防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   967号 (2017年11月15日発行)
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よせ書き
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自衛隊体験入隊
朝日ガスエナジー株式会社 山本 晋輔
 3日間の自衛隊体験入隊という事で久居駐屯地へ研修に行かせて頂き、短い期間ではありましたが、普段目にすることができない駐屯地内の訓練や経験できないような基本教練を経験させて頂き団体行動の難しさを経験できました。
 この3日間、団体行動を基本とし何処かに向かう際には誰かに報告してから行くといったように、社会人での基本となることを改めて勉強させていただきました。
 生活体験の内容と致しまして、基本教練では団体行動で基本の「右向け右」や「回れ右」などの訓練を行い、全体で綺麗に合わせる難しさを感じました。次に持続走を行い、1時間ほどジョギングをするという内容だったのですが、思ったよりも自分の体力が無く直ぐに疲れてしまい、これから仕事をする上で体力は必ずと言っていいほど必要になってくるので、少しの時間でも運動はするべきだと感じました。夜にはベッドメイキングや清掃などを行い、整理整頓であったり健康管理の為の清掃の大切さを再認識できました。そして体験入隊で最も苦労したのが体力検定の3km走で、不運にも雨が降っており一層過酷な状況で走らなくてはいけなかったのですが、最後まで走り切った時の達成感は何事にも代えがたいものでした。
 この体験入隊で経験した内容をこれからの社会人生活の中で活かせられるよう日々努力していきたいと思います。3日間ありがとうございました。
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即応予備自として中隊検閲に参加
即応予備 2陸曹 藤本 大樹
 私は、第7普通科連隊(福知山)を除隊後、平成17年に即応予備自衛官に採用され、今年で13年目になります。
 今年度の第2中隊検閲では、「対戦車小隊陸曹」として参加しました。年度当初、この検閲に参加するには5日間出頭しなければならず、仕事の調整が厳しく、参加は困難だと思っていましたが、職場の理解も十分に得られ、参加できることになり大変うれしく思いました。
 出頭当日の9月15日、朝霞予備自センターに到着すると、中隊の雰囲気はピリピリしており緊張ムードが漂っていました。「この私が小隊陸曹なんて務まるのだろうか」と不安な気持ちで一杯でしたが、小隊の常備自衛官の方々の激励もあり、「頑張ろう」と決意しました。
 大型台風接近中の9月16日、2夜3日にわたる「陣地攻撃に任ずる普通科連隊内の第一線部隊の行動」の状況が開始されました。隊容検査、20kmの徒歩行進、集結地の占領、偵察等状況は進み、小銃小隊の攻撃を前に対戦車小隊は陣地進入し対機甲戦闘の準備を万全にしました。途中、小銃小隊の苦戦の状況が小隊長を通じて伝えられましたが、中隊一丸となり任務を達成し状況は終わりました。小隊陸曹としては、まだまだ不十分なことが多かったのですが、自分なりに達成感を味わうことができました。
 状況中、何度も「もう限界だ。今年で即自を辞めよう」と思っていた自分が、訓練優秀隊員に選出され表彰されたことで、「よし、また来年も頑張るぞ」という気持ちになれたことに驚くとともに、こうした試練を与えてくれる自衛隊は本当に良い所だと思いました。
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中隊配置になって
46普連2中隊(海田市) 2陸士 松尾 朱莉
 新隊員特技課程が修了し、第2中隊中隊本部へ配置になりました。女性自衛官が普通科中隊へ配置になるのは、連隊創隊以来初めての事です。
 部隊配置になり、4日後には連隊訓練検閲という演習に参加をしました。その訓練は5夜6日間で実施され、不安と期待で迎えた中、私は、中隊本部通信手という役職でした。初めて使う通信器材で、最前線で防御戦闘する小隊等との連絡通話を実施し、いつも以上に緊張した状況を経験することができました。
 今回の検閲を通し沢山の事を学ぶ事が出来ました。また訓練検閲を乗り切る事ができたのも第2中隊の皆様の温かく、厳しい指導があっての事だと、とても感謝をしています。今後は、中隊本部通信手の一員として少しでも早く活躍できるように一生懸命頑張っていこうと思います。
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小隊検閲を終えて
40普連本管中補給小隊長(小倉) 3陸尉 辻本 有衣
 とうとうこの日がやってきた。需品科幹部になる私の自衛隊人生、最初で最後の「普通科連隊補給小隊長」としての小隊検閲である。
 検閲間は、各種兵站業務はもちろんのこと、各部隊への弾薬交付や遺体安置所の開設など、実戦で生起し得ることを踏まえて、第一線の補給小隊として部隊に何ができるかを深く考えさせられるものとなった。終始、隊員の頑張りに支えられて本検閲の任務を完遂することができた。
 小隊検閲を終えて感じたことは大きく2つある。まず「任務分析の重要さ」である。任務完遂のためには小隊長が正しい道のりを理解し、小隊を率いていかなければならない。これまでの戦術教育が実戦に変わった瞬間であった。もうひとつは「指揮官のイメージ以上にはならない」ということである。構想示達も戦闘予行も、全てはイメージの共有である。よって経験の少ない初級幹部はどんどん現場に出ることが必要であると痛感した。
 淺田連隊長率いる40連隊で鍛えられ、また多くの人に助けられてこの半年間を乗り越えることができた。残りの半年間も挑戦し続けて少しでも部隊に恩返しをしたい。そして着任当初から毎朝、鏡の前で自分に問うている。「今日も輝いているか?」
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新隊員所見
総合訓練に参加して

普通科教導連隊(滝ヶ原) 2陸士 高木 優輝
 私は、教育の集大成である1夜2日の総合訓練に参加しました。35高行進では以前に実施した10km行進よりも25kmも長く、また初の夜間行進ということで、とても不安でした。行進が始まってすぐに上り坂になり、早い段階で足に疲労が溜まっていくのを感じました。そこから上り坂と下り坂を繰り返し進む内に足が攣りそうになり、肩は背嚢の重みで激しく痛み、視界の悪さにより何度か転倒しそうになしました。何度も心が折れそうになりましたが、同期と励まし合いながら何とか全員で完歩することができました。その後は少し仮眠をとり集結地の安全化と接敵時の対処要領の訓練を行いました。どちらも実践的な訓練で、特に接敵時の撤退要領に関しては、敵方への射撃を絶やさず撤退していくのが難しく感じました。今回の総合訓練では同期との支え合い、最後まで諦めない気持ち、実践的な戦闘訓練など多くを学ぶことができ、今後の自衛隊生活の役に立てていきたいと思います。
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部隊集合教育
「レンジャー」に参加して

12普連(国分) 陸士長 大野 丈
 私がレンジャー教育に参加して思ったことは、想像以上にきつく人生で一番大変でした。ロープ橋の訓練、懸垂降下等普段では出来ない訓練が色々出来た事は私にとって良い経験になりました。体力調整では10マイル(16km)走が一番きつく約1ヶ月半がとても長く感じました。想定では、9個想定あり、7・8・9想定が一番きつかったです。8想定の離脱時では、霧島演習場からえびの高原まで歩く予定でしたが最後まで歩けなかったのが心残りです。最終想定では鹿屋から福山演習場までの山地機動、演習場では伏撃・襲撃任務をし、福山から駐屯地までの間に水路離脱をし、駐屯地全隊員の出迎える中レンジャー旗を先頭に帰還することができました。
 私の自衛隊生活でレンジャー教育以上にきついことはおそらくないと思います。そして、教育で学んだ事をこれからの自衛隊生活に生かしていきたいと思います。

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