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自衛隊ニュース   2011年9月1日号
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富士の裾野に轟音鳴り響く
平成23年度富士総合火力演習
2400隊員が迫真の実弾演習
東日本大震災派遣部隊使用の人命救助システムなど展示も

 平成23年度富士総合火力演習が8月28日に東富士演習場で一般公開された。
 富士学校(学校長・山本洋陸将)・富士教導団(団長・川崎朗陸将補)を基幹に人員約2400名、戦車・装甲車約80両、各種火砲約80門、航空機約30機、その他車両約600両が参加。当日は北澤俊美防衛大臣、松本大輔・広田一両政務官をはじめ防衛省・自衛隊の高級幹部、全国各地から集まった自衛官、国内外の来賓、一般公募の見学者など、計約2万4000人が来場して日頃の訓練成果を見届けた。
 東日本大震災の犠牲者に対して1分間の黙祷を捧げた後に始まった火力演習は、前段で「遠距離火力」「中距離火力」「近距離火力」に分類して各種装備の実弾射撃を行った。F2による航空火力を皮切りに、99式自走155mmりゅう弾砲をはじめとする特科火力、迫撃砲、誘導弾、普通科火力、ヘリ火力、戦車火力、空挺降下と息を付く間もなく次々と展示され、目標への正確な射撃、難易度の高い「曳火射撃 富士山」などに見学者から大きな拍手とため息が漏れていた。また、90式戦車・74式戦車による戦車火力の展示においては、腹の底に響く射撃音と、露出した肌がひりひり震えるほどの衝撃に驚きの声が上がっていた。
 攻撃の場を通じた諸職種協同の戦闘様相を展示した後段演習では、観測ヘリOH—1、無人偵察機FFOSによる航空偵察から始まり、ヘリボン行動、戦車・火砲などによる攻撃、フィナーレの戦果拡張まで一糸乱れぬ連携を見せていた。
 また、ヘリボン行動などにおいて、装備品の存在感にも負けない、隊員のきびきびとした動きに対しても大きな拍手と賞賛の声が上がっていた。
 約2時間に渡る前・後段各演習の前後と演習後には富士学校音楽隊と第1音楽隊の合同音楽隊による音楽演奏が見学者を楽しませたが、今年は東日本大震災にちなみ、演目に「東北民謡メドレー」が加えられていた。また、演習後の装備品展示の中に震災で使用された人命救助システムがあり、10式戦車やAH—64Dなどに匹敵する人気を集めていた。演習場から送迎バス乗り場へ向かう道筋には、東日本大震災における災害派遣活動を紹介する写真パネルの展示があり、道ゆく人の多くが足を止め真剣な表情で見入っていた。


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