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自衛隊ニュース   2013年2月1日号
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新春飾る降下訓練始め
第1空挺団
「島嶼防衛」テーマに
陸・海・空による統合作戦で離島を奪還

 自衛隊唯一の空挺部隊・第1空挺団(団長・前田忠男陸将補=習志野駐屯地司令)は1月13日、平成25年「降下訓練始め」を習志野演習場で行った。当日は、小野寺五典防衛大臣を迎え、佐藤正久政務官、金澤博範事務次官、岩?茂統幕長、君塚栄治陸幕長ら防衛省・自衛隊の高級幹部、来賓、協力団体招待者を始め、一般来場者など約1万1000人が落下傘による降下やヘリコプターなどを使用した訓練展示等を見守った。

 小野寺大臣の陸自部隊初度視察でもあった、今年の降下訓練始め。テーマは「島嶼防衛」。「陸上・海上・
航空自衛隊の統合作戦による島嶼防衛における空挺作戦を実施して敵を撃滅する」模様が展示された。時あたかも、南西諸島の防衛体制の充実が叫ばれている今、国内外の注目を集める大規模な降下訓練始めにおいて、島嶼防衛がテーマに設定された意味合いは大きい。また、島嶼部が舞台のため、例年の訓練展示には参加していなかった海自が加わり今年初めて3自衛隊による訓練が展示された。
 防衛省・自衛隊の新春を鮮やかに飾る「降下訓練始め」のハイライトは言うまでもなく、真冬の青空に花咲く何十もの空挺傘だ。航空自衛隊航空支援集団司令官・廣中雅之空将がC—1輸送機に搭乗、航空指揮を執った。計4機のC—1輸送機から空挺降下した空挺隊員は計80人。
 空挺作戦訓練は、海上自衛隊P—3C固定翼哨戒機による海上出動から始まった。次いで事前制圧のための空爆・艦砲射撃の圧倒的な火力制圧。戦闘部隊の上陸が容易になる。続いて、大型ヘリコプターCH—47が偵察任務を行う偵察小隊と誘導小隊の10名を乗せて登場し、自由降下で隊員が着地。間髪入れずAH—64、OH—6の航空部隊による戦闘偵察が開始された。偵察小隊が偵察任務を開始するのと同時に狙撃手を搭乗させUH—1が進入、狙撃手は飛び降り隠密潜入。別のUH—1からは空挺レンジャー隊員がリペリング降下、伏撃準備に入った。観測用ヘリOH—1とOH—6により発見された敵対空火器をAH—64Dが撃破、オートに乗った敵偵察部隊と敵指揮官を狙撃手とレンジャーが狙撃。C—1からの空挺レンジャー降下やCH—47からの軽物料投下等により空挺団主力降下が完了した。
 ヘリによる地雷散布や地上戦闘による攻撃をしている中、増援部隊として、近SAMとAH—64Dに防護された74式戦車と軽装甲車が海自の輸送艦で運ばれ、敵部隊を制圧、航空自衛隊第1高射群第1高射隊のPAC—3も進入、対空戦闘準備に入った。
 統合作戦により空挺団は目的を達成というシナリオで行われた。
 陸自部隊初度視察にして、最精鋭である第1空挺団の訓練展示を目にした小野寺大臣は訓示で、彼らを「高い士気と技量を誇る隊員諸官の勇姿を目の当たりにし、防衛大臣として誇りに思う」と絶賛した。小野寺大臣は、島嶼防衛作戦の展示を観閲する直前に、基本降下課程学生が、激しい訓練に汗を流す様子も視察している。学生が目指すものこそ精鋭無比の空挺団である。
 初めての試みが多かった今回の訓練展示。この日1番最初にC—1から降下したのは前田団長だった。「日本に比ぶるものなし、目指すは世界最強」を胸に、果てなき練成の道を往く第1空挺団。これからも歩みは続いていく。


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