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自衛隊ニュース   967号 (2017年11月15日発行)
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初度視察受察
<43普連>
 第43普通科連隊(連隊長・廣田耕士朗1陸佐=都城)は10月25日に都城駐屯地において、第8師団長・吉田圭秀陸将の初度視察を受察した。
 晴天に恵まれた本視察は、儀仗(隊長・有川曜央2陸尉)に始まり、幹部挨拶・状況報告・隊内巡視・GDPE表彰及び訓辞が行われ、隊内巡視では、生活隊舎屋上で地点指示及び管理官倉庫を視察、即応性の観点から物品の保管要領や整頓状況を確認した。また、管理官倉庫巡視間に、非常呼集を発令し、初動対処部隊は迅速に災害派遣機材を積載し出発準備完了報告を行った。
 じ後、本部隊舎前で記念撮影と対戦車中隊無事故表彰式を実施。体育館では連隊及び第3直接支援中隊の全隊員に対する訓示の前に、GDPE派遣隊員に対しての表彰伝達を行った。
 引き続き、車座トーク(訓示)に移行し、隊員一人一人にユーモアを交えながら語り掛ける話に、隊員たちは皆、胸を熱くしながら真摯に耳を傾け、聞き入っていた。当日の夜には懇親会を催し、師団長を囲んで親睦を深めた。

陸自初 緊急脱出訓練施設
<西普連>
 西部方面普通科連隊(連隊長・豊田龍二1陸佐=相浦)は、10月6日、相浦駐屯地において陸上自衛隊初となる緊急脱出訓練施設(ダンカー訓練場)の完成を祝う落成式を行った。
 本落成式は、平素より多大なる協力を受けている佐世保地区の関係機関、自衛隊協力会、西部方面普通科連隊等のOBを招待し、駐屯地司令以下、各部隊長とともに安全祈願とテープカットを行った。
 その後の訓練展示では、水陸両用特技者による5mの飛び込み台からの連続した飛び込み及び遊泳潜入訓練、緊急脱出訓練装置による脱出訓練等を披露したほか、西部方面普通科連隊長の豊田1陸佐及び最先任上級曹長の本蔵准陸尉が、8mの飛び込み台から、それぞれ隊員に向って激を飛ばした後降下するサプライズもあり、会場を湧かせた。
 本施設は、平成27年2月に着工し、約2年半の歳月をかけて建設されたもので、長辺50m、短辺20m、最深部約5mのプールに、ヘリコプター又は水陸両用車を模した緊急脱出訓練装置を吊り下げることのできる、高さ約20mのクレーンを備えた訓練施設であり、航空機の故障等による着水や、水陸両用車の転覆等の状況を再現した訓練を行うことができる。これまでは海外訓練の際、現地での米海兵隊施設を借用していたが、これからは、ここ相浦駐屯地で十分かつ段階的な訓練が実施可能となる。
 落成式において豊田連隊長は「水陸機動団の戦力化に不可欠な訓練施設ができました。我々の道場である眼前の美しい相浦湾をはじめ、この恵まれた訓練環境の中で、水陸機動団(仮称)の新編に向け、地域の皆様とともに歩んでいく精強な部隊であり続けられるよう、日々精進してまいります」と力強い決意を表明した。

統合火力教育訓練センター新設
<富士学校>
 富士学校(学校長・徳田秀久陸将=富士)は、10月12日に「統合火力教育訓練センター」の完成及び運用開始に伴い落成式を実施するとともに、施設、訓練の一部を公開した。同センターは、統合運用を基本とする作戦環境への適応の必要性から陸海空の各種火力の誘導及び火力調整に係る教育訓練施設として設置された。
 行事には、航空教育集団司令官、掃海隊群司令をはじめ、陸海空幕僚監部教育関係者、協力団体など多数が参列して行われ、同センターへの関心の高さと期待の大きさを感じるものとなった。
 徳田学校長は、落成式において、センター完成までの関係者の労苦に感謝の意を述べるとともに、センターの完成と教育の開始の意義を強調し、今後は教育の充実・発展が重要であると挨拶した。
 落成式後には、センターの全般説明のほか、統合火力誘導シミュレータを使用した陸上自衛隊の火力誘導班が海上自衛隊の艦砲や航空自衛隊の対地爆撃を誘導する訓練の一端を展示した。本センターでは10月23日から教育が開始された。

