防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年4月15日号
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中学生5人が職場体験
徳教群
職種説明、基本教練、写真業務など研修
 徳島教育航空群(群司令・益田徹也1海佐)は2月9、10の両日、徳島県北島町立北島中学校2年生5人の職場体験学習を支援した。
 職場体験学習は、文部科学省の小・中・高校の新学習指導要領において創意工夫を生かした取り組みを行う「総合的な学習の時間」として設けられており、今回参加した中学生達は、「是非、自衛隊で学んでみたい!」との思いで、数ある選択肢の中から徳島教育航空群を選んだと口々に述べていた。
 2日間にわたる職場体験学習では、基地概要及び職種の説明、基本教練、第202教育航空隊、第202整備補給隊及び徳島航空分遣隊における業務研修のほか、徳島航空基地隊の航空管制、気象、衛生、写真の業務研修を企画した。中学生達は、徳島教育航空群の各職場の研修を通じて、その職域の広さに驚きと興味を感じていたようだった。
 特に興味を示したのは、写真業務の研修だった。デジタルカメラで撮影された風景や人物画像を画像編集専用のパソコンに取り込み、加工、編集する要領を写真班の竹中2曹のユーモア溢れる指導により実習し、実習後は各自が仕上げた作品を見比べながら満足した様子で喜んでいた。
 また、群司令の益田1佐と中学生達との懇談の機会を設けた。益田1佐は、同じ北島町の出身であり、親が子供に諭すように防衛大学校の授業内容や自衛隊での生活の体験談などを語り、中学生達は真剣に聞き入っていた。
 最終日のまとめの時間には、「海上自衛隊の隊員は、思ったよりも親切に仕事の内容を教えてくれた」「しっかり勉強して、防衛大学校に行きたい」とそれぞれ感想を述べ、充実した職場体験学習を終え徳島航空基地を後にした。

岩国基地でも職場体験学習
 海上自衛隊第31航空群は2月2日、岩国中学校の生徒4人に対し、職場体験学習の支援を実施した。
 来隊した中学生は、岩国中学校の2学年で、自衛隊に興味を持ち職場体験を熱望して申し込んできた学習意欲満々の生徒達である。
 職場体験では、基地の概要を説明後、生徒の要望に応え、航空隊、整備補給隊、基地隊等の各職場を1日かけて体験した。特に、シミュレーターでの操縦体験や防火服を着用しての放水、救命装備品の着用では、すべてが初めての体験であり真剣に取り組んでいたのが印象的だった。
 体験後、生徒達は、「自衛隊を知る機会がなかったので職場体験できてよかった」「食事がおいしかった」「また来たい」「将来自衛官になりたい」とそれぞれ感想を残し、帰路についた。

進路担当教諭10人が研修
−海自大村航空基地−
 第22航空群(群司令・渡邊剛次郎海将補)は2月18日、平成22年度進路担当教諭等(西日本地区)10人の海上自衛隊研修を支援した。
 これは海幕業務計画に基づき、関係地方協力本部及び佐世保地方総監部と緊密に連携し、海上自衛官募集広報の一環として実施支援したもの。
 教諭ら一行は、前日の佐世保基地艦艇等研修に引き続き航空部隊研修に来隊、前日までの雨も上がり好天に恵まれた大村航空基地へ午前9時到着、広報室長から基地概要説明を受け、早速、エプロン地区で航空機見学(SH—60J/UH—60J)、格納庫地区で航空機整備状況、隊舎地区で営内居住区等の見学説明を受けたあと、訓練装置体験試乗(60K)。昼食を挟み午後からは、地元出身若年隊員等との懇談を実施した。
 特に、午後からの懇談では、海上自衛隊の仕事内容、隊内生活等について、各隊先任伍長を交え若年隊員等と意見交換が実施され、予定を大きく超過するほどの盛り上がりに、各校進路担当教諭の積極的な意気込みが伺えた。
 参加した担当教諭からは、「有意義な研修が実施でき、貴重なお話が伺えました」「若い隊員の元気な姿に感激しました」などの意見があり、午後2時、広報室員の見送りを受け、各地へと帰路についた。

小月で服務無事故6000日達成!
 小月教育航空群第201整備補給隊(司令・鳥居泉2海佐)は、平成6年8月30日から平成23年2月2日をもって服務無事故6000日を達成した。
 これは、実に16年以上の長きに渡る歴代隊員の努力の積み重ねと現隊員一人一人の「これまで築かれてきた服務無事故の道を自分のミスで閉ざすことがあってはならない」という強い決意があって達成されたもので、鳥居司令は、隊員を前に「これを一つの通過点として、これからも精進を重ねるとともに後輩に伝えていく覚悟である」と訓示した。
 当日は、「服務の宣誓」及び「2月の安全標語」を総員で唱和した後、「6000」の人文字で達成を記念し、次なる無事故延伸7000へのあらたなスタートが始まったことを、隊員一人一人が心に刻んだ。

