつながり負けてしまうことがあります。人生にも波があるように、いい時もあれば苦しい時もあります。そこで大事なのが個人の気持ちの切り替えだと思います。試合でその場のピンチをいかにして切り抜けるかが重要で、また自分を盛り上げチームを盛り上げて行けば、必ず良い方向に進むはずだと思います。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOB シリーズ
岡住工業株式会社 林 國義
林氏は平成17年6月、第8航空団司令部を准空尉で定年退職。55歳
 私は、平成17年6月19日付で築城基地において定年退官しました。援護室のお世話により、地元行橋市の岡住工業株式会社という電気機械器具(ロボット制御盤、監視操作盤等)の製造販売をする企業に再就職し、資材課倉庫係の仕事に就いて早1年余りが過ぎました。仕事の内容は、監視操作盤製造用の一般市販電用品の受領、受入検査(型式、数量、破損状況)、保管及び製造部門への払い出しです。
 最初は、扱う電用品の種類が多く、型式違いで入荷したものを受入検査で見過ごしたり、規格を誤って製造部門へ払い出した私のミスが原因でラインが止まったりと自信を失いかけたこともありました。その他、日々失敗の連続で「最初からベテランはいない。くじけるな」と心の中で呟きながら、一日一日が精一杯でした。
 「一隅を照らすもので私はありたい。私の受け持つ一隅がどんなに小さい惨めなはかないものであっても、悪びれずひるまず、いつもほのかに照らしていきたい。」これは私の好きな言葉ですが、ミスして上司から厳しい指導を受ける度に、凡人の私にとっては「悪びれずひるまず」の実践がいかに難しいことかを痛感しました。そんな私も、最近では仕事に慣れ少し余裕が出てきたので、趣味のマラソンの練習のため、自宅から会社までの7キロの駆け足通勤を始めました。
 再就職して感じたことは、最近景気が良くなったと言われていますが、それは大手企業の話で、中小企業は依然厳しい経営環境であり、労働環境も厳しいということです。これから定年を迎え、民間企業に再就職される方々にアドバイスするとすれば、まず自分に合った職種を見極めるとともに、再就職したら、少々失敗しても「悪びれずひるまず」の精神で最初の時期を辛抱すれば、自ずと道は開けるということです。

12面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2008 Boueihome Shinbun Inc