新型ストレッチャーの機能を検証
<航空学校霞ヶ浦校>
 航空学校霞ヶ浦校(校長・佐藤健1陸佐)は、9月27日に先日装備された新型ストレッチャーの機能検証を兼ねたホイスト訓練を実施した。
 要救助者を航空機へ収容する際、ストレッチャーが航空機からのダウンウォッシュ等の影響を受け回転するため、これまでは地上からロープで回転防止を補助する必要があったが、この新型ストレッチャーには回転防止機能(アンチローテーション・セイル)が付加されており、地上からの補助がなくても安定した収容ができ、特に狭隘地(水害発生時の民家の屋根、ベランダ等)における救助に、その機能発揮が期待される。
 訓練に参加した隊員は、「救助員自身で回転が制御でき、有効性を確認できた。今後、更に演練し練度を高めていきたい」と語った。
 霞ヶ浦校は、引き続き航空機整備・通信に有為な人材を育成する学生教育に努めつつ、多様な任務に即応すべく、学校職員の教育訓練に邁進していく。

第1特殊武器防護隊に初の女性自衛官
 9月16日、女性自衛官の活躍推進施策の一環として2名の女性自衛官(伊藤1陸士、堤1陸士)が第1特殊武器防護隊(隊長・泉巳紀也3陸佐=練馬)本部付の通信手として初めて配置された。
 2名は、今年4月、一般曹候補生として朝霞駐屯地にある女性自衛官教育隊で一般陸曹候補生(前期)を修了し、その後第1特殊武器防護隊において一般陸曹候補生(後期)を修了した。部隊配置後も教育訓練に励みながら日々成長を続けており、現在は11月に行われる師団武装走競技会に向け練成をしている。
 伊藤1陸士は化学科職種を希望した理由として「大学で化学に関する勉強をしていたので、化学に携わる仕事をしたかった。化学科を希望していたので、配置されたことをとてもうれしく思います。今後は陸曹を目指し、もっと勉強をして部隊の役に立ちたい」と話した。
 また、堤1陸士は「父・兄が自衛官で、国防に関わる仕事がしたいと思い入隊しました。新隊員後期教育では、化学科隊員として覚えなければならないことが多くあり大変でしたが、周囲の方々のおかげで無事修了することができました。今後は陸曹を目指したい」と抱負を話した。
 未だ数少ない化学科職種の女性自衛官の魁として、今後の彼女達の活躍を大いに期待したい。

16式機動戦闘車入魂式
<14旅団>
 第14旅団(旅団長・大西裕文陸将補)は9月28日、善通寺駐屯地において16式機動戦闘車(MCV)の装備化に伴い、入魂式を実施した。
 入魂式は、旅団長をはじめ旅団隷下各部隊長等が参加、香川県隊友会会長、香川県防衛協会副会長、香川県家族会副会長等臨席の下、お清め・筆入れ等を行い、安全祈願を行った。

日米共同警護出動訓練
<13旅団>
 第13旅団(旅団長・鈴木直栄陸将補=海田市)は10月12日から米海兵隊岩国航空基地及び米陸軍第10地域支援群弾薬廠において、平成29年度日米共同警護出動訓練〜アクティブ・シールド〜(訓練実施部隊‥第46普通科連隊、第13特殊武器防護隊)を実施した。
 第46普通科連隊(連隊長・日高正暁1陸佐=海田市)は、米海兵隊岩国航空基地、米陸軍第10地域支援群の各弾薬庫(呉第6突堤、秋月弾薬庫、広弾薬庫、川上弾薬庫)を米軍との共同警備により、様々な事案に対する対処要領について認識を共有し、調整能力及び共同基地警備要領の練度向上を図った。

4機目のC-2配備
<3輸空>
 第13特殊武器防護隊(隊長・江口啓介3陸佐=海田市)は岩国基地内で生起したNBC事案に対し、岩国基地消防隊と連携した対処要領について演練し認識の共有を図った。
 11月1日、第3輸送航空隊(司令・北村靖二=美保)第403飛行隊にC-2輸送機206号機が配備された。
 今回の配備は今年3月に3機のC-2輸送機が初度配備されたのに続く4機目の配備となり、任務遂行能力の更なる向上が期待される。

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