51掃隊と海保庁が数年ぶり相互交流
 第51掃海隊(司令・渡邉浩1海佐)の掃海艦「やえやま」「つしま」「はちじょう」は2月17日、母港横須賀において、海上保安庁巡視船「たかとり」「あしたか」との相互交流を実施した。
 「たかとり」「あしたか」は、横須賀長浦地区を定係港としており、第51掃海隊の3隻と隣接して停泊している巡視船である。就役後、数回交流はあったものの、ここ数年は皆無だった。そこで今回、司令掃海艦である「やえやま」(艦長・杉山重一2佐)が中心となり、この度の相互交流を実施するはこびとなった。
 午前、横須賀海上保安部長及び巡視船「たかとり」「あしたか」船長を含む幹部相当の海上保安官9名を招き、「やえやま」で艦内見学を実施した。午後は、巡視船乗員約20名を「やえやま」「つしま」に招いて、曹士対応で艦内見学を実施、同時に51掃隊の幹部、曹士役40名が巡視船「たかとり」の船内見学を行った。
 掃海部隊の歴史は、海上自衛隊創設前、航路啓開業務に端を発しており、一時期は、海上保安庁がその業務を行っていたことがある。そうした意味からも、今回の相互交流の意義は大変深いものだった。

慰霊碑を清掃活動
−護衛艦「おおよど」−
 護衛艦「おおよど」(艦長・本山勝善2海佐)は、訓育の一環として2月15日、教育参考館(海上自衛隊第1術科学校)研修及び軍艦大淀戦歿者之碑(江田島市大柿町飛渡瀬)清掃活動を実施し、艦長以下乗員30名が参加した。
 改修工事が完工した教育参考館は現在、約1万6千点もの展示品を所蔵している。参考館職員から改修後の参考館や展示品についての概要説明が行われた後、真剣なまなざしで貴重な展示品の数々を見学した。今回が初めての見学という若い乗員は、明治43年広島湾で遭難した第6号潜水艇の佐久間艇長と真珠湾を奇襲した特殊潜航艇の展示に深い感銘を受けた様子で、「死と背中合わせの状態で任務を遂行した強靱な精神力に感動した」と感想を語った。
 午後は軍艦大淀戦歿者之碑の清掃が実施された。軍艦大淀は昭和20年7月24日、江田島湾停泊中に空襲を受けて大破炎上、飛渡瀬沖で着底横転し、昭和22年に引き揚げられ解体された。現在の「おおよど」は2代目にあたる。この戦歿者之碑は昭和27年に建立され、飛渡瀬自治会によって管理されており、「おおよど」乗員による清掃活動は平成19年6月以来、約4年ぶりとなった。さらに、この日は、歴史学習の一環で定期的に碑の清掃を行っている市立飛渡瀬小学校5年生の児童11人も校長以下3人の教員の引率により清掃に訪れ、児童たちは乗員に艦内生活等について質問するなど積極的に交流を図り、乗員も笑顔でこれに応えていた。
 清掃後は碑に花と線香を供え、記念撮影が行われた。参加者の一人は「最後の連合艦隊旗艦として活躍した先代の大淀の勇姿に思いを馳せて清掃した。小学生たちには、大淀の碑をいつも掃除してくれてありがとうと伝えた」と、思いがけない小学生との交流に笑みを浮かべていた。最後に自治会からお茶が振る舞われ、艦名のご縁による交流を深めていた。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
It's going to be OK!
イッツ ゴウイング トゥ ビ オウケイ
うまくいくよ

 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。東日本大震災の被災地で全力をあげている隊員の皆さん、ありがとうございます。被災された方々を救出している皆さんの懸命な姿を報道で目にするたびに、心が熱くなります。日本が一緒になって、復興に努力していくときですね。

 さて、今回の表現は"It's going to be OK!"「うまくいくよ!」です。日本語の訳としては、「どうにかなるさ」としたほうが一般的です。今回は「うまくいくよ。」と翻訳しました。is going to〜は、今まさに起きている事項、進行している状態を表しますので、OK=大丈夫な状態になりつつあることを意味します。もう、良いことは始まっているというニュアンスが含まれます。とにかく、一歩踏み出すときに相手にかける言葉です。どういう状況でも、明るくいろいろな工夫をしながら、助け合ってたくましく生きていくのが人ですね。そんな原点を、強く思うこのごろです。桜花が私たちに微笑みかけているように感じるのは私だけでしょうか。感謝の日々です。

 新年度が始まりました。いろいろなところで新しい環境へ挑戦される方が多くいると思います。私も東京大学大学院で、新たに勉学を始めました。いろいろな人と出会い、いろいろな考えを吸収できるのは楽しいことですね。笑顔と安定した生活が一日も早く国民の皆さんに戻りますように祈念しております。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


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