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自衛隊ニュース   2013年12月15日号
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災派や海賊対処も議論
第5会日シンガポール スタッフ・トークス
 11月29日、統合幕僚監部防衛計画部長・山村浩海将補、シンガポール国軍統合参謀部統合作戦部長・チア・チュンフン陸軍准将を代表とする第5回日シンガポール スタッフ・トークスが統幕会議室で行われた。
 日シンガポール スタッフ・トークスは、日星制服実務者レベルにおける交流の重要性に鑑み、自衛隊とシンガポール国軍間の防衛交流の深化・促進を目的として、統合幕僚監部と星国軍統合参謀部の間で実施している協議で、東京とシンガポールで交互に開催している。2005年に第1回が東京で開催され、今回で5回目。
 会議では、地域情勢、防衛政策、自衛隊/軍の運用、二国間防衛協力・交流等について意見交換を行うとともに、今後の防衛協力推進分野について議論した。
 具体的には、拡大ASEAN国防相会議(ADMMプラス)防衛医学専門家会合(EWG)において、2011年から両国が共同議長国を務め、3年間に域内国による防衛医学分野における実質的な協力を推進したことを大きな成果として認識共有した。また、フィリピン共和国において発生した台風被害に哀悼の意を表しつつ、自衛隊及びシンガポール国軍が実施中の緊急援助活動について、相互に紹介した。自然災害の多いアジア太平洋地域における人道支援・緊急援助活動の重要性を再認識するとともに、今後両国が協力を図ることで一致した。
 更に、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動に関し、これまでの成果と今後の方向性について議論した。自衛隊は、12月から多国間枠組みであるCTF151への参加を開始することから、今後海上安全保障分野における自衛隊及び星軍の協力をさらに強化することで合意した。
 両者は、スタッフ・トークスにおける活発な意見交換を通じ、今回のような協議の他、統幕長級のハイレベル交流、スタッフ・トークス及び部隊間交流等を引き続き継続していくことに合意した。

韓国軍来訪
高位政策決定者課程
松村統幕副長を表敬し各地訪問
 統幕副長松村五郎陸将は、11月25日、韓国国防大学高位政策決定者課程(※)(訪日団長・朴文寧(パク・ブンヨン)海軍准将以下17名)の表敬を受けた。高位政策決定者課程は、准将昇任が内定している韓国各軍大佐からなり、同課程の統幕訪問は23年11月以来2回目。副長から「東アジアの安全、安定のためには自衛隊と韓国軍の相互理解が不可欠。これからもこのような交流を通じて理解を深めたい」と呼びかけたのに対し、パク准将からは「全く同感。軍同士でできることから積極的に交流していきたい」と述べた。
 表敬後、同訪問団は山村防衛計画部長より周辺事態安全確保法等に関するブリーフィングを受けた。この後、統幕学校を訪問、27日に陸自西部方面総監部を訪れ、28日に日本を離れた。

20個人、6団体受賞
空自への功労が著しいと認められ
平成25年度航空幕僚長感謝状贈呈式を開催
 11月15日、グランドヒル市ヶ谷において平成25年度航空幕僚長感謝状贈呈式が行われた。
 齊藤治和空幕長、福江広明副長をはじめ各部長・課長等21名が参加。航空自衛隊の広報、行動、教育訓練、就職援護、防衛基盤の育成に対する功労が著しいと認められた個人20名と団体6名に対し、空幕長から感謝状が贈られた。希望受賞者は翌日武道館で行われた「自衛隊音楽まつり」を鑑賞した。受賞者は以下のとおり。
平成25年度航空幕^n僚長感謝状受賞者
〈個人〉宮城県石巻市・及川一男、根室自衛隊協力会・鈴木欽一郎、車力基地協力会・長谷川盛、三沢市防衛協会・一戸栄助、長沼基地高友会・中野政光、ハイフライト友の会303飛行隊ドラゴン会・上出雅彦、武山分屯基地後援会「武山高友会」・中村親志、入間航友会・武藤喜八、福岡県隊友会筑後地区会久留米支部・金丸憲市、春日基地協賛会九州つばさ会・中野純人、航空自衛隊沖永良部島分屯基地協力会・朝戸武勝、小牧基地委託医師・鈴木隆郎、府中基地協力会・田中栄一、浜松基地女性協力会「芙蓉会」・岡本時子、飛行教育航空隊協力会「くろこま会」・財津吉和、浜松自衛隊父兄会浜松防衛団体連合会・志賀勝、高千穂大学・新津重幸、岐阜県防衛協会笠松町支部・廣江正明、木更津ボリューム会・後藤秀、作家・有川浩、〈団体〉茨城県・常陽キャッシュサービス株式会社、福岡県・福岡京築農業協同組合、沖縄県・日本トランスオーシャン航空株式会社、東京都・日本航空株式会社、福岡県・一般財団法人九州電気保安協会北九州支部、東京都・三菱重工業株式会社(敬称略・順不同)

全国防衛協会連合会女性部会が研修大会
230名が参加
小池百合子元防衛相の防衛講演会も
 11月15日・16日、全国防衛協会連合会女性部会(会長・江上栄子)研修大会が東京都中央区のロイヤルパークホテルで開催され約230名が参加した。
 15日は会長と各地区を代表する副会長会議、総会、防衛講演、懇親会と4部構成の企画。総会ではここ数年の活動内容を振り返ったのち、今後の体制について (1)組織の強化 (2)財政基盤の確立と2つの審議がされ、2案ともに了承された。
 防衛講演会では女性初の元防衛大臣小池百合子衆議院議員による約70分に亘る講演を聴講した。「国を守る心」という題で古今東西の故事や日常の身近な例を引用しての防衛・政治の話、旬の話題であるNSCの事など質疑応答も含め非常に丁寧で判りやすい有意義な講義であった。
 夜の懇親会では、がらりと趣を変え「一足早いクリスマス」気分を味わって頂くという企画で、辰巳真理恵(ソプラノ)山本耕平(テノール)の歌手による「小さなコンサート」を皮切りに、純国産ワイン「今様」(人気俳優辰巳琢朗企画)での乾杯には辰巳琢朗氏本人も飛び入り参加するなど、ホテルシェフ自慢のフランス料理に舌鼓を打ちながら、大いに盛り上がった会となった。翌16日の音楽祭鑑賞にも約200名の会員が参加し「POWER FOR PACE」のテーマに感動。2日間の研修の幕を閉じた。